シンデレラコーナー

No.19 Ms.K.Nomura

ウェディングのためのレッスン

・・・あと 一ヶ月で出来ること・・・

1 光りメイク  2 ピンクメイク  3 パープルメイク
4 ライトブルーメイク  シャイニング・メイク 

 
明日は結婚式!着物のときの和装メイク
大人っぽさもある 可愛いらしい春のメイク   

  2003・2・21  初回

 Ms.K.Nomuraは 3月の末に 結婚式を迎えられました。
  今回の そのためのお手入れ開始は いろいろな 彼女の都合などもありまして あと ひと月 というところから 始めることになりました。

 左の写真は 一回目のエステ&メイクアップを 終えたところです。
この方は 色白の上 肌が滑らかなので、それが大変な利点ですね。

 今回は 肌調整と今後の予定を立てるための お手入れとなりました。

 ウェディングのために 3ヶ月を予定させて頂いている理由は お肌の波=流れ を きちんと知っておきたい、体調や生活習慣などを知っておいて しておいたほうがいいこと、しなくてはいけないこと、して頂かなくてはならないことなどを 計画的に行なって、目的の日までに できるだけ目的に叶った状態でいられるよう 時間をかけて お肌を作っていくためなのです。

 それを ひと月でするのですから 先ず 肌の流れがつかみにくい というのがあります。
こういうときは 基本的に 生理の波に あわせます。 そして 週に一度の割合で お肌のチェックをかねてお手入れをしていきますが、それも 様子を見ながら・・ ということになります。
 あとは おうちで ご自分でして頂くための お手入れの注意をさしあげて それをまもって 実行していただくこと、そして お肌については どんなことでも 変化があったら 必ず 連絡していただくこと、これは おやくそくになります。

 さて この日のお肌の状態は 多少の疲れと水分不足がありましたので、さきに お肌の上の余分な角質を取り除き、たっぷりと水分補給をしながら 肌に張りを持たせ、栄養を与えるためのマスクを使いました。
 マッサージは 血液循環とリンパ液をスムースに流れさせるための リンパドレナージュです。
日々の疲れで溜まった 老廃物などを排出させるためにも 効果的なマッサージ方法です。

 メイクアップは・・・
ご本人が購入したシャネルの光りニュアンスのアイカラー4色セット レ・キャトル・オンブル77 
アンブリュアンス
を 中心に 淡い春の空気をイメージして メイクしました。

 肌作り→ファンデーション・・

 必要なスキンケアを施したあと、パール感のあるメイクアップベースをお顔全体につけ、イエローのカラーコントローラーとアニエス・ベーのアンリュミヌールマジ を スポンジで混ぜてファンデーションを作り お顔の広いところから つけていきます。これは まったく 肌色がつく ということがないのですが、お肌そのものが綺麗なときは できるだけ その素肌を生かして つや感や健康さを 前面にみせるようにします。 光りがあたった時の 肌の美しさは 目を見張るものがあります。

 さらに この時点で スティック状のチークを ほほ骨の下を中心にいれ、それを指でぼかし広げ、その上に かるく ブラシで光る素材の入ったフェイスアップパウダーをかけ、淡くしていきます。
 まるで もともとの 素肌が ほうっと明るく色づいたような肌になります。

アイメイクは・
   

シャネル
レ・キャトル・オンブル77 
アンブリュアンス

 最初に レ・キャトルの暗い色(右下)で 上のアイラインを引き、それをうえにかるく ぼかします。
 次に目尻側からピンク(左下)を 幅広く 先にぼかしたラインの上をかすめて 
   まぶた中央くらいまでぼかしいれます。
3 さらに オレンジ(右上)をアイシャドウブラシで目頭側から まぶた中央近くまでいれ
  前のピンクとの間に出来た隙間に 左上のホワイトを 小さめのアイシャドウブラシで入れます

 ホワイトは 眉骨、目の下辺り、さらに 小さいシャドウブラシで 目頭の先にも 軽く入れますと 
   光を受けたときに お顔に凹凸がはっきり出るようになります。
 最後に ほそくて小さいアイシャドウブラシで 最初の黒を もう一度アイラインとして 
  うえのまつげのはえぎわに沿ってと、下の睫毛の目尻側から 中央へ向けて 1/3位のところまで
  すっと 軽く入れておきます。

 下の黒のアイラインが途切れたところに向かって 目頭側から
   リーフグリーンのアイライナーペンシルで ラインを引きますと より春らしい目元になりますね。

 マスカラは黒。ビューラーで 丁寧に睫毛をアップさせたあと 引き締めの色もかねて
  黒のマスカラをていねいにつけていきます。

 眉は 目元が明るく綺麗に仕上がっていますので、やわらかめの固形のアイブロウを ブラシで軽く 眉の中に色を入れるようなつもりで 使いますが、あまり きっちりとした形をつくろうとはしないこと。

 この方は もともと ご自分の眉がきちんとおありですので、明るい金茶系の色をつかって、眉に軽さを出しましたが、眉の薄い方などは、パウダー上のアイブロウで アイブロウのラインを決め、その後、アイブロウペンシルで 眉の毛を一本一本描くようなつもりで 様子を見ながら 濃すぎないように注意して 眉を作っていきますと、淡い感じにふさわしい 軽さのある春らしいメイクの締めくくりができると思います。

 肌がきれいな時は ファンデーションを薄く使って 素肌の美しさを前面に出すようにしたほうが ずっと 素敵です。

 この方のように お手入れがうまく行って 綺麗な素肌になったときなどは 特に
空気感を出すような気持ちで 肌をアレコレ覆わずに  アンリュミヌールマジのように 色のないニュアンスのみのファンデーションを使う方が 肌に光りを持ってくることも出来ますし 軽くて自然で 健康的な美しさを出すことが出来ます。

 ”光りメイク”という感じの ニュアンス重視のメイクアップです。


 ◎ 2003・2・28  2回目

 2回目のレッスン。

 この日のお肌状態は・・、体調の加減も多少かかわっているのだと思いますが、しなくてはならないことが あれこれあるせいもあってか・・、多少 お肌に疲れが見えていましたので、今回は 一般的な水分補給のエステ以上に 十二分に 水分の補給を行ないました。
 マッサージもリンパドレナージュを もっと 穏やかにしながら
「鎮静のマッサージ」も 重ねて行ないました。
 
  その甲斐あって マスクのあとは しっとり 滑らか、つやつやのお肌に生まれ変わって、膚色も ベビースキンのように 光沢のある 淡いコーラルピンクでしたよ。

 こういうときのメイクは 肌をしっかりとは覆い隠さない つまり 肌に負担をかけない というのを目的にします。
 これは 大事なことで メイクアップというものを 通り一遍に考える人には わかりにくいことかもしれないですけれど、やはり 肌の健康や素肌の美しさを維持したい という意識が高い方は その時々の肌状態に合わせて メイクアップを 変化させ 肌への負担が軽くなるように なさるために 工夫なさるのは 順当にして 大切なことと思います。

 さて 今回のメイクは ピンクだけのアイシャドウで行なった”ピンクメイク”です。

 写真だけでは分かりにくいですので イラストを入れますので コメントを見ながら お試しになってみてください。

 ☆ 肌作り
 下地は 重みの少ない とろんとした乳液タイプで、パール感のある明るさを出せるもの=色があまりはっきり出ないもの を 選んで かるくあっさりとつけ伸ばします。
 ファンデーションは イエローのコントロールカラー少々とエアリータイプのパウダーファンデーションを スポンジでミックスさせ お顔の広いところ(両頬、額)におき、それを 払い伸ばすように軽く軽く なじませていきます。 目元や口元、小鼻の脇、鼻の下、などは スポンジの角を使って ファンデーションを 置くようにして つけます。

 ☆ ポイントメイク
  アイメイクですが、最初に 黒のリキッドアイライナーで すっきりと上のラインを引きます。
    裾を気持ち跳ね上げるようになさると 元気なイメージが出来ますね。
  次に グレーのアイライナーペンシルで 黒のラインの上をなぞり ほんの少し上にぼかしあげます。
  淡いストロベリーピンクのニュアンスカラーペンシルで  上まぶたの目尻側から アイホールの真ん中あたりにかけて、下地として 色がはっきり出るように 丁寧に まぶたになじませます。
  それから 大き目のアイシャドウブラシに 白のかったピンクのパウダーアイシャドウを ラメ素材の入ったフェイスアップパウダーとあわせ、眉の下からアイホール全体、そして 目の下あたりにも入れて、目元を明るくします。
   その上から 普通のアイシャドウブラシで 多少光る素材の入ったコーラルピンクで アイホールに重ねます。
 6 下のライナーは 細いアイシャドウブラシに ベビーブルーのアイシャドウをとって、曖昧に引きます。   インラインは パールホワイト

 マスカラは 繊維入りのワインカラー。たっぷりと 睫毛につけて 
   あま〜く 仕上げます。目尻側を多目に・・

  は 赤みのある茶色で描き、ブローブラシでぼかします。

  チークは 明るくはっきりしたパウダー状のピンクを ブラシで 頬の中心にぽんとおき、円を描きながら広げ、そのうえに パール感のあるフェイスアップパウダーを 軽くかけて 肌色になじませます。

 10 リップメイクは 輪郭を 先に使用したピンクのニュアンスライナーペンシルで きちんと描き、内側に 色をなじませ 無職のグロスを 指先でつけ伸ばし、その後 ピンクのグロスを 唇中央に乗せて、それを 左右に 伸ばして 先のグロスをなじませます。

 ピンク系のメイクというのは 目がはれぼったくなるとか、ぼってりした感じがするというイメージがあって なかなか 使っていただけないのですが、最初に ラインできちんと引き締めておけば 反って可愛い、キュートなメイクで それもナチュラルな春らしいメイクになるものなんです。 一度 お試しになってみてください。

 

 ◎ 2003・3・7 3回目   大好きなパープル系でのメイクアップ  

 この日のお手入れは 水分をたっぷり蓄えるための水分補給を中心に 忙しいことや気になることが多いせいか ちょっと おでこなどにぱらぱら出ていた吹き出物対策 をしました。
 

 この月の最終の日曜日がお式ですから ちょっと 遅めなのですが でも ご自分でなされるお手入れとして ぜひ これまでお使いでなかった 夜用の栄養クリームをお使いいただきたいとお話いたしましたところ、それではと アルゴテルムの美白ライン ブラン・ペルフェクシオン シリーズ「クレーム・デュ・ソワール・エクレールシサント」をお使ってくださることになりました。

 その後はともかく、当日綺麗でいるためにも、エステの効果を生かし より持続させておくためにも 一日の疲れを癒し 失われた栄養を充実させるためにも 栄養クリームをお使いいただけることは とても 良いことだと思います。

 もちろん その前には 必ず水分はたっぷり 与えておくこと、これは お約束ですね。

 それでは メイクのおさらいをしましょう。

ファンデーション

  先にもお話いたしましたように 少々 吹き出物がありますので 水分をたっぷり与えて アクニ・セロムでその部分の対策をしてから、できるだけ あっさりと メイクベースをかけ、お粉(フェイスアップパウダー)をたっぷりかけてよく フェイスブラシで払っておきます。

アイメイク

1 黒のアイライナーを 目頭を意識的に強くして入れる
 それを 細目のブラシでぼかす。
 パールホワイトのアイカラーを 大き目のシャドウブラシにとって
  眉下からアイホール全体に伸ばし、先のアイライナーのぼかしにかぶせる
 薄いパープルをシャドウブラシにとって目尻側から 
  まぶた中央に向かって あわく ぼかしいれる
 細いアイシャドウブラシで 濃い目のパープルを取り
  目頭側から 先の淡いパープルまで延ばし 重ねる
 濃い目のパープルで アイホールの境目にラインを入れる 
  まぶた中央辺りまでで フェイドアウトさせる
 下のアイライナーは 細目のアイシャドウブラシで濃いパープルを取り それを目尻側から 目頭に向かって 細くぼかしていく
 目頭から 7の切れる辺りまでに向かって ブルーグレー
  ラインペンシルを入れる
9 マスカラ ブルーグレー。たっぷり 睫毛につけて影を作る。
10 は 明るい茶で 大体のラインを取り、濃い目のパープル
  シャドウブラシで眉頭側 1センチくらいにいれ、そのうえから ブラウンのブローペンシルで ラフに描きブラシでぼかす

11 口紅は トーンダウンされたローズ系を 艶を消して使います。
   膚色が綺麗に見えますね。
12 チークは 光る素材の入ったダスティローズを チークブラシで
   頬骨をかすりながら 楕円系に耳のほうへ向かって 刷き上げます。

 いかがですか? どんどん 綺麗になっていきますね。
 本当に 当日が楽しみなのですが・・ 今回は 残念なことに 私が最後までお引き受けすることが出来ませんでしたので せめてものつもりで その日までには なんとしてでも きれいにして差し上げたいと思ってお相手させて頂いております。

 綺麗になってね。Ms.k.Nomura

 

 

 

 

◎ 2003・3・14  4回目 みずみずしい明るいブルーのメイク

 この日は 体調も適当、お肌状態も良かったので、ちょっと厚みのあるお手入れをすることにしました。
実際は それぞれ 別の日にすることなのですが、時間もないことですし、ご本人の様子を見て 大丈夫であるならば こういうことをすることもあります。

 お手入れは 2度 別々に致しました。最初は 水分補給を目的としたお手入れ、次は 美白効果を狙ったものを致しました。こういうことは へたをすると 肌への負担として トラブルの原因になる事もあるのですが、Ms.k.Nomuraのお肌は とっても よく これだけのことに耐えられるほど きちんと毎日のお約束を守って、お肌を調整してくださっていました。
 おかげで お手入れ後は いつもよりもずっと すべすべ。本当に 卵をむいたようにつるりとして、内から輝くような 明るい白さのお肌になりました。

 水分の充満した肌が いかに美しいか、水分がたっぷりあるということは いかに 肌が美しく見えるか、よく お分かりいただけることと思います。

 ☆ メイクアップのおさらい

 ファンデーション

 こういうときの ファンデーションは せっかくの美肌を隠さないよう、でも きちんと保護しつつ そのうつくしさをそこなわないよう・・ まずは ベースをしっかりつけます。そして 輝く素肌を強調するように 質感だけを変える透明な練のファンデーションで すっきりとお顔を包みます。軽く 光る素材の入った粉を刷いて、艶を戻します。

 アイメイク

 濃いグレーのアイシャドウを 二重の中に適度に ぬってぼかし
その上のほうにかぶせながら 光る素材の入った淡いブルーのシャドウをチップにとり それを 上のほうに ぼかしあげます。
 もう一度 ブルーのシャドウをチップにとり  
まぶた全体に 目尻側を濃い目に強調しながら丁寧に 色を乗せていきます
 眉下から 先のブルーまでと 目の下辺りまでを もし ウェディングでするのなら ソフトピンクとパール素材の入った白を混ぜたもので 光を集めても 綺麗ですし、ふだんづかいでも マットな白と先のブルーを混ぜたものでしても goodです。
 グレーのアイラインペンシルで 再度 上のアイラインをなぞり軽くぼかします。
5 筆先の細くて小さいアイシャドウブラシに 淡いパープルを取り それで 下のアイラインに沿って 目の幅 1/3くらいまで 目尻から 引いていきます
 目頭側から 4の色のなくなってきているところまでに ピンクや浅いグレーなどでラインを引き 明るさを出します
 睫毛はカールさせて ブルーグレーのマスカラをたっぷり使います。

 口紅は チーク=(化粧下地のあと 練のローズレッドを 先に頬に多少濃い目にぼかし、その上から パウダーファンデーションを 大き目のパフで くるくる円を描きながら つけていきます) そのチークと同じものを 唇の中央から外側に向かって ぼかしながら 自分の血色のよさを見せるつもりで あっさりとマットに塗ります

9 眉は グレー淡いブルーのアイシャドウを 眉頭から 眉山にかけて アイシャドウブラシでやわらかく 色を入れる程度に乗せ、グレーのアイブロウペンシルで あっさりと 形を整えます。


◎ 2003・3・21  5回目

 この日は 何故か 写真をとり忘れていて、申しわけないことに メイクの記録がありません。
ただ お肌のお手入れの記録は 残してありますので、今回は それだけ お知らせいたします。

 お式まで あと 一週間に迫りました。あとは 体調を見て お肌に乾燥を呼ばないよう、とにかく しっとり感と弾力、そして 艶のある輝きを留め置くように、努力します。

 お手入れは、今までの水分補給をさらに深め、肌に活力と元気を与えるエッセンスを 暖かい海のマスクで お肌にストックしておきます。 
 お式がち近づいたためか 少々 額にパラパラした吹き出物も 見えるのですが、こういうお手入れは そういうときにも 効果的に 働くものなのです。

 お目にかけることの出来ないことが 本当に 残念なほど 綺麗なお肌を 見ることが出来ました。


◎ 2003・3・25  6回目  シャイニング・メイク

 いよいよ 次の日曜は結婚式 というところまで来ました。
短い間 遠くから 毎週通われることは 本当に 大変なことだったと思いますが Ms.k.Nomuraは 本当に よくなさいました。いい付けを守り お肌の調整に一生懸命 とりくんで下さったため、お手入れも さして 気になるようなトラブルもなく 回を重ねる毎に 美しくなっていくお肌を見て、人のもつ潜在的な力に 感じ入ること しばしでした。
 これも ひとえに ご本人の目的を持って励まれた 日々の努力の成果と 申せましょう。

 人は これほどに 懸命になることで、自分の目指すものを 必ず手に入れることが出来るのだ という とても 希望に満ちた 良いお手本になってくださったと思います。

 さて 今回を入れて あと 2回のお手入れになりました。
この日のお手入れは、当日から逆算して、徐々に 必要なことをするのに困らないよう 下準備として、先ず デコルテからのお肌にゴマ-ジュをかけ、不要な角質を取り除いて 水分や栄養の吸収がよりよく行なわれるようにしました。

 そして 活性化を促すマッサージを所々に入れてのリンパドレナージュを行い、最後に 鎮静のマッサージを致しました。
 水分をたっぷり与えた後、栄養をしっかり塗布。美白のクリームマスで お肌をさわやかに すっきりとかるくします。 このマスクも塗布後 入りきらなかったものや 仕事を終えたものが ぽろぽろと落ちていくのですが、そのあとのお肌のすべすべでしっとりしたことといったら、是が非でも触れて 納得していただきたいと思うほどです。

   ☆ メイクアップのおさらい

 ファンデーション 

 お手入れが充実して行なわれましたので、肌の呼吸を妨げないよう、さらに 肌に負担をかけないよう、でも その日一日のお肌を 外界の刺激から守るよう、注意して 肌作りをしていきます。

 メイクアップベースを丁寧に広げ、たっぷりとお粉で ならしたあと、余分な粉気を払い落とし、この日は雨で また 少々 寒かったこともありまして、温もりを逃さないよう頬を中心に 薄く 練りのファンデーションを広げてフェイドアウトさせました。 その後 あっさりと 固形のパウダーをブラシにとり、丁寧に お顔全体にはいていきます。 大き目のパフで しっかり 落ち着かせます。 
  サラサラで マットな 落ち着いた おはだになりますね。 

 アイメイク

 今回は 色というより 質感や雰囲気をメインにしたメイクにしました。
 初めに 上のアイライナーを 濃いラメの入ったグレーのアイシャドウを先細のアイシャドウブラシにとって できるだけ 睫毛の際にそって、 細く丁寧に 描いていきます。
 のうえ すれすれに すこし明るめの光る素材の入ったグレーのアイシャドウでなぞり、二重の中全体に ぼかします。
 目尻から まぶたの中央に向かって、アイシャドウブラシで パールホワイトと淡いグレーを混ぜたものを あっさりとのせます。
 目頭からは やわらかい質感のゴールドを 3に向かって、アイシャドウブラシで 刷き伸ばしいきます。
5 眉下から アイシャドウまでには パールホワイトを 軽く 刷きおろすようにします。

 下のアイラインは 目尻側からグレーのアイラインペンシルを使って 目頭まであと5mm というところまで 描き、細いシャドウブラシで そっと 広がらないように ぼかします。
 目頭間での残りの部分には、膚色に近い ベージュピンク系のアイラインペンシルで 目頭を囲むように 色を乗せ、チップで 軽くたたくようにしてなじませ、違和感のないよう、光り感をだすようにします。  
 マスカラは ゴールドの入った黒などが 美しいでしょう。
目幅を広げるために 睫毛も外側に向けて つけ流すようにします。

 は 光る素材の入ったブラウンのケーキアイブロウで、形なりに描いていきます。眉頭は アイシャドウブラシで ぼかしましょう。

10 チークは お粉と混ぜた固形のピンクの頬紅を 目の下 指1本分くらいと頬の下半分を残して 正面を向いたときの 黒目の中心から 耳方面へ向かって 広く 浅く 刷き伸ばしてつけます。

11 口紅は 目元などが ニュアンス系ですので ここに存在感がほしいため、濃い目のブラウンレッドをリップブラシにとって唇の中央にのせ、それを 少しずつ外側に伸ばしていきます。濃い色の口紅を 自分の唇のもともとの色のように あっさりつけるときは 一度ブラシにとっただけの色で、全体と輪郭を描きます。

 とても 素敵な シャイニング・メイクが できあがります。
一見 メイクしていないようにも見えますが、光りがあたったり、ふとした瞬間や 瞬きした時に 丁寧なメイクが効をなして びっくりする程自然で、きれいな目元になっています。

◎ 2003・3・29  明日は結婚式!

 3月29日は Ms.k.Nomuraの結婚式の前日。

 この日は 以前からのお約束で 朝からNomura家に うかがって、お母さまと妹さんのお手入れやメイクのお手伝いもすることになっていました。 Ms.K.も お式の前日ですから、遠方からのお越しで 疲れないように と思い、それに 彼女が 毎週どれほどの時間と距離をかけて お越しくださったのか 知っておきたかったので、一度 うかがえればな・・ とは 思っていたのです。

 さてさて・・ 本当に あの距離には 頭が下がりました・・。たいしたものです。片道 3時間はかからないけれど 2時間半では ちょっと足りないくらいの距離を 毎週 きちんとお約束を果たして お越しくださったわけでした。

 この努力が 報われないはずは やはり ないですね。さぞ 毎週大変なことだったことと 感服いたしました。
その成果は ご覧いただきてきたとおり。 まさに目指すところの陶器のように輝く素肌を手に入れられました。

 うかがった日には 前日という事もあり、ご本人には 最終のお手入れをして、ゆっくり肌を休めることをお勧めいたしました。もう ここまできたら お肌のほうが 自分で自分をコントロールしてくれるものです。


 ☆ お式のときのお写真を頂きました。 メイクは 会場付きのメイクさん あるいは ご自分で なさったものです。  

和装でのお色直し

日本髪が似合って 可愛らしいですね。
春らしい桜の内掛けがよくお似合いです。



ウェディング・ドレス

メインのドレス姿。
お姿のよさを綺麗に見せる
すっきりしたラインのドレスです。

お色直し ドレス

お色の白さが際立つ紺色です。
晴れやかな笑顔が 
”幸せ〜♪” と 言っていますね。

 それぞれのお召し物に合わせての3種類のブーケは おばあさまの手作りで Ms.K.も 手伝われたとか・・
きっと たのしく お二人でおしゃべりなさりながら お過ごしになられたことでしょう。良い思いでですね。


私のお気に入りの「かわいい姉妹」。とても 仲の良い二人です。


 結婚なさるご本人には 今回は 式場づきのメイクさんが担当なさるので 私が 当日 メイクすることが出来ませんので、 本当に残念なのですが・・、お母さまの和装のメイク、妹さんの大人っぽさのある可愛いメイクをご提案できたのは 嬉しかったです。
  
 ♭ 和装のときのメイク ♭

 花嫁のおかあさまとして よく 落ち着いて しっとりしたご様子をおもとめになられますが、Mrs.Nomuraご本人様が とっても 可愛らしい雰囲気をお持ちですので 無理に 大人大人する事もないのではと思いまして、暖かさを表せるようにしてみようと思いました。 とても こまやかに気を使われることが ごく 自然になされるという美点をお持ちでいらっしゃいますので・・。

 メイクアップベースは パール感のある明るい色のものを使い、目元を中心に 側面に向かって 丁寧に広げ、首筋まで 伸ばしていきます。
 その上に 多少光る素材の入ったフェイスアップパウダーをたっぷりつけ、余分なお粉を フェイスブラシで払い落としておきます。
 スポンジに コンシーラーをなすりつけ、そのまま パウダーファンデーションを取り、スポンジを 手の甲で軽くすり合わせながら コンシーラーとパウダーファンデーションをなじませますファンデーションの色は 気持ち明るめ程度で結構です。
4 3目の下から 放射状にお顔の側面に向かって 軽く つけ伸ばします。目の下→額(眉間から 放射状に髪の生え際に向かって)→鼻の下→顎→目元 そしてお顔の輪郭→首筋の順で 一度つけたファンデーションをあまり足さずに 使いきるつもりでお使いください。
5 4の上に フェイスアップパウダーを大き目のパフで しっかりおさえてつけ、余分なお粉を払ってください。

 おそらく 泣いてしまう・・ということや、もともと 上のアイライナーが下のまぶたに映りやすい ということで
アイライナーは 特には使いません。その代わりに 濃い目のグレーのアイシャドウを 細くて小さいアイシャドウブラシで 上の睫毛の生え際に沿っていれ、軽く 上方に向かって 伸ばします。
 眉下とまぶた全体明るいオレンジや淡い桜色などで 疲れたとしても そう見えないように しておきます。
 睫毛もそのままで とくに カールアップさせたり マスカラをつけたりは しません

 は おぐしが茶系ですので 無理に 黒っぽくせずに 濃い目のダークブラウンと グレーのアイシャドウを混ぜたもので あまり 眉山の角を意識しないで 気持ち すっと横に引くような感じで 自然にフェイドアウトさせます。

10 チークダークなローズ系を チークブラシにとり、それを 目の下指一本分ほどを残して 頬骨を囲むよう、また 耳とこめかみへ向かって 丁寧に 淡くつけ ひろげていきますが、最後に 目尻辺りにも 色を移しておきましょう。

・お着物の時は メイクをなさる時に お首にも フェイスアップパウダーを なじませてください。そして 必ず フェイスブラシで 余分なお粉を払うようにしましょう。
・ 写真はないのですが 実験的に 髪をピンで シニョン風にまとめてみましたら、とても しっとりして 上品な色気のある暖かな雰囲気が 良く感じられたように思いました。

 ♭シンプル・ビューティー♭ を とてもよく出せたメイクになりました。    


  ♯ 大人っぽさもある 可愛らしい春のメイク ♯

 お召しになる予定のドレスは 光る素材の入ったベージュのワンピースタイプ。
黒のキラキラしたショールを肩に羽織るおつもりだそうです。

 もともと 綺麗なお顔立ちですので、あまり あれこれひねくりまわすようなメイクは 避けたいと思いました。
 それより お疲れもあったと思うのですが 本当に お肌がごわごわと荒れていて そのままメイクするわけには行きませんでしたし、ご要望もありましたので、マッサージから始めました。

 若いということは ありがたいことで、すぐに回復して 綺麗な素肌を取り戻されました。(でも これで安心しきらないでくださいね。)

 ♪ ファンデーション ♪

 メイクアップベースは パール感のある軽いタイプのものを使います。
一度 お粉で押さえてから、フェイスブラシで余分な粉を払い落とし、スポンジに アニエス・ベーのアンリミュエール・マジを取って おかあさまのファンデーションをつけるときと同じ要領で つかっていきます。

 ここで チークを使います。可愛いくて 甘いピンクの練りのチークを 指の腹にとり、頬骨を中心にして くるくる円を描きながら 少しずつ 円を広げ、割合に頬全体に(でも 小鼻の脇から 耳に向かっての横線より下には出さないで)ちょっと つけすぎたかな と 思う程度に 伸ばし広げます。 

  基本的には 透明できらきらした素肌を生かすファンデーションですから お粉は使いませんが、チークが先に入っていますので 光る素材の入ったフェイスアップパウダーをブラシにとって 軽く むらにならないように  使います。

 ♪ アイメイク ♪  

 濃いグレーのアイシャドウをアイラインとして使い、うっすらと上のほうへぼかしていきます。
 目頭からまぶた中央に向かっては、しろっぽい光りを思わせるような シルバーグレーのアイシャドウを シャドウブラシで 軽く刷きつけます。
 目尻側からまぶた中央に向かっては、パール素材の鮮やかで明るいブルーのアイシャドウを つけます。
 眉下からまぶたにかけては 明るいゴールドを 刷きおろして 先の色たちにフェイドアウトさせます。
 二重の中の目尻側から中央までにかけて グレーのアイシャドウを重くならないように 気をつけながら、上方に向かってぼかしつけます。
 下の睫毛の際にそって 小さいアイシャドウブラシで 明るいシルバーグレーを、目の下2/3くらいまでラインを描き、丁寧に 外側に向かって ぼかしていきます。そして その上に 睫毛に沿って ネイビーのアイラインを細くいれ 麺棒の先を平たくつぶしたもので ぼかします。
 目頭部分を囲んで、先のアイライン部分の色の入っていないところまでを ピンクのニュアンスライナーで 明るさを出すつもりで ラインを引きます。

 睫毛は ブルーグレー。上下に たっぷりとつけ 長さとボリュームを与えて 目元を引き締めます。

 は キラキラ素材の入った キャメルブラウンをブラシであっさり 形なりにつけ アイブローペンシルで形を整えます。

10 リップメイクは 濃い目のダークローズを唇中央から広げ伸ばし、マットでシックなベージュ系のローズのリップペンシルで輪郭を描き 全体を引き締めます。      

とても 素敵な雰囲気になりました。頬も自然な明るみがあって、血色良く 健康に そして 何より
愛らしくて ちょっと 大人っぽい 微妙なバランスのメイクになりましたね。

メイクアップって 面白いことに そのときの心理の表れである時もあるんです。
思い当たること あるんじゃないかな・・と 思っているのですが・・?

 

.・ . .・ . ☆ 。o 。☆   ☆。o 。 .・..・.

後列左から Ms.Nomura,Mr.Nomura
前列左から Mrs.Nomura ,
 Ms.k.&her better-half 

楽しくて 優しいパパと こまやかな心遣いと可愛らしい笑顔のママに
大事に大事に 可愛いがられていらした お二人のお嬢様たち。
そのお嬢様の選んだ方を 大切になさっておられるご様子など・・

皆さん 本当に お一人お一人が とても 気持ちよく
優しい 素敵なご家族だと 思いました。

どうぞ これからの日々が 皆様にとって 喜び多い 幸いな時の
豊かにありますよう・・ お祈り申し上げております。

どうか いつも いつまでも お元気でいらしてくださいませ。

ありがとうございました。

 

2003年3月吉日 遠藤由美子



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