3 大人っぽさもある 可愛らしい春のメイク
(お姉さまの結婚式のためのメイクレッスン)
お召し予定のドレスは 光る素材の入ったベージュのワンピースタイプ。黒のキラキラしたショールを肩に羽織るおつもりだそうです。
もともと 綺麗なお顔立ちですので、あまり あれこれひねくりまわすようなメイクは 避けたいと思いました。
それより お疲れもあったと思うのですが 本当に お肌がごわごわと荒れていて そのままメイクするわけには行きませんでしたし、ご要望もありましたので、マッサージから始めました。
若いということは ありがたいことで、すぐに回復して 綺麗な素肌を取り戻されました。(でも これで安心しきらないでくださいね。)
♪ ファンデーション ♪
メイクアップベースは パール感のある軽いタイプのものを使います。
一度 お粉で押さえてから、フェイスブラシで余分な粉を払い落とし、スポンジに アニエス・ベーのアンリミュエール・マジを取って おかあさまのファンデーションをつけるときと同じ要領で つかっていきます。
ここで チークを使います。可愛いくて 甘いピンクの練りのチークを 指の腹にとり、頬骨を中心にして くるくる円を描きながら 少しずつ 円を広げ、割合に頬全体に(でも 小鼻の脇から 耳に向かっての横線より下には出さないで)ちょっと つけすぎたかな と 思う程度に 伸ばし広げます。
基本的には 透明できらきらした素肌を生かすファンデーションですから お粉は使いませんが、チークが先に入っていますので 光る素材の入ったフェイスアップパウダーをブラシにとって 軽く むらにならないように 使います。
♪ アイメイク ♪
1 濃いグレーのアイシャドウをアイラインとして使い、うっすらと上のほうへぼかしていきます。
2 目頭からまぶた中央に向かっては、しろっぽい光りを思わせるような シルバーグレーのアイシャドウを シャドウブラシで 軽く刷きつけます。
3 目尻側からまぶた中央に向かっては、パール素材の鮮やかで明るいブルーのアイシャドウを つけます。
4 眉下からまぶたにかけては明るいゴールドを刷きおろして 先の色たちにフェイドアウトさせます。
5 二重の中の目尻側から中央までにかけて グレーのアイシャドウを重くならないように 気をつけながら、上方に向かってぼかしつけます。
6 下の睫毛の際にそって 小さいアイシャドウブラシで 明るいシルバーグレーを、目の下2/3くらいまでラインを描き、丁寧に外側に向かって ぼかしていきます。そして その上に睫毛に沿って ネイビーのアイラインを細くいれ、麺棒の先を平たくつぶしたものでぼかします。
7 目頭部分を囲んで、先のアイライン部分の色の入っていないところまでを ピンクのニュアンスライナーで 明るさを出すつもりで ラインを引きます。
8 睫毛はブルーグレー。上下にたっぷりとつけ、長さとボリュームを与えて目元を引き締めます。
9 眉は キラキラ素材の入ったキャメルブラウンをブラシであっさり形なりにつけ、アイブローペンシルで形を整えます。
10 リップメイクは 濃い目のダークローズを唇中央から広げ伸ばし、マットでシックなベージュ系のローズのリップペンシルで輪郭を描き 全体を引き締めます。
とても 素敵な雰囲気になりました。
頬も自然な明るみがあって、血色良く 健康に そして 何より
愛らしくて ちょっと大人っぽい 微妙なバランスのメイクになりましたね。
メイクアップって 面白いことに そのときの心理の表れである時もあるんです。
思い当たること あるんじゃないかな・・と 思っているのですが・・?
2.日に焼けた肌のためのゴールドメイク
2002.7.7 at Aurea Ovis
先月 無事に21歳のお誕生日を迎えられたばかりの Mis.Nomura.
こちらにお出でになるたびに 相変わらずの可愛らしさとともに 少しずつ 大人になって 綺麗になっていくようです・・
女の子は 本当に こういう楽しみがあって いいですね。
自分の手がけた人が成長するに従って 綺麗になっていくのを見るのは とってもうれしいことです。
さて 今回のテーマは・・・
このところ”はまっている”というボディーボードに 毎日曜出かけているため、すっかり綺麗に小麦色になって おまけに かすかなしみ?のようなもの・・ができて、乾燥のすすんだお肌になってしまったので それを回復させたい というものでした。
まずは 肌状態を改善するために エステから 始めていただきました。
日に焼けて 厚くなった皮膚をエクスフォリエ―ションするために 優しくゴマ―ジュをかけます。その後 美白効果も兼ねたマッサージクリームで リンパの流れをよくするためのマッサージ、リンパドレナージュを行い、海藻の恵み一杯の 水分補給を目的としたマスクをして お肌に元気を与えます。
さて ご感想は・・「やったー!リセット!」「わぁ、お鼻もつるつるだぁ・・」(手でお顔を触って)「気持ちいい!!」そして しばらくの間 手でお肌の感触を楽しんでおられるので 次のことをするために 「もう よろしいですか?」と声をかけなければなりませんでしたが、それほど お肌がきれいに”しっとり、つるつるすべすべ”になってしまいました。
さぁ それでは メイクアップに入りましょう。
今回は きれいになった 彼女の小麦色に日に焼けた肌の色を生かそうと思い、ゴールドメイクをすることにしました。このお手入れとメイクが終わったら ボーイフレンドとデートということでしたので、ちょっと その辺りも意識して あまりに遊びっぽくなりすぎないように と意識しました。
肌作りは、下地効果のある日焼止めクリームを お顔全体に薄く延ばし、オイルコントロール効果のあるプレスドタイプのイエローのフェイスアップパウダーで T―ゾーンを軽くたたくようにして しっかりつけ、それから 水に近いような細かいゴールドラメの入ったリキッドファンデーションを少量、目元を中心につけながら、お顔の外側に向かって フェイドアウトさせるように つけ伸ばしていきます。
ここで 注意するのは、お顔全体に しっかりラメ入りのものをつけてしまいますと、首や耳などとの境がはっきりしてしまいますので、目元を綺麗に塗ったら それに改めて量を足すことなどしないで、そのまま お顔の輪郭に向けて、それぞれの位置に 伸ばしてぼかすようにしてください。
後は 軽く ほんの少々きらきらの入ったフェイスアップパウダーを お顔全体に使った後 大きめのフェイスブラシで きちんと丁寧に 余分な粉を払って お肌に艶を持たせます。 さぁ これで お肌が出来ました。
次はポイントメイク。 最初は アイメイクです。
今回のメイクは 質感を楽しむようなところもありますので、アイシャドウもそういう感じを出そうと思い、眉山辺りの眉骨の下から イエローゴールドのニュアンスカラーをきちんと色を入れて まぶたに向かってフェイドアウトさせ、アイホール全体に薄く延ばした クリームタイプのターコイズブルーのアイカラーと ぼかし合わせます。
アイライナーは 濃紺のペンシルタイプで、上は目頭から気持ち太めにきちんといれ、目尻から少し長めに引いて、切れ長の涼しい目元を演出します。
下側は 同色のライナーペンシルで 目尻側から目頭に向かって 自然にぼかします。そして 下側のインラインに ブロンズゴールドをいれます。
マスカラは ビューラーでしっかり睫毛をカールさせた後、黒のマスカラを全体に 丁寧に付け、乾いたら 上の睫毛のみ ブルーのマスカラを使って 真ん中から目尻側のみに 色を乗せます。
最後に 大き目のラメの入った ジェルタイプのニュアンスカラーを指先に取り、まぶた中央 下まぶたの目尻付近に あまり広くなく 品よく きらめきを足します。
眉は アイメイクが かなりはっきりとした主張がありますので、こういう場合は 意識して 色を明るく 軽くして イエローブラウン系のアイブロウペンシルで そっと 描きます。 これで アイメイクの完成です。
さて チークですが ダークローズをチークブラシに取り、お顔の側面を意識して 耳の付け根から 小鼻に向かって 軽く 広げてつけていきます。
唇は、唇の色に近いリップライナーで 輪郭を描き、それを口角がわに 上下それぞれ きちんと色を出すように唇を塗り、唇中央辺りは 色を付けずに ヌードのまま、透明なグロスで 艶のみを出します。
いかがですか?
綺麗にできました。 可愛くて とっても チャーミングですよね。
この方は お顔立ちがしっかりしておいでなので いろいろなさってくださるのも 勿論 いいと思うのですが、時には こういう あまり色味の少ないようなメイクも ご自分の特徴を フルに生かすようなところがあって 大変 あっているな と 私などは思うのですね。
お迎えにいらしたボーフレンドも あんまり彼女が素敵なので ちょっと びっくりしたようでしたが、二人でなかよく お出かけになられました。
最後に!
いいですか、綺麗なメイクは綺麗なお肌の上に成り立つんですよ。
まだ 若くて元気だから 一回のエステで すっかり回復してしまうけれど でも 毎日のお手入れも 大事ですからね。
だから・・・、ちゃんと 毎日 「お約束スキンケア」をして、いつも 綺麗でいようとなさってくださいね。
|