ひつじ小屋だより  94

ひつじ小屋の風景 84

タローの災難


♪ 今日は 楽しい お祭りだ〜


考えるひつじ

  まわりを見れば・ 
真実はどこへ?

ちまたの話  
緑のカーテン

  メイクアップ 
汗vsファンデーション


愛すること 43
お大切

キレイをおいしく!
カラフルフルーツポンチ

ひつじ小屋の日々
裁判員制度 2

編集後記

発行日 2008/08/05発行人 遠藤由美子

 

ひつじ小屋の風景 84

タローの災難

 その日の夜中少し前から しばらく聞こえていた妙な鳴き声がどうにも気がかりで仕方なかった私は、懐中電灯を持ち出して先に玄関を出た連れ合いのあとからついていきました。鳴き声の主は、少し先、新築現場の道沿いの段差に、両の後ろ足の腰から下を落とし込んで、なんとか這い上がろうと力なくもがいている一匹の中型犬でした。

 最初は その段差の内側に足を挟まれて動けないのだと思ったのですが、私達が出て行ったと同時に様子を見に来た向かいの家の息子さんが、段差を降りて確認後、抱き上げて道に上げたので、足には何ごともありませんでした。
  犬はかなり疲労しているようで吐く息も荒く、自分の身体もようよう支えているのでしょう、四肢がぶるぶる震えていました。

 連れ合いはさっさと警察に電話。私は、一旦家に鍵をかけに行き、戻ってみると犬を囲んでいるメンバーが一人増えていて、ヘルメットを持ったサンダル履きのお兄さんがしゃがみこんで心配そうに犬をなでていました。

  警察から人が来る間、お向かいの奥様が器に水をなみなみついで犬にやったところ、よほど喉が渇いていたのですね、あっというまに飲み干しました。

 2杯目を置いたところ、これもまたあっという間に・・。よっぽどだったんだねーと皆でうなづきあったのですが、いきなり一気飲みをしたので、すぐに吐き出してしまいました。

 それでも喉が潤ったからでしょうか、少しはしゃんとした様子でした。

よしっ!・・やたっ
  
 お向かいの息子さんは、かなり年を取った犬だと言い、だからこんな段差もあがれなかったんだろうといっていましたが、たしかに大した段差ではありませんでした。

 警察署の人と話しているとき、犬の首輪のラベルに当てた灯かりで予防注射の登録番号がわかり、そこから連絡できるだろうということに。
  車の後ろにお向かいの息子さんがよいしょっと犬を抱き上げて中に入れ、お互い、口々にお礼と'よろしくお願いします'を繰り返して車を見送り、その後、またそれぞれに「おやすみなさい」「お疲れ様」「気をつけて」を言い合って、分かれました。

 翌朝、届出のある犬だったので すぐに飼い主に連絡できたと警察から知らせがありました。
 犬暦18年、もう耳も目も殆ど効いていないタローというその犬は、二日前に散歩の途中で行方不明になり捜索願を出されていたとのこと。丸二日間、飲まず喰わずだったのでしょう。この炎天下、よくも車にも轢かれずに頑張ったものだと思います。

 後日飼い主さんの話だと、戻ってきてすぐに入院させ時、もう一日遅かったらだめだったかも・・とお医者さんに言われたとか。

 4日間の入院後は、食欲も戻って元気になったそうです。

 わざわざお礼に見えたのですが、とても喜んでいらして犬さんを大事に思っておいでなのがよくわかりました。その飼い主さん親子を、先の夜に一緒だった方のお宅にお連れして、その後をお話いただきましたが、其方もとても安心なさった様子でした。

どう?キュート!

 それにしても、あの鳴き声をおかしい、妙だと思う人がほかにいなかったのでしょうか?いえいえ、気付いても関わりたくないという気持ちのほうが強かったのかもしれません。数日暑い日が続いて誰でもが寝苦しい夜を、ようやく寝られるかというくらいの時間ではありました。私たちのいるところとあの犬さんの落ち込んでいた場所は4〜5軒先、向側の家やその周囲を考えれば、幾ら冷房をかけるために窓を閉め切っていたとしても、殆どのその辺りの人たちには聞こえていたはずです。

  確かに難しい世の中です。変に仏心を出して酷い目に合わないとも限らないし、うっかりすると余計なお世話になったり、かえって問題がこじれたりする可能性も無きにしも非ず。
  そんなことを考えたら、口出し無用と思うのも当然かもしれません・・が、皆がそう思って 何かあったかなと思うようなちょっとしたことなどを放っておいたら・・、どんなことも最悪の結果にならないとは限りません。

  人には迷惑をかけないようにと言われますし、確かにそうだとはおもいますが、それが誰かの迷惑になったとしても「しないよりしたほうがより良い」ということは、いくらもあると思うのです。

??  これは
なんでしょう??

 

 考えるひつじ 


  まわりを見れば・・ 真実はどこへ?

 "1880年、『ニューヨーク・タイムズ』紙の著名な記者であったジョン・スウィントンが、ニューヨークプレスクラブのパーティで「報道の自由」に乾杯がなされたことに対して行ったという有名なスピーチ"というのを連れ合いの紹介で知った。
 
(正しいかどうかではなく、現実にあることとして書く。) 

 『世界の歴史における今日のアメリカにおいて、報道の自由などというものは存在しない。』という話し始めは、それを実は報道関係者はだれでも承知していると続けている。なぜならそうしないで、正直なことを書けば たちまち職を失い路頭に迷うこと必至であると知っているからだ、と。

 『ジャーナリストの仕事は、真実を壊し、公然と嘘をつくことであり、判断を誤らせ、中傷し、富の邪神の足元にへつらい、自分の国も国民をも、日々の糧のために売り渡すことである。あなたはこれを知っているし、私も知っている。報道の自由に乾杯など、どんなにばかげたことか。』
  ジャーナリストは金持ちたちの舞台裏の道具、召使、操り人形。金持ちたちが糸を引き、ジャーナリストたちが踊る。その才能も可能性も命も、他の人間の道具なのだと締めくくる言葉が人の世の不幸を訴える。  

 そしてあの8月も今も、世界は混乱したまま"命を蹂躙・抹殺し続ける夏"を繰り返している・・。

(株)アシスト ビル・トッテン氏コラム(Our World) No.503 報道の自由より


ちまたの話

緑のカーテン

・去年あたりから、夏になると壁を蔦が這うようになっていたのですが、それが今年はなんとも凄まじく、見る見るうちに外壁の右半分が緑に覆われてしまいました。

・実はここ、台所の側面に当たり、日中は直射を受ける部分なので、個人的にはこの繁茂はありがたく嬉しいのですが、しかしながらここは棟続きの借りの建物。
  まだ大家さんからは何も言われていませんが、隣家はなにやら言いた気・・。

・この緑のカーテン、2階にまで到達しています。家が傷むともいうようですが、緑に覆われることで屋内温度が下がりますし、ほんのちょっとだけだけどCO2も減る。悪くないと思うんですけど・・ ね。

  メイクアップ  汗vsファンデーション

 何しろ暑くて・・、どうにもたまらないのに冷房をかけると、コレも冷えてたまらないのですねー。面倒くさくて嫌になりますが・・、こういう仕事をしながらなんですが、メイクするとなるともっと嫌になるのです・・。 

 そういう時のメイク方法の一つに、殆どファンデーションを塗らない というのがあります。
  別にファンデーションが肌によくないとはまったく思わないのですが、気分的にだらだら流れる汗に対抗してまで、肌の上、それも顔の上に何かをつけたくないだけであって、ファンデーションを否定しているわけではありません。 

 ただ この場合のファンデーションを塗らないというのは、全体的に使用しないということで、例えば水分たっぷりのスキンケアの後、日焼け止め効果のある下地を丁寧につけ、目の周りだけをごく薄くファンデーションを延ばして あとはベージュのフェイスアップパウダー(お粉)でしっかり抑えます。普段はソレで終わり。 
  気になるところがあれば、そこだけにコンシーラーを使って色浮きしないようになじませて、さらにお粉をかけます。あとはポイントメイクのみ。これはちょっと手を掛けてラインメイクを。汗をかいてもメイク崩れらしきものを感じないでいられます。

 夏はタオルハンカチ必携という人は お試しください。


暁の

紺朝顔や

星一つ 

  高浜虚子

 

 

愛すること 43

お大切

♪ こんなコラムを作って書いてはいるものの、いつも思うのは、日本ではまだまだ「愛する」という言葉が日常レベルで浸透していないらしいな・・ということ。

♪ 愛すると言う言葉を耳にすると、やはりどうしても恋愛を想起するのが一般的なのだろうと考えますが、聞くところによりますと、愛するという言葉はもともと日本語には無かったということです。

♪ それでは、以前は日本人は人を愛することが無かったのかというと、言葉遣いが違っているというだけで、ではそれをどう言ったのかというと、最初は「愛する」を「お大切」といったそうです。 なんとなく 今の私たちにも実はその方がしっくり来るような気もしないではありません。

♪ その時の相手を大切にするというのは、実は特定の人に限らずにできること。目の前にいるその人を大切に思えば、その人のためにできること、その人に必要なことで手助けできることを実行できます。
  これは、”ただ一人の人を永遠に愛する”などという、歯の浮くような台詞より よほど現実的ではありませんか。

キレイをおいしく!
カラフルフルーツポンチ

材料:好きなフルーツ 数種類、フルーツカクテルなどの缶詰 一缶、レモン汁 適宜

作り方:ボウルにフルーツカクテルなどの缶詰を一缶あけ、好みのフルーツを食べやすい大きさに刻んで混ぜます。
  できるだけ 彩りよくなるように、赤いもの、黄色いもの、緑のもの、オレンジのもの、紫のものなど工夫して入れましょう。最後にレモン汁を全体に回して冷蔵庫で冷やしてから 戴きます。

炭酸ワインで大人のためにもなりますね。
ブルーベリーぶどう、スイカ・・♪

暑くて 火を使う気になれず・・
涼しくなったら 気合を入れる・・予定です。

ひつじ小屋の日々

裁判員制度 2

◇ 理由は聞かれればあるが、それは強いて言えばという程度。面白くない、むしゃくしゃしていたから誰でもいいんだと刃物を見ず知らずの人に向ける幼稚で短絡的な”人”とも思えぬ病的輩の起こす事件。

◇ こんな事件も、裁判員制度が始まれば、一般の我々が扱うようにもなりましょう。
  マスコミは、事件を衝撃的に報道し、その事件に遭遇しなかった殆どの人々は事件結果とその報道から推察、判断するようになることでしょう。
  いくらメディアなどからの情報から判断しないようにと思っても難しいことでしょう。

◇ これは人の傾きとしては当たり前かもしれませんが、問題はここら辺りにもあり、事件を起こした者が自分、もしくは身内だったら・・と考えるのも必要になるかも知れません。

◇ 裁判員制度には個人的には賛成しかねるのですが、でも囲われた中での結果ばかりを報されても、ともおもいます。人を裁き、時にその存在を断ち切るかもしれない結果を公言することの意味を 日常レベルで考えるのは 重すぎる・・と感じてしまいます。

編集後記

・文芸春秋発行、半藤一利編「日本のいちばん長い夏」(定価700円)をお読みください。

・情報操作やその伝達方法などによっては本当にもっと大変なことになっていたかもしれないというぞっとするような記録が読めます。

・原爆で終結したあの夏の日に、この国の一個人らは、夫々にどこでソレを聞き、何を思いどうしたのか。
  戦後30年目に終戦を様々な立場で迎えた30人の人たちに行われたインタビュー記録から、この国の人間と事情が見えてきます。

Aurea Ovis

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どこまで行くつもり?

気が付いたら こんなところまで・・!

一体 何をしに どこまでいく気?

このまま放っておいてみたいよ

ジャックのマメの木のように 

目が覚めたら 

天に届いている・・ とか?

もしそうなら 是非に!

 

だけど。。

この体重を届け上げるには

ちと やわだわな・・ などと 

わが身を置いて おもったり・・。

 

台所の換気扇からは 熱気のある空気が通ると思うんだけど
それでも こんなに 繁茂している・・

それほどにまでしても 在りたいんだね・・



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