シンデレラコーナー  No.35 

Ms.Matsumoto

ひとつのメイクを少しずつ変化させていく アレンジメントメイク

2005年4月1日  ひつじ小屋にて

                  

和風アレンジメント 浴衣を着るときのために

2005年 初夏

 『ある人と自信を持って会うために、もっと肌やメイクを磨いておきたい。 』というメールを送ってくださったMs.Matsumoto.
 以前、このシンデレラコーナーのNo.16にもご登場くださいましたが、お仕事が忙しくなられて それっきりになっていたところを、改めて ということで お越しいただきました。

『もっと美に関するボルテージが上がったところで教わったほうが身になる気がしており、今がそれなのです。 今度こそ一気に!
  ちなみにエステは、フルボディ ワンデイコースでフェイシャルつきを』

メールにも目的意識がはっきり感じられて、こういうときは、やはりメイクアップも 面白いように決まっていくものです、それも ご自身が思いもよらなかったような 思いがけない自分発見も ありうるものなんですよ。

 春ですしね、脱皮して蝶のように綺麗になりましょう!と 始めました。

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下の写真 左は フルボディーフェイシャルエステつきのお手入れを始める前のご自分のメイク、
は お手入れ後の最初のメイク

       

 いかがですか?まず 肌の艶が違いますね。 いらした時は 水気の乏しい感じのお肌で、 そのせいで少し疲れたように見られました。
  もしも 本当に元気な時にそうみえてしまったら、これは もったいないですね。疲れた人、元気のない人には、良い仕事や良いサプライズは なかなかめぐってこないものですから・・。

エステをうけたことで お肌の状態に大きな変化がありました。”水分たっぷり”です!

 肌作り

・今回はお体と一緒にお顔のエステも最初にしてありますので、とくにスキンケアにはこだわりませんでしたが、エステ後ですからやはり お肌にはかなりの水分があり、そのせいもあってお肌にはしっとりとした艶があります。
・出来ることなら エステをしなくても 普段のお手入れで水分をたっぷり保持できているお肌であることを 望みたいものです。
・継続は力・・、毎日のお手入れが やはり 綺麗の源になるのですよ。

 ファンデーション:
・ノーメイクですと、目周りのくまが目立ったので、そこに 少し濃い目のコンシーラーを数箇所につけ、それを 指の腹で そっと軽くたたき伸ばして目周りを明るめの肌色に調整します

・ そして その部分を避けて お顔全体にリキッドファンデーションをごく少量、目の下から順に軽くたたいて つけ伸ばしていきます。
あとは お粉をたっぷりしっかり押し付けて 大きめのブラシで余分を払います。

アイメイク アレンジメント

A 発色の良いターコイズブルーとイエローのアイシャドウを使いこなしたい。

 たった2色ですが、その色あわせは なかなか難しそう、下手をすると 単にけばけばしくなってしまうばかりになりそうです・・が、こういう色というのは 意外に使えるもので、その2色をそのままでも、また 混ぜ合わせてターコイズグリーンを作って3色にも、あるいは 今回のメイクは ターコイズのブルーを主に使いましたが、これをまったく逆の配分量で使っても これも思った以上に素敵な色使いのメイクになります。

今回は また其れとは別に、ひとつのメイクを ちょっとしたことでイメージを変化させる ということをやってみようと思います。

  最初に平筆のアイシャドウブラシでイエローを取り、それを眉骨の下、目頭を囲んでまぶたの中央付近まで、そして目尻の下の部分には淡めに入れます。

2 ターコイズブルーをアイシャドウブラシに取り、それを目尻からまぶたの中央まで、アイホール部分に入れ、さきのイエローと真ん中のあたりで 軽く混ざるようにします。

 マスカラ濃い目のグリーン。目尻側にたっぷりつけま、外側に流すようにして 目幅を広げます。


 下のマツゲの生え際に沿って、小さい細筆でターコイズブルーを取り、目尻から 目頭に向かって、細くラインを入れます。


 は 甘めのブラウンのケーキタイプをアイブロウブラシをつかって、眉山から眉頭、眉尻へとかるく色をつける程度に あまり山を取らずに描いていき、眉のラインを整える位のつもりでアイブロウペンシルを使って 形をはっきりさせます。

6 チークは 綺麗なピンクをブラシで 頬骨のところから 耳とこめかみのほうへ向かって広げます。

 口紅は アイメイクがはっきりしているので、今回はピンクのグロスだけにしました。

 前髪部分MとSのカーラーで巻いて、髪に流れをつけてみました。
   

 いかがですか?
右の写真が 最初のメイクのしあがりです。

それほど 派手さを感じないと思いますし、目元が明るくなっていますね。
この方は 額から鼻へ抜ける部分の骨のラインが綺麗なので、ファンデーション部分とアイメイク部分に差をつけるだけで、適度な立体感を持たせることが出来ます。

鼻の形が しっかりしているので、斜めからや横顔に 綺麗さが現れやすいですね。

 

さて、左の写真ですが。。

これは 先のアイメイクのまま、黒のリキッドアイライナーで、上のまぶたの目頭から目尻まで すっきりと気持ち長めのラインを引いたものです。

 たった これだけなのですが、下の写真の左側上の最初のメイクの仕上がりを比べてみてください。お顔の雰囲気が きりっとしましたよね。先のメイクの場合は、ソフトな可愛いメイクになっていますが、ラインを入れただけで、大人顔になりました。

    

 上のの写真、これは アイラインを入れた2番目のアイメイクのまま、口紅を チェリーピンクに変えてみたものです。
  いかがでしょうか? ずいぶんと雰囲気がかわりますね。メイクアップというのは ほんのちょっとしたことが イメージ作りのきっかけになりますから、是非 面倒くさがらずに、あるいは 怖がらずに、そして ためしもしないのに 思い込みでやらなかったり、ということのないように、いろいろに 楽しんでやってみることをお薦めします。 

 B 難しそうなグリーンのグラデーションを使って

 左の写真は いいと思ったのにうまく使えなかったという 浅葱緑、鶸色というか・・アイビーグリーンのグラデーションのアイシャドウセットをつかってのアイメイクです。

 最初に 一番明るい色をアイシャドウをブラシにとり、アイホールの外側に少しはみだすくらいに広く全体に色をのせます。下の目尻部分にも 目幅の半分くらいまで入れておくのも良いでしょう。
この部分に こういう色の濃いものをもってくると 疲れて見えますので、入れるときは明るめの色を持ってきておきます。

 一番深くて濃いグリーンを細い筆にとって、それで上のまぶたのマツゲの生え際に沿って、奥二重の中に入ってしまう部分いっぱいにラインとして色を入れます。

 12の間をアイシャドウセットの真ん中のグリーンで 二つの色を混ぜるようなつもりで、ぼかし混ぜます。

4 マスカラはしっとりしたをたっぷりつけて ライン効果を出します。

 は ベージュ系ブラウンで 軽く あっさりといれますが、こういうメイクのときは眉山にきちんと角をつけて描きます。

6 チークは ブラウン。すこし日に焼けたようなイメージですね。

7 口紅は シルバーのグロスで 唇全体につけた後、下唇の中央に 改めて色を落とします。 

 仕上げですが、ちょっと 思いついて 髪を上げてみました。

上げ髪は どうも・・と思ってお出でのようでしたが、写真のように できあがりをじっと見つめていらっしゃいました。

 細くて、量もそれほどなくて。。という場合でも うなじ部分の髪の毛が ぱらぱら落ちないくらいのところまで上に中心を持ってきて、一度そこでしっかり止めると 割合 まとまるものです。
 スタイリング剤を使って 長さの足りない毛がはみださないようにして、全体を一つにまとめたら、その一部を三つ編みかねじってそれを結びとめた根元に巻いて、ピンでしっかり留めます。
 残りの毛を 適当に分けながらピンで留めつけるだけで、ちょっとリゾート風になりました。 来月 ハワイに行くということでしたが、ぜひ このヘアとメイクで いらしていただきたいですね。

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 今回は ひとつのメイクをちょっとしたラインや色で 楽しく幾通りにも変化させるということを 学んでいただきました。
 色によって 口紅や眉の形や色合いを変えると 思いがけないイメージになってくるということがお分かりだと思います。
 もっと いろんなアイデアで 同じものでも いろいろに表現できることを知っていただきたいと思います。

 それにしても やはり ベースとなるお肌に 潤いがたっぷりあって、艶のある綺麗な肌であったということが メイクをより一層 引き立てているということも、是非 ごらんになって 納得していただきたいと思います。

 メイクのたびに 驚いて鏡の中のご自分に見とれていた Ms.Matsumoto.

エステを受けたことで一皮むけたような。。とありましたが、水分の補充の結果なんですね。メイクアップを楽しんで お手持ちのものを充分に活用なさっていただくとともに、どうか お肌に水分がいっぱいだとこんなに綺麗になるのだ ということを、忘れずにいらしていただきたいと思います。

 忙しい方ですので、多忙が水分を減らしてしまうというのは、充分にある得ることなのですが、それでも 朝晩のお手入れを怠らず、丁寧なスキンケアを心がけるようになさるだけでも、お肌の状態が変わってきますから、どうぞ 手を抜かずに、ご自分を大事にケアしていらしてくださるようにとお願いいたします。

 遠藤にとっても 大変 楽しい一日でした。ありがとうございました。

 

                   

2005年 初夏

 

和風アレンジメント

浴衣を着るときのために

この日は”浴衣を買ったので・・”とそのためのメイクを学びにお越しくださいました。

まずは メイクの仕上がりから見ていただきましょう。

 右の写真ですね、上記の数枚の写真との明らかな違いに 眉の形があります。
 気持ち ふとめに そして 短めで 山や角を取らないストレートな形になっているのがお分かりだと思います。
 そして 色もすこし濃いめ、どちらかというと 黒に近いブラウングレーにしてあります。

 また メイクそのものは、ほとんど ファンデーションを使わないヌーディーな質感を持たせ、湯上りのような かすかなほてりを出してみました。

 もっていらした髪飾りを見せてくださりながら、「こういう色合いの浴衣なんです。」というヒントをくださいましたので、それに倣って、目元の色味もとき色のようなベージュ系ピンクと浅い黄緑のような色合いをつかいました。

ファンデーション:

お肌にたっぷりの水分を含ませたスキンケアの後、素肌の光沢をより際立たせるために、アンリミュニエールマジベース(アニエスb)という、ほとんど色のつかない、でも光沢の出るメイクベースを目元と鼻筋をメインに大まかに塗ります。
(スキンケアの最後になる乳液にUVケア効果も含まれていますので、こういうメイクのときは さらに日焼け止めを塗るということを避けました。お出かけが日中よりは夜がメインになるということでもありますが。)

その後 かるくフェイスアップパウダーをお顔全体に押し付けるように付け、大き目のブラシで丁寧に余分な粉気を払い、肌につやを出します。

 アイメイク:

 黒のリキッドアイライナーで できるだけ細く、上の目頭から目じりまで、目じり付近になったらすこしラインに太さを持たせてきっちりとを描く。

2 目元を明るく見せるために、眉骨、下の目じり、目頭部分に スティックタイプのアンリミニュエールマジ(アニエスb 部分用ファンデーション)をかるくつけて周りをぼかし なじませる。

 アイホール全体に コーラルピンクのパウダーアイシャドウを平筆で塗り、最後に、下の目じり側から中央に向かって1cmくらい内側に色を乗せ、ぼかす。

4 リーフグリーンのパウダーアイシャドウをアイシャドウブラシに取り、目頭部分と、目を開けたときのフレームラインよりほんの1〜2ミリ 上に見える程度に、際の色とぼかし合わせながらつけていく。
 下の目頭から 目の中央に向かっても 細筆にとった同じ色でラインを描く。

5 マスカラは あってもなくてもOK. 使うのなら、ストレートなまつげのまま、黒 または 濃いめのグレーで 上のまつげだけにつける。

6 眉、ダークブラウンのパウダーアイブロウを使って、大まかに大体の形を決め、細めのブラウンのアイブロウペンシルでラインを整える。気をつけるのは なるべく なだらかに 弓形にえがくことと、眉尻を口角から 目じりを通って 眉とぶつかったところを眉の最終ポイントにするように 短めにすること。 出来上がったら きちんとアイブロウブラシで 全体をなじませましょう。

7 チークと口紅は ローズ系のスティックタイプのリップス&チークを使い、チークは指先で頬骨を中心に とんとんと丸く炎を描きながら 少しずつぼかして 肌になじませる。
 口紅としては ラインをリップブラシできちんと描いたあと、それを内側になじませて 血色のよい自然な唇を演出をする。

ヘアメイク

ヘアは 後ろでひとつにまとめ、くるくるとねじりながら、頭頂部に近づけ、一番高いところできゅっと締めます。そこを ピンチ型のヘアアクセサリーできっちりとめつけただけです。

毛先は そのまま。毛先にきらきらのカラージェルをつけてもよいでしょう。

かわいらしく まとまっていますね。この日は雨で お洋服でしたが、浴衣をお召しのお写真がほしいところです・・・。

Ms.Matsumotoとも 長いお付き合いをさせていただいております。
お一人の方を 時々 その方のメイクの歴史として 書かせていただけるのは
とても 貴重で うれしいことでもあります。

どんな人も けっして 時間の経過とともに若くなることはありませんけれども、
こうして『きれいなとき』というものが できるだけ長く続けられること、
そして その時々にふさわしいメイクで 以前より よりきれいになっていくことが
だれにでも 可能なのだ
 ということがわかるのは 
本当に 心強く うれしいものです。


Ms.Matsumoto、これからも きれいでいようとしていらしてくださいね。

さて このメイクは この夏 ご期待の効果を発揮しましたでしょうか・・?

 



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