Aurea Ovis

きょうは『金羊日』

2010年 5月

 

1 季節は巡る・・か

2 からすと中学生

3 ポン吉的お菓子事情

 

 

 1 季節は巡る・・か

 気が付けば すでに 5月も半ば・・。

 そう、「気が付けば」なのだから、気が付かなければ いつの間にか ということで、月を追うよりも、ここ数年では当たり前になりつつある、季節性を感じられない季節っぽさで 生活してしまっているかもしれない。

 しかし、このところの気候のおかしさは、どうにも 妙で 首をひねり続けている。

 「天の気分次第」で天気とはいうものの、今日も 目が覚めたときは、今にも泣き出しそうな空だったのに、朝の日課を終える頃には いかにも5月らしい きらきらした日差しが 一杯で、だから、やぁ よかった と 洗濯物を表に出したりしてみたものの、それから 買い物にでれば、歩いて5分のスーパーに着く前に 大粒の雨が落ちてきた。

 それほどの買い物の数も無いので、サッサと済ませて表に出れば 目をつぶってしまうほどの眩しい日差し。 それなのに、重い荷物を 両手にもって、そろそろ 家の入り口 というころになれば、今度は なんでまた?と言いたくなるような いきなりの雷・・! 

 なんとも 忙しい午前中の数時間だった。

 ひと仕事終えての同日夕方現在、目の前の小さな世界は、世の中は平穏無事さ と言わんばかりに 木の葉の一枚も揺らがずにいる。

 正面に見える 畑の持ち主の家の煙突に 明るく夕陽が照って、そこから たなびく 薄い灰青色の煙が ゆっくりと じっとたたずむものたちの上を 空に向かって さらに色を薄めつつ ゆらゆらと立ち昇っている。

 たった一日の間に、なんという 天気の変動か・・!

 天の気分には違いないが、それにしても 一日のうちに あれこれ引き起こすくらいなら、もうちょっと 季節性をはっきりさせて、今年は 春が無かったね、とか いつの間にやら 夏になって とか、今年の秋は 凄く短かったね などということの無いような、つまり、我々の子供時代のような、その時には その時と実感できて当たり前のメリハリのある、普通の!日々を すごしたいと 思うのだが、そんなことは、ひょっとして、もう 贅沢なこと、あるいは そこまでいかなくても 無いものねだりなどのように 言われてしまうのだろうか・・

 もし そうなら それは、ずいぶんと 空しく 寂しいことに違いない。

 春には 青い木々や、花々の香りが押し寄せ、鳥たちの嬉しげな声のにぎやかしい春の、夏には 木陰に降り落つ光の花びらや 騒がしいセミの鳴き声の合間をわたる涼風のある夏の、秋には 眠りにつく前の葉の色変わりや 鮮やかな木の実を楽しむ小鳥たちの忙しい秋の・・、そして 苦手ではあるけれど やっぱり冬には 冷たさとそれゆえの清澄な ぴんと張り詰めた冬の空気があってほしいのだ。

 そういうことは これからの我々の日々には もう 恵まれないのだろうか・・と おもってしまう。 

 5月も半ば過ぎだというのに いまだに 長袖が手放せなかったり、ちょっと暑いと 冷房が入って のどの調子が悪くなったり、すこし肌寒いと きちんと着込んできた者には 蒸されるくらいの暖房が入ったり・・、とにかく 快適 とは なんぞや?と問いたくなるような、妙な空調調節癖が 当たり前になっている昨今のこの国の人々の暮らしは、しかし、考えれば、そうやって 自らがその手で、あの 当然と思っていた季節を 追い詰め 追い出し・・、そして あたかも そんなものは 話の中の存在になってしまったかのような、そんな現状を 作り出しているように思えても来るのだ。

 やはり なにか 間違っている・・、やはり 何か 間違えているんだ、私達は・・!

 

 

2 カラスと中学生

 今日は 燃えるゴミの日だった。

 朝、半分まだ寝ているような状態で、勿論 すっぴん。それで ゴミを出しに行ったのだけれど、通りの反対側から ゴミ置き場のほうを見ると、例によって カラスがネットの隙間から くちばしを入れて 何かつつきだしている。

 通る車をやり過ごしている間に、ちょうど その時、犬の散歩をしていた人が さっと 網の蓋を開けて、手にしたシャベルの上の犬の排泄物を それっとばかりに投げ入れた・・ 

 ちょっとー!それは そういうところに入れていいものじゃないだろう? と おもったんだけど・・ (どうなんだろう いいんでしょうか?)
 それって いけなくない? と 個人的には おもうんだけど。


 100歩譲って せめて ビニール袋に入れるとか、はっきり そういうものと分るようにするとか・・ でも 違うと思うなー・・どうしても。 普通 そういうものって 自宅のトイレでながすんじゃないのだろうか???

 ほんっと 葉山の犬の飼い主って どうしようもないなー・・と また ため息が。

 素敵なおうちにすんで、家の周りも綺麗に花を咲かせて、近所づきあいも それなり 上手にやって、かなりハイソな方達や結構有名な人たちも住んでいるようだけど、そして 趣味や習い事も 思うままに出来て・・暮らしも それほど困らないというのに、なんで そういうこと
 平気でしちゃえるのか、ほんっとに わけがわからない。

 いい加減にしろよ てめー と 言いたかったけれど、それを言っちゃあ けんかになると思うとね、これは もう 町の掲示板に訴えるしかないのではあります。
 でも そんなことしたところで、見てほしい人は 見ないんですよねー・・ まったく。

 しかし まぁ、その人が バタンバタンしたこともあって、ゴミネットのそばで 散らばった 生ゴミの屑をくわえていたカラスは 一応 飛びのいて 近くのフェンスの上に とまっていた。 そして 人気の無い その場所のそちこちは屑が散らかったままだった。

 うーん・・ だめだぞ、これはこのままではいけない。

 といことで、まずは ゴミネットの中央当たりに ゴミの袋を集めて、とにかく カラスのくちばしが 届かないようにしてみた。

 その一部始終を カラスは 見ていないような振りをして しっかり見ていた。(確かに。)

 だけどねー、自分で散らかして 片付けない奴は、ほんっと 嫌いだから!カラスに限らず 人間も! だよ。

 なので、ざっとまとめて 散らかったものも ネットボックスの真ん中当たりにまとめた。

 そばにいるカラスを見ながら あのねー とかなんとか ブツブツ言っていたら、背後から いきなり 「おはよーございま〜す!」 と 明るい声がして、振り向くと あどけない顔の中学生男子一名が にこにこしながら (あるいは にやにやしながら・・か?)軽い会釈とともに ゆっくり さわやかに 通り過ぎて行った・・

 見られた・・。 つまり あの少年は、からすと遠藤とのことを、この 殆どまっすぐな道の ずっと向こうから 多分・・、一部始終を 見ていた・・のだ と言うことに気付いた。

 うーん このあたりの中学生、割りにお行儀が良いのだけれど、しかし なんというか、まぁ 状況をみて 事体を察するということには・・、いやいや まだ中学生だしね、変に 気を回すことを 今から覚えても・・なんて おもったりもしたんだけどね・・ ぶつぶつ・・

 でも まぁ できたら、起きてすぐの 寝ぼけ眼のすっぴんで、とても 綺麗とはいえない恰好で ゴミネットの中を がさごそやりながら、カラスに物申しているおばさんには、あまり 朝から声を掛けない とか だまって 通り過ぎるとか・・ なんか そういう気遣いというものも 学校では 是非 教えてほしいものだ なんてことを 思ったのだが・・
  まぁ 学校では そういうことまでは 教えない・・わな。 無論 分っている。

 これは 実は 家庭教育の範疇ではあります! 良いですか、親御さん方。是非、人には 気付いてほしくないときとか事情とかってものもあるのだ ということを お子様方には お話しいただきたく、そういう時は 心優しい気遣いをもって、目を伏せ、静かに だまって通り過ぎるように と お教えください。宜しくです。

 ちなみに、例のカラス、からすって 頭いいようなこと きいていますが、どうも そのようで、当方の裏になるほうへ やってきたと思ったら、反論なんだか、文句なんだかで、ちょと 意識的に? かーかーと 騒ぎ立てては、ハネをばさばさと羽ばたき、洗濯物 すれすれに ゆっくり飛んでいったので、あ ○○をしたのか?? と ぎょっとして見たけれど、とりあえず威嚇のみのようではあった。

 葉山に来る前の 逗子でもからすとの攻防戦を 生ゴミの日になると 必ず 繰り広げていた自分なので・・、それじゃあ ここでも やっぱり やるのね、なんて 小さく戦闘意識?を盛りたててみたりしていた。

 とにかく、今朝は 早くから かなり 濃い数十分を過ごしてしまったのだった。

付け加えて・・

 ここには よく 葉山の犬事情について 好意的ではない文を掲げるが、しかし、犬さん そのものは 嫌いではない、ということを とりあえず 一応 書いておこう。

 猫よりは 好きにはならないと思うけれど、(でも 多分 一緒に暮らしたら かなーり 情がうつったりして・・ 切ないことになりそうなので、どうしても 無理 という、実は そういうこともあって・・ だって 猫さんでは 散々 悲しく辛い思いを もう十数回しているし・・・、)

 犬について というよりは、犬を飼う葉山在住の人々(のうちの 特にものすごく心無い面々)について 物申しているということを ご理解いただければと思う。

 聞いて見れば良い。ほんとは 犬さんたちだって いい迷惑だとおもうのだが・・ 

 

 

3 ポン吉的お菓子事情

 それは デリカシーの問題だと思う・・ ・・あ 個人的に ですが。

 有名な鎌倉名物の「ハトサブレー」とか 東京名物の「ひよこ」とか、別に名物ではないけれど、どこのスーパーでも売っている「コアラのマーチ」 とか・・

 どうしても 食べられないのは、やっぱり その形状を口に入れるという行為に なにしろ どうにもならない抵抗感を感じてしまうからなのだけれど、これって すごく 個人的なことなのでしょうか・・ね?

 ハトサブレー、よく戴くのだけれど これだけは タコ氏と実家と たまたまお会いするような方があれば、お持ちいただいたりして 事なきを得ている実状。

 ひよこは・・最近はあまり 戴くことが無いので、その存在すら忘れていたのだけれど、たまさか 近くのスーパーのちょっと高級菓子みたいなコーナーで みてしまったら、あの 子供の頃の・・・ 手の平の上に、ほら、おいしーよー、うれしい?風に 乗せられて、大いに戸惑い、困惑し、どうして良いやら 心中おろおろ どきどきが半端でなかったのに、それなのに、遠慮しないで いいから早く食べなさい なんて 言われてしまって じんわり涙が滲んできたときのことなどが思い出され・・

 久しぶりに あの姿を見たら 胸が一杯になって・・ちょっと 泣きそうになったりました。

 先日、タコ氏ったら なにがどうしたのか、777円だったから といって、お菓子の福袋なるものを 買ってきて・・、中の10種類のお菓子は 手元近くにあるというだけで 恐ろしいほどの速さで無くなって行っている最中だったのですが・・

 本日、ふと その大きな袋の中をのぞくと あと2種類しかなく、しかも 一つは おせんべいで 袋は開いていて、残り数袋というところ。しかし、最後の一つというのが、これが あろうことか コアラのマーチで・・

 なんでたべないの?という 親切心で チョコレート味と可愛い系を残しておいてくれたタコ氏の疑問に、だって なんか やじゃない?・・なんて言ったけど、当然 タコ氏には意味不明。

 つまり それは、先に書いたような事情で、あの コアラを 指先でつまんで 口の中に ぽいっと入れるとしても、あるいは 口の中で ぐしゃっと噛み砕いたとして・・、チョコレートが中からでてきて ってのは、なんとなく 体内のものが・・ なんて おもったら、
  たとえば ぽいっと入れる前に がりっとかじったとして・・ うわぁ〜・・・ やっぱ だめだ、だめ! ってことなのではあります。

 ということで たべられない のでした。

 しかし なぜか「動物ビスケット」は 食べられる。。ってのが 良くわかんないんだけど、とくに 白とかピンクとか黄色とかのシュガーコートしてあるのとか、フライドの塩味つき なんてのだけは おいしいなー・・なんて 思ったりして。
 でも たべる動物は決まっていて、可愛い系と翼のないもの系に限っているんですわ。

 まったく 何がなんだかと思いますけれど、自分の場合は まぁ そういうことではある。

 ・・で 思ったのだ。これって やっぱり デリカシーの問題だよなー・・って。

 食品製造会社では とくに お菓子系は、そこのところ 気にしてほしーなー なんて 実は かなりマジで 思っています。

 「人形焼き」なんて・・ 絶対勘弁してください のうちですが、あれは 中身があんこなんで・・ ごく たまーに 今日はいっか と 戴くときも ないことは無いです・・が、基本的には あれも できるだけ ごめんなさい デス。

  だから、お菓子 好きなんですけど、諸外国のイベント時の かなりリアルな形に作る チョコレートとか・・クッキーとか、もう 目にしたくも無いものでもあるし、それは 出来るだけ、というか どうしても その時季、そういう国で暮らせない、暮らしたくない と思うので、日本脱出を 断念したりしています。。 (いつ 脱出しようとしていたんだ?自分)

 とにかく 「コアラのマーチ」は タコ氏、食べてください。

 ということで、 はぁ〜・・ きょうは 書きながら かなり くたびれたので、これで やめます。☆

 

 

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