ひつじ小屋だより 92


ひつじ小屋の風景 82

手作り心仕事


父の日は黄色い薔薇より白い泡


考えるひつじ

まわりを見れば・
モンスターペアレンツ

ちまたの話
十薬お役立ち

メイクアップ
メイクアップの黄金率

愛すること 43
裁判印制度に思う

キレイをおいしく!
簡単燻製作り

ひつじ小屋の日々
クラシックアコーディオン

編集後記

発行日 2008/06/05  発行人 遠藤由美子

ひつじ小屋の風景 82

手作り心仕事

 梅雨に入ったとのこと。今朝も だから当然といわんばかりに しつこく冷たい雨が降り続いています。じっとしているとやっぱり寒くて、もういいだろうと洗ってしまいこんだ暖かい物を引っ張り出して着込んだり、丁寧にきっちり封をして仕舞った暖房器具を出そうかどうか、迷い続けています。

 しかしながら、ことさら表に出る用のない雨の日は「ものづくりの日」に最適だと自分は思っていたようで、ふと気が付いたらあれこれ作ったものがその辺に・・。

  大きな野菜一杯のミートローフ、花梨酒の花梨の実とナッツ類のケーキとクッキー、裏庭で取れた夏みかんのマーマレードに夏みかんピール、おまけで夏みかんジュース、薄切り豚肉と鮭のアラの燻製、お焼きいっぱい。そして塩漬け豚、沢山の小さなソーセージ、いつでも使えるミートソース などなど。

 その合間に3食と食べたいおやつや朝のパンなど、これまたせっせと作り続けています。

 

← 今年の夏みかん 重いものは1個で500gもあった。


  どうして こう「食べる」ということには拍手ものの積極性を見せるのだろうかと、他のあらゆることと比べてずいぶん勝った手早さで手際よく動く自分が不思議です。

 もっとしなくちゃいけないことは、こんなこととは比べ物にならないくらい、山のように(うんざりするほど)あるのです・・が、ほんとになにしろ取りかかるというまでに、毎度の事ながら時間がかかりすぎて、手際も何も まずそれを始めるということでさえ なかなかという自分ではあります。

 やっていて楽しい、次にはおいしくて嬉しいということは、誰だって一生懸命になれますよね。食べ物をこしらえるというのは、そういう意味では最適な手作業ではないかと思います。
  昨晩は連れ合いの夏の作務衣の一枚の後襟部分がすれて薄くなってきたので、先日買った和布の端切れを表に少し出すようにして包んで補正したのですが、夜、ミシンをかけるのも・・と思い、これも針と糸での手仕事。楽しいものでした。

 手を使うことというのは何が良いかというと、特に自分にとっては『それをやっている間は何も考えなくていい』ということに尽きると思います。 現実逃避ともいいましょうか。

 つらつら思い返すに、手作りのものが当たり前に日常にあったのは、自分の場合、生活が大変だったときが多かったように思います。子供が多かったし、彼らが食べ盛りのときなどは『いかにして"それだけしかないもの"をより多くするか』という命題のもと、熱意を持って創作し続ける毎日は、ちょっとスリリングなチャレンジでもありました。

 着るものも安い端布やもう着なくなった自分の服などを利用して、子供のものですから対して時間をかけるでもなく、自分好みの子供服を楽しんで作っていました。(・・が、着せられたほうとしては趣向が合わないものが多かったと、今になって聞かされたりして・・。)

 それでもやっぱり手作りは楽しいです。「手の仕事は心の仕事」と三女が言いましたが、なるほど・・と納得します。

  天気に左右されてばかりですが、表に出る理由がことさらないのなら、雨の日や風の日、冷たい日や暑い日などは、それを口にする人たちのことを思いながらおいしいものを作ったり、ちょっとしたプレゼントを作る過程を楽しんで小さな布ものをこしらえたり、自分が楽しんで行った結果が誰かのサプライズや楽しみに役立つこともあるときなどがあると、そんな簡単なで些細なことを楽しめるなんて しみじみ幸せなことだなぁ と思います。

  → きれいに仕上がったクリスタルレモン色のみかんピール


 自然災害や政治的暴虐などの被害を蒙って困苦のうちに生きる人たちを思うと、まったくこんなことをしていて・・と、"そんなことしかしていない"生活を後ろめたくも申し訳なく感じますが、いつどんなことが起こるかなんて誰にもわからない。何か起こってしまって、そんなことを思うことすらなくなるまでは、今、自分がソレを楽しめる時ならば、思う存分楽しまなくては・・、と思ったりもしているのです。

 時々立ち寄る年配の方のブログで、長年パッチワークに精を出されていた奥様が脳梗塞で倒れて数年の現在、自由な方の手でアイロンがけや料理、洗濯などができるようになって、ソレまで消極的だった手仕事の簡単なやり方を工夫しながらやってみたという、そんな記事を読んだり、今はもう根気が続かなくて、と言いながらも、人の作った布小物を目を細めて眺める母を見たりすると、人に自慢できるほどではなくても、手作りできるありがたさやそれゆえの豊かな時間の持てることがありがたいな と思います。

 取るに足らないほどのことではありましょうが、その積み重ねを幸せと言いましょう。

 考えるひつじ 

  まわりを見れば・・ モンスターペアレンツ

 10年以上も以前、店頭販売の仕事をしていたとき、そのあたりではわりに広いフロアに設置された 細かい化粧品や日用品のあれこれは一部の人たちのターゲットになり、ほとんど毎日のようにあれがない、これもないということが続いたことがありました。
  店舗が二つの駅の間にあって通勤者も多かったのですが、時間になると中高生の群れが溢れることもあり、ある日、数人の女子高生がファンデーションの棚を囲んで、にぎやかに試し塗りをして帰った後、散らかった商品を整頓していた人がソレを発見しました。ファンデーションの中身が無い、抜き取られていたのです。 

 私たちは、やはり嫌な気分でした。商品を取られたこともですが、それよりそうやって複数での来店者を 当然のように最初から疑ってみなくてはならなくなったということのほうが、ずっと苦痛でした。 

 その後しばらくして、一人の女子高生が店員によって現行犯で捕まりました。名門校の制服です。早速親御さんを呼び事情を説明したところ、「どうしてそれっぽっちのもので大騒ぎするんです?たかが〇千円じゃないですか!まったく。」といいながらお金を机の上にたたきつけるようにして置き、娘の腕をつかむと謝りもせずにさっさと店を出て行ってしまいました。私たちは言葉もなく顔を見合わせるばかりでした。 

 "モンスターペアレンツ"の走りでしたねぇ。あの時のあの娘は、今 どんな大人になっているのでしょうね・・?

ちまたの話
十薬お役立ち

・ 十薬と書く「どくだみ」。
匂いはともかく姿かたちはちょっとだけ自分好みのそれは、今 狭い庭を 地面が見えなくなるくらいに埋め尽くしています。

・ 上から見るとまるで白い星々のよう。時々花のついた茎を葉とともに手折って、冷蔵庫の中に入れたり、生ゴミの容器や下駄箱の中に入れたりして匂い消しとして活躍してもらいます。

・ 独特のあの匂いが充満するのかと思いきや、そんなことまったくなく、消臭剤不要、なんとも気分のよいことではあります。これも十薬のうちなのか、大層なお役立ちですね。

   メイクアップ  メイクアップの黄金率

 メイクアップを学ぶとき 必ずどこでも教えるのが顔のパーツの黄金率による好感度メイク。これはメイクアップの基礎とも言われていると思います。よく雑誌やテレビで見聞きしますね、目と目の間に目一つ分の余裕があることとか上唇と下唇の割合は1:1.5であること・・などなどという、これが一番理想的なパーツの配置間隔ですよ、というもの。

  そういう意識の上でメイクされた顔というのは、やはり誰が見ても親近感・安心感を覚えますし、また それさえわかっていれば、ある程度のメイクはあまり苦もなくできるのですから、知らなくても良いけれど、知っているのも悪くはないと思いますが、しかし人の顔というものはそうそうセオリー通りにできているわけでは無く・・、そしてまた、自分の顔などはとくに 手の施しようの無いほどのバランスの悪さで、その実習の時などはかなり辛いものを感じつつやっていました。

 どこの誰がそんなことを見つけたものかと思いますが、ただ思うのはこの考えは恐らく西洋的嗜好に基づいているとも感じるし、また当然のように出来上がった顔がお互いに妙に似ていたり、ゆえに個別しにくくなったりするのを感じるとき、どうにも解せない苛立ちを覚えてしまうのです。
  「きれい」というのはとてもユニークであるはずのもので、ある顔に仕上げることが「きれい」ではないと考えるのは そのためなのです。

先の写真の帽子につけたのと
同じ型紙で作ったコサージュ

長年、
人と接触することができずに来た娘の
初めて自らの意思で形に為したもの

長く終わりがないように思われていた
トンネルの出口が 
少し
見えてきているのかも・・しれない。

愛すること 43

裁判員制度に思う

♪ そろそろその施行時期が迫ってきて話題になっている裁判員制度。一体何がどうなるのか、自分がもしその立場になったらと考えると気が重い。

♪ この話題になると思い出すのが、映画「12人の怒れる男」。世間では超低予算の短期間で製作されたB級トップと言われるようだが、個人的には大変興味深く、また息をもつかせぬ緊張と話の展開に、ただぐいぐいと引き込まされるは、どうしてどうして並みの映画などよりも、はるかに勝っていると考える。

♪ しかし、現実と映画はちがう。件の映画の製作された米国でならともかく、将来的にはそれが日常事になるとしても、見えるものしか信じないこの国の人々の困惑や不安は、新たな問題を生むだろう。

♪ 一体人が人を裁けるものなのか、罪に定められるものなのか、一人一人が人としてあるべきを十分に持たなくてはと考える。恐らく最終的には頼るべき核を持ち、ソレにまつわってどのように生きてきたか、を夫々が問われ、応えることが求められるだろう。その時にこそ「厳正に愛を持って」と祈るばかりだ。

キレイをおいしく!
簡単 燻製作り

 材料:今回は鮭のアラ豚の薄切りをつかいました。
  量は天板にならべられる程度。 ハーブソルト

作り方:1 材料の両面にハーブソルトをしっかり振り、手で押さえてなじませたまま、しばらく置く。

 天板にアルミフォイルを敷き、古くなった茶葉などを厚めに一面にしいて網をのせて材料を並べ、アルミフォイルで覆う。

 150度のオーブンで1時間前後焼く。
材料に厚みがあったり水気が多いと時間がかかります。

 なにしろ簡単、というか手間いらず。本来のやり方をかなり省いていますが、つくづく食材のうまみを生かしてシンプルに料理するって大事だなーと思いながら、おいしくかみ締めています。

  片手間でできますから、時間のあるときに多めに作っておくと、酒のつまみやちょっとしたおやつ、サラダやスープ、炒飯や和え物の味つけにも使えてとっても便利。 

 つゆ寒 の日はこれを作るに限ります。

ひつじ小屋の日々
クラシックアコーディオン・ライブ

◆ ふと見かけたポスターの案内だけで、何の知識もないまま行った雨の土曜日の夜、鎌倉で行われたクラシカル・アコーディオンのコンサート。奏者は、芭蕉の"奥の細道"などを引き合いに持ってくるほどの親日家で日本語も達者なスコットランド生まれのデヴィッド・ファーマー氏。

◆ とても珍しいつくりのアコーディオンは、弾かれる曲目によって、穏やかな人の話し言葉のようだったり、昔語りをする古老の声音のようだったり、かまびすしい婦人たち?の際限の無いおしゃべりや静かな人の独り言のようであったり・・。バッハ、モーツァルト、クープランからラフマニノフまでの耳になじみの曲のアレンジから日本の作曲家細川俊夫氏による雅楽の笙からイメージされた大変印象深いオリジナル曲まで、密度の濃い、ハイレベルで品の良いサロン風演奏会ではありました。

◆ お誘いしたご夫妻と葉山は「夕凪亭」にて食事。心地よい時間を過ごせました。 
  たまには ですよね。^^v

編集後記

・ 雨続きにあっては、どうせそのうち曇ってきてぽつぽつするのがオチなのに、ほんのしばらくでも日が差すとチャンス到来とばかりに、アレもコレもと洗いまくり、そして大体毎回のように後悔する。

・ 洗濯し出して何十年というのに、どうしていつまでも同じことを繰り返すのか・・。
  まぁ、理由が分かったところでうまく対処できるでもないのだが・・ あ、日が差してきた!

 

Aurea Ovis

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この 小さな 

一輪の黄色の薔薇だけが

毎年 忘れずに 

そこに 咲いてくれる。

鬱蒼と茂りつづける

名の知れぬ草々の中で

その 黄色は

遥か彼方にちらちらと揺らめく

闇夜の一灯のようだ・・



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