Aurea Ovis

きょうは「金羊日」

2009年3月

1 春

2 義務

3 東京

4 アイライン

 1  春

  春です。

 寒かったり ちょっと暖かだったり、そして この時季降る雨の 冷たさの中のふとした時の柔らかい空気の流れや晴れた日の山の霞ぐあいなどを見ていると、もう 本当に 春のうちにはいったんだなぁ・・と うれしくなります。

 大好きなお日さま色のミモザの房が風に揺れ、雨で黒く湿った地面に小さな丸い白やピンクの梅の花びらが散り敷かれ、光のかけらの黄水仙、通り道の家の塀に沿って植えられたいつも眠たげな斑入りのクロッカスや三人の仲の良い姉妹のパンジー。

  日のあたるところでは もう桜の花がちらほら咲き出したり、まだ冷たそうな川では鴨の赤ちゃんが泳ぎ始めていたり・・、いまだに風は冷たいときのほうが多いけれど、でも やっぱり もう ちゃんと
です。

 そして 自分は 表に出るたびに 春だ♪ 春だ\^0^/ と ひとり浮かれています。。

 生まれ月が やっぱり性に合うんでしょうね。きっと誰でもそうなんじゃないのかなと思いますが、どうなんでしょうね?

 しかしながら こんなに機嫌よく 気分よく、一人で浮かれて幸せだというのに、ぐずぐずしていて まだ出していない確定申告を思い出すと・・! もう それだけで、真冬のブリザードバージョンに即効引き戻されて・・、いきなり不幸の塊みたいな気分になります。

 でも まぁ いいんです、ですから。 
どの道 終わることではありますし、そんなことで このいい気分を損なうわけには行きません。

 明日は 終わらせよう! ・・と 毎日言い続けていますが、でも! 明日は終わらせます。
なぜかというと 
タコ氏が出かける予定がないから です。 

 人にみてもらわなければ出来ない確定申告・・・

 大体ですね、電卓3回たたいて 3回とも違う結果が出るって言う人に、こんなことさせようってのが どだい無理な話なんですってば。だから わかる人がしなくちゃいけないわけです。
 
(はい、わかってます、完全ないいわけです。それも かなーり勝手な・・。)

 ま いいです、ですから。 
提出場所は鎌倉。すごく行きたい美術展も開催中だしー、どーしても無心庵のあんみつとお汁粉が食べたい! いけるようなら 先生の所にも行きたいしー、買い物もしたい。だって 提出しにいく予定の日って 
マイバースデーなんだもん。一日女帝気分でいなくっちゃ。
( ・・って なんか ちんまりした女帝だなぁ・・)

 でもね そう思えば あ なかなかいいじゃないか、確定申告も。 (やれやれ・・)

 さ では せめて 資料だけでも 集めておいておきますわ。さっさと終われ、確定申告!

      ああ、ほんとに 春 だなぁ・・

2  義務

 思い立って「幸せになる義務」を検索してみたところ、まぁ 出るわ出るわ・・、で ざっと読んで思ったのは、義務 ということばへの”反応”があるんだなぁ・・ということ。

 これは ちょっと自分が言っている義務とは違うな と 思ったいくつかの意見に共通しているのは、義務=強制的にしなければならないこと と考えられている ということがあります。

国語辞典 「義」で始まる言葉の検索
ぎ 1 【義】

(1)儒教における五常(仁義礼智信)の一。人のおこないが道徳倫理にかなっていること。
「君臣の―」

(2)血縁のない形式的倫理的な親子兄弟などの関係。
「兄弟の―を結ぶ」

(3)言葉の意味。
「斤には、まさかりの―がある」

(4)〔仏〕 教え。教義。

(5)キリスト教で、神人間がもつ属性としての正しさ。また、両者の関係としての正しさ。

義を見てせざるは勇(ゆう)無きなり
〔論語(為政)〕人として当然行うべきことと知りながら、それを実行しないのは勇気がないからである。

 義正しいこと と捕らえてもよさそうですね。字のつくりを見てみますと、ここにも羊があります。羊に我を添わせる、と書きます。それが 美しい状態 なのですね。

(余談ですが、美しいとは 見目麗しいと言うばかりではなく、本来は すがすがしい、潔い、正しい などの意味で使われていましたし、個人的には そのほうが美しいという言葉にはふさわしいと 思っています。)

 正しく良いものをあらわす と考えてよいかと思います。

 義務の務は つとめ と読みますね、当然するべき仕事 と言うことでしょう。

 こうやって考えてくると、義務というのは 人として当然正しくあるようにつとめる という意味で使われるものではないかと 考えます。

 そこには どこを探しても 強制は ありません・・! 
 つまり、幸せにならなければならない などという意味ではない ということですね。

 意味合いとして感じられるとしても ねばならぬ よりは、そうあるべく励めよ くらいにしか自分には感じられません。

 検索してみて知ったことに、幸せになる義務 という言葉は、かなーり以前からあったということ。それは アウグスティヌス(恐らく 恩師のことを考えると 聖アウグスティヌスのことだろうと推察いたします。)の言葉であるような そんな引用文を読むこともありましたし、あの 宝島を書いた スティーブンソンも「人にもっとも軽んじられている義務は 幸せになる義務である」(言葉は不確かですが)と そんなことを言っていることを 知りました。

 とにかく、我々が日常使用している”義務”という言葉とは 大分違う意味合いで 私の恩師は「幸せになる義務」とおっしゃったのだろうと思います。

 幸せになる義務 とは、人として正しくあろうとし、生き方に後ろめたさや恥なく在ろうとつとめること と 解釈いたしました。

 

3  東京 

 三寒四温のうちの寒い一日にあたってしまった昨日、東京は御徒町まで所用で出かける。

・・寒かった・・! ほんと 実に寒かったのです。

 もともと 寒いのは 暑いのの次に苦手で嫌いなのですが、一度春だ と感じてしまった後の寒さというのは、もう 我慢なんかするもんか と少々やけっぱちになってしまうほど 嫌いなんですねー。

 おまけに雨で!降りそうだと認識しつつも 傘を持たずに出たという・・ そんな自分が よく分からないのですが・・、で 案の定 駅を出れば 結構な降り。かなり歩くので 仕方なく 500円の傘を購入。まーッすぐの道を あるけ 歩け で どんどん びちゃびちゃやりながら歩きましたよ。

 歩いていれば 多少 寒さに慣れてくるのですが、行った先の建物の中は 十分に温められ・・、つまり 自分にとっては 耐え難い熱気と乾燥があったわけです。

 数年前に経験した肌トラブル以降、ものすごく熱気と乾燥に弱くなっていて、何をどんなにしていても、そういう状態になると あっというまに 顔が紅潮して 皮膚が突っ張り、どんどん乾燥が進んで肌が乾いてきてしまうので、心して暮らしてはいるものの、それは 自宅でだからこそのこと。そして短い時間であれば なんとか耐えられはするものの、今回のように 座りっぱなしで 午後一杯人の話しを聞きながら じっとしているとなると、もう どうにもしようがなくなってしまう・・ のですねー。

 これは 年齢的な問題もあるのでしょうけれど、なによりも どうしても 自分がもともと持っているもののためでもあるので、これから 新しくなって発売され始める アルゴテルムのセンシティブスキンのためのラインは ものすごく ありがたく嬉しいです。

 それは アレルギーやアトピーの人のため というよりも、普通に暮らしていて 何かのときに、どうもこれは調子が悪すぎる とおもうような 肌のトラブルに 即応するものなので、とにかく SOSアイテムとして、とくに エッセンスなどは 持っていたほうがいいと 実感しています。

 とにかく、東京は 寒かったのです・・、で 人が一杯だったのです・・、で 当たり前に 駅で迷子になり・・、当たり前に くたびれて帰ってきました・・。

 葉山の 静かでのんびりゆったりした、日の光と水分の多い大気と、どこにいても目に入る緑と色とりどりの花々、いつも鳥の声を聞き、小さな生き物たちを始終目にする 柔かな毎日を過ごしているものにとっては、喧騒と騒音と きれいな色数の少ない 固い高い建物と 引きもきらずに通り過ぎていく車、そして 急ぎ足で歩く人ばかりの都会は、ただただ くたびれ疲れるだけのものでしかありませんでした。

 寒かった というだけで マイナスイメージは増してしまったようにも思いますが、それにしても、確かに都会は便利で 行きたい美術館や催し物などにも ちょっとの移動ですむのはホントにいいとおもうんだけど・・、何度行っても ほんとに 慣れないなぁ・・と感じます。

 東京生まれ、東京育ちのタコ氏に言わせると、「そんなもん」だそうですが、そして 葉山は また特別だというのですが、まぁ この近辺以外で 住み暮らしたことのない自分だけの印象なのかな とは 思ったりもしています。

 それにしても 東京・・というか都会は、自分にとっては ほんとに行けば たいがい調子が悪くなるという、どうにも相性がよくない場所らしいというのを 再認識した一日でした。

 

4  アイライン

 電車に乗ったときのこと。

 二人掛けの椅子が向かい合わせになっている窓際に座りました。しばらくは 一人だったのですが、前の席に 横浜から 高校生くらいのお嬢さんとそのお母さんの二人が座りました。
 会話を 聞いていると 川崎まで行くようでしたが、すこし話をしていたな と おもっていたら、お嬢さんのほうが 居眠りをし始めました。

 お母さんのほうは普通にメイクしていて、お嬢さんも 軽いメイクをしていたのですけれど、ふと 読んでいた本から 目を上げて、たまたま 目に入った向側で眠っているお嬢さんの顔を見たとたん、自分は 仕事がらみの ちょっとした軽い衝動 に駆られました・・

 って 妙なものじゃないですよ。
彼女の目は 眠っていたのですから 当然 閉じられていたのですが、そこが
 変・・。

 そう、一生懸命引いたであろう黒のリキッドアイライナーのラインと まつげの生え際との間に お肌の隙間が見えていたんですねー・・。

 正面にいた自分は、それときづいて むくむくとわいてくる 直したい・・!という欲望を抑えるために 本に又 目を落としたのですが、しかし・・! 彼女は なんだか ずーっと じーっと 薄目を開けて こっちを見ているようで どうにも落ち着かない。

 あー これは 勘弁してほしい・・・、と 少々苛々しながら 思っていました。

なんで おかあさんは そのことを気に掛けてやらないんだろう?と思ったりもしました。
 直しちゃいたい!すごく 直したい
ラインを入れなおしたい・・!すごく入れなおしたい!

 そんなことばっかり考えていて 本どころではないし、なんとなく ずーっとみられているようで落ち着かないし、で なんか 疲れてきて もうだめだ と思ったころ、川崎について・・、ふたりは 当たり前に(当然ですけど・・)電車を降りていきました。

 それだけでも その日は くたびれ度が増しましたよ。つらいですー こういう仕事は。

 電車やバスに乗ると どうしても 何といってすることもないですからね、自然に 目の前の人や回りの人の顔を見ることになります・・。

 眉も ファンデーションも 口紅も チークも アイメイクも 気になって仕方がない・・ というときがあるのですよ。
 まーったく 全然気にならないときもあるんですけどね、なんか 自分が ちょっと マイナーな気分になったり、ぎゃくに ハイテンションに近いときなどは どうも そういう傾向が強くなるような気がします。

 だから 尚のこと ちゃんとおさえて と 自戒しているのですが・・、先日のそのアイラインには もう「直したい!」に抵抗できかねる というところまで 来てしまっていました。

 ほんとに かわいいお嬢さんで 色も白くて お顔立ちも好いし、ストレートの真っ黒な髪が つややかで チャーミングな方でしたから、余計にそう感じてしまったのかもしれないのですけどね、でも やっぱり どう考えても あの 薄目開き状態のアイラインは まずいとおもうんですけどねー・・。 
 
まあ お好みというのなら 仕方がないですけど・・。 たぶん そういう人も 稀中の稀だろう とは おもいますけど ね。

 親は 気をつけなくちゃ いけません。娘のメイク どうなっているのか、出かける前に ちゃーんと チェックしましょう。

 で ちゃんと 親のほうも チェックされましょう。そうやって きれいに磨きを書けるのですよ。

 それにしても ・・・ あー ほんっとに 疲れた。。

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