Q.「私はとても肌が乾燥するので、朝 顔を洗わない方が良いと言われたのですが...」
A. 確かにとても乾燥している感じのするときは、顔を洗うと少ない水分脂分すらなくなってしまって、さらに乾燥してしまいそうな気がしますよね。
それでも できれば 無理のない洗顔をすることはお勧めします。
ただ、そのときの肌状態に合わせたものを お使いくださるようお願いします。
では、お勧めする理由をお話ししましょう。
人は、代謝の動物。
眠っていようが、年を取ろうが、乾燥肌だろうが、 生きている間は その速度に差はあっても、必ず新陳代謝が行われています。
ほとんど自覚なく眠っている間にも、昼間受けたストレスを なんとか回復しつつ、私たちの副交換神経は、体を休ませながらも、新しい細胞を生むために、ちゃんと 老廃物を排出しています。
また、どんな人も寝ている間には 必ず寝返りを打つそうですから、そのたびに布団や部屋のほこりが、表に出ている顔につく訳です。
そのような状態の上にメイクするのは、決して良くないと思います。
それから、朝の洗顔は、肌に手や水、タオルを感じることで眠っていた神経が目覚め、活発に働く準備を促します。
顔を洗う目的は もうひとつ、不要な角質を 取り除くことにあります。
人の角質の剥奪は、洗顔後 大体平均し 4時間程度でアカとなってはがれ落ちはじめ、それによって 新しい細胞が生まれるのですが、加齢や不規則な生活、栄養の偏り、疲労などにより、新陳代謝の異常を引き起こし、不要なものが 肌のうえにとどまり続け、肌ぐすみの原因になったり、新しい細胞が生まれにくくなって、色素沈着の滞りに 一役買ってしまうのです。
それを定期的に正常代謝させるためにも、洗顔することは役に立つのです。
次は、「洗い方」です。
お医者様から 洗い方の指導がない限り、セッケンや洗顔フォームでお顔を洗うことを お勧めしますが、洗うときは、髪が顔にかからないようにして、最初に 顔をぬるま湯で濡らし、手の平に 洗顔フォームなら約1cm 絞り出し、もう一方の手で 空気を含ませながら よく泡立てます。
セッケンも同じです。できるだけふんわりと クリームのような 泡を作りましょう。泡立ちにくいものもありますが、とにかく 挑戦してみてください。
くれぐれも泡のない、あるいは泡の少ない状態は避けてください。
両手に分けた泡で、顔を包むようにして 全体に広げ、指先でクルクルと細かな円を描きながら 額から 洗って行きます。
化粧くずれしやすい眉間、額、小鼻のまわり、あご周辺などは 特にていねいに、力を入れ過ぎないよう 注意しながらマッサージの要領で 行います。
泡は、ぬるま湯を流しながら よくすすいでください。
髪の生え際、耳やあごの辺りに すすぎ残しのないよう 気をつけてください。乾いた清潔なタオルで 顔をこすらないように気をつけながら、水気を取ります。
さあ、これで洗顔終了です。
言葉にすると、大変なそうですが、慣れてしまえば3〜4分もかかるかかどうかです。
正しい洗顔は、美しい素肌を作るための第一歩。
ぜひ、練習して覚えてくださいね。
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