シンデレラコーナー No.34 

Ms.Iwahori

2/5 2005年
メイクアップラボ

より

「積極的に
魅力を引き出す
メイク
 を学ぶ

 

→最後のプレゼントメイク終了後

 ご希望
きれいになりたい!もっともっと自分のいいところを知って綺麗になりたい!

 チャームポイント
目のかたち、ふっくらしたピンクオークルの肌、顔の造作のメリハリ 

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 Ms.Iwahoriのアンケートには『健康的で可愛く、女性らしさが漂う人になりたい』と書いてくださいましたが、メイクアップにおいては 難しいことではないように思えるほど、見た目も お人柄も可愛らしいところのある方です。

 お目にかかって印象深く思ったのは やはり目元で、特に目の形が大変きれいだと思いました。お肌的には 多少 気になることもありはしますが、それでも 写真をごらんいただくとお分かりのように、ぐうっと 目元に惹かれるという しっかりと形作られた目をしておいでですので、これは 生かさないわけには行きませんね。

 さて、大変申し訳ないのですが・・、最初のご自分でのメイクのときの写真を撮り忘れております・・・。すみません。比較してどれほどチャーミングになられたかを知っていただきたかったのですが、おしゃべりに夢中で(楽しいお話が沢山・・!)まったく頭の中から飛んでいました・・。遠藤の失敗です。

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 ◆ 最初のメイク―いつものメイクから考える ◆

左は 最初に ご自分のいつものメイクを 左半顔にしていただいて、右側を遠藤がメイクしたものの 目元の部分です。

 お手持ちの濃茶とパープルの組み合わせで、ご自分では パープルを目の際からアイホールに向かって 広げるようにつけ、濃茶をチップで二重の中に入れておいででした。アイライナーは黒。
  
 右側は、眉骨のところに 光があたった時に綺麗に見えるように、と 白めのパウダーアイカラーを軽くはき、パープルを大き目の平筆にとって、目元全体(目の下も細く)にベースのように色を乗せます。そして 濃茶をきちんと二重の中いっぱいに入れて、黒のアイライナーを気持ち長めに入れました。
 

 ポイントの考察 

@  もともとの眉の始まり位置が、目頭より鼻柱の近くから始まっていて、左右の眉が近い位置 にあります。  
  こういうときに 眉頭から色をつけてしまいますと、特に ご自分でのメイクの時には 黒いようなグレー系のアイブロウでしたので、すこしきつさ緊張感、あるいは神経質な感じを与えたりすることがあります。
  またご自分の描き癖でしょうが、、眉尻が山を越えたところから、少しに落としたように描いておられました。

A お互いの眉が近い、濃い目の色を使う、眉尻が下がり気味 というと、人から見ると 少し戸惑うような印象を与えてしまう場合があります。

 つまり、相手に笑顔で接している割には、その人を警戒しているような、どことなく距離を置かれていて、それなのに、なにか不安げに見えたりすることもある・・という、なんとなく いっしょにいても落ち着かない、と思うこともあるかもしれません。


B 
お話してしまえば 取り立てて そんなイメージを意識することもないのですが、それは 沢山打ち解けた話が出来た場合であって、仕事などで、短時間で相手とのやり取りを余儀なくされる場合には、あるいはもったいないことをしているかもしれない場合があるときもあります。
C ですので、右のメイクのように 多少 明るい色のアイブロウペンシルで、殆ど 眉の中ほどから眉尻方面を意識して描く程度のほうが良いように思います。(気になさって眉頭をカットしたりすることは ありません。)
 
そして 注意したいことは、眉尻を、ご自分の目の形に添うようになさって、気持ち眉尻が上方へ向けるように描かれるとよろしいとおもいます。
 正面を向いて、眉頭と眉尻の位置が 同じ高さであれば、殆どの方の場合、不安のない眉になるものです。

 基本的なメイクを最初にいたしましたが、お仕事などのことも考えて、少し 人好きのする感じ=好印象を与えるメイク=をと思って、眉もあまり角を取らずに この方の綺麗な目の形に添って、眉尻のラインを作りました。目の形が綺麗な方は ある程度のご年令までは ご自分の目の上のラインと平行に 眉のラインを決められると とても すっきりとして 美しく 楽に描くことが出来ます。

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 ◆ アレンジメント 1 ― ピンク系のメイク ◆

 その日 身に付けていらしたものの殆どがピンク色だったのですが、最近ピンクが好きな色になっているとか・・。それでは と ピンク系のメイクを練習してみました。

 右のイラストの右側がメイクの仕上がり。
左側には すこし はっきりと どこに何をどう使ったかが分かるように 描いてみました。

 アイカラーは ワインのようなフランボワーズ色の濃淡、そして ワインレッドのアイライナーペンシルイングリッシュグリーンのアイカラーで下のラインを引きました。 は ダークブラウンマスカラはお手持ちの口紅は お肌の色に近いコーラル系のピンクだったと思います。チークは ローズ系のパウダータイプ。

 眉下、目頭、目尻の下側に、イラスト左側のピンクで描いたように、フランボワーズカラー白めのピンクをアイシャドウブラシで入れます。
 目の際からアイホール、眉下の先につけた色に向かって濃い目のフランボワーズカラーを二重の中いっぱいに入れます。
 下のアイライナーとして、パウダータイプのアイカラーのイングリッシュグリーンを小筆にとり、目尻から 目の中央に向かって 目幅の1/3あたりまで すっと 軽く入れます。

 
 目元のメイクをすると 気がついた時には下ににじんでいる と言うことでしたが、これは ファンデーションなど、粉のものが、きちんとつけられていないときに起こります。
 スキンケア→化粧下地(メイクアップベース)→ファンデーション そのそれぞれの時に、いちいち目尻側の上まぶたで 隠れてしまう部分にも きちんと、下地やファンデーションをつけるようにします。ぎゅーっとこするのではなく、軽くたたいてつけるようになさると綺麗につきます。その上で ポイントメイクをするようにしてみてください。
 ビューラーでまつげを上げて、黒のマスカラを丁寧に塗ります。
 口紅は オレンジがかったようなピンク系だったように思います。
 唇の形がよいので そのまま描きっぱなしでもよいと思いますが、淡い色をつけるときは あればリップペンシルで輪郭を描き、口角に濃い目に色を入れますと、立体的な唇になります。
 チークおちついたローズ系のパウダータイプのものをブラシで、目の下に指1本分ほどの間隔をあけて、頬骨の高い位置を囲うように、耳の付け根に向かって フェイドアウトさせます。
 

 ◆ アレンジメント 2 ― ゴールド系のメイク ◆

 プレゼントメイクです。
 ”暖かい、静か、ぽかぽか、優しい、ふっくら・・”  ご自身についてのアンケートの中に 度々現われる言葉ですが、たしかにその通りの印象があります。 
  ただ、ご本人的には、できればそれだけではない、朗らかさ、明るさ、温かさなどを伝えられたら。。と おっしゃっておいででした。
 恐らく 先の眉の描き方などから、気弱そうなイメージとか一歩引いた感じを与えていたように思えますが、そのままでいますと 年令を重ねるごとに、相手によっては その一見した弱さに漬け込んでくることもあるでしょう

 そういうことのないように・・、優しさや温かさを湛えつつ、ちょっと毅然としたところのあるような、すこし相手に丁寧さを求めるような、そういうメイクをしてみようと思いました。 

 アイカラーブロンズゴールドパールホワイト、そして 黒のアイライナーペンシル眉は ダークブラウンマスカラは黒です。

 イラスト左側のグレーの部分に パールホワイトを平筆にとって、軽く入れます。眉下、目頭を囲むように、目尻の下まぶたは目尻から目の中央に向かってフェイドアウトして、それぞれ 光感をだします。
 ブロンズゴールドを二重の幅いっぱいにいれ、少し 其れより上にはみ出すくらいに、目頭から目尻まで 少し幅広に入れます。
 下のアイラインを入れる部分にも 小筆で同じ色を 目頭から目尻に向かって すっかり入れてしまいます。
 黒のアイラインペンシルで、上のマツゲの生え際に沿って 目頭から目尻まで少し長めに、裾を太めに、きちんとラインをいれ、下は目尻からほんの少し、影を作るように 黒をすっといれます。
 眉は ダークブラウンで 眉山あたりから 眉尻に向かって先に描き、そのまま返って眉山から眉頭へと 色を移し、最後にブラシでぼかします。
 チークは練りのピンクを指先にとって、頬骨のところを中心にくるくると円を描きながら広げ、輪郭をぼかします。
6 口紅は こういうときは 殆どヌードにグロスでもよいと思います。
 きちんとリップペンシルで気持ち下唇を船底形に描いて 艶のある口紅を使うとよいでしょう。



比較的色白で、血色を感じられる肌色をしておいで
ですので、そういうときに同じような色合いの
ファンデ―ションをつけてしまいますと、
まるで病人になってしまいますので、
かなり濃い目のファンデーションを使用しています。
今回は ベージュオークル20 です

  可愛らしい方です。
 本来、両目の位置が 気持ち離れ気味ですから、どちらかというと 可愛い印象のほうが強く与えやすいお顔立ちのはずですが、眉とその描き方、そして メリハリのはっきりしたお顔の造作などが、思ってもいない印象を人に与えるかもしれません。

 ただ、人はねこではないので、かわいいだけでは生きていけませんし、可愛さだけに頼っていては、決して一人の女としての幸せを手に入れることは難しいかもしれないかな・・と思います。

 自分を大事にしている人を 人は やはり大切に遇するものです。
 勿論 内面的には そうされてしかるべきものを ご自分でお持ちになるように努めていただきたいですし、この方の場合は 8割がた それができていますが、見た目からも それを感じさせるような、そういう工夫も社会の中にあっては 大切なことだと 私は考えています。


 相変わらずの写真べたで(進歩しないですね・・)すみません。
 ただ やはり冬の午後、電気をつけてからの撮影というのは、とくにここでは 色の出方など いくら工夫しても難しいというのが 最近わかってきました。
 できることなら お天気のよい午前中、あるいは午後一番くらいのラボやメイクセミナーが望ましいと思います。(撮影技術の向上もするべきですね。。)

 右の写真は お話をしながら撮ったものですが、すこし お顔全体に赤みを感じますね。
  この日は 先にエステをなさって、それからラボ という順序でなさってくださいましので、おそらく 何度もお顔に触れたことで、お肌に少し負担だったのかもしれません、あとから 頬に赤身やぶつぶつが出来たり、その後 かさつきが見られたりしました。

 あるいは 使用した基礎化粧品のアルゴテルムの何かの成分がお肌に合わなかったということもあるかもしれません。
 お戻りになってからも 細かい状態の変化を知らせてくださいましたので、離れてはいるものの、こちらも分かる範囲でのアドバイスをさせていただきました。

 ただ、そんなことではひるまないくらいの、綺麗になろうという前向きな意欲をお持ちでおいでですので、きっと お肌が落ち着かれたら よく復習してくださると思います。

 せっかく 綺麗になりたいと思ってしたことで、いたい思いや辛い思いはしたくないものです。 
 でも、 私たちの体というのは とても 優秀なものです。多少のトラブルは跳ね返すくらいの力も持ち合わせていますし、修復作用もかなりのレベルのものですし、また 生きている限り 私たちは代謝を繰り返していきますので、大概のものについては 時間をかけることで 元通りになることが予測されます。 

 ただ、その回復を一日でも早くできるかどうか ということのひとつに、心のもちよう というものがあります。
大丈夫、きっとよくなる、と 前向きに考えてお手入れすることも、綺麗の必須条件のひとつでもあります。

 Ms.Iwahoriとは 沢山お話する時間があったので、心のこと からだのことなども、メイクやお伝えしなくてはならないことのほかに いろいろ お話することが出来ました。
  そして また この方も それを楽しんで聞いてくださいました。
  (直接メイクとは関係ない話も 沢山しましたよね。いろいろ 考えることもあり、学ぶこともありました。)

 いろんな経験が 今のあなたを作っています。楽しいことも辛いことも 色々にありましたよね。そのいちいちが 今のあなたの色々な面を少しずつ形作っています。
 人間は多面体 という話をさせていただきましたけれど、どうぞ いろんな面を 表に発信できるようになってください。 そのためには? 

 自分から すすんで 自分のよい面を 積極的に見せる工夫をするのですよね。

 毎日を あなた自身を どうぞ 楽しんでください。良い時が 沢山ありますように!!



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