ひつじ小屋だより   3  

                            2001.1.11.

も く じ
     
     ひつじ小屋にて  ―I.T.の薦め―

     Q&A  スキンケア  洗顔について

     Q&A  メイクアップ  色について

     ケンとメリー 「手あれの季節」

 

 

ひつじ小屋にて  ーI.T.の薦めー


  新世紀 明けまして おめでとうございます。

皆様 きっとお元気で 新しい年をお迎えになったこととお喜び申し上げます
 
20世紀末には、それまで夢だと思われていたことが、つぎつぎと 現実になることが いろいろな分野でありました。  誇らしいことですね。

 でも、かつて「暗黒の時代」といわれた中世よりも、戦いと争いに明け暮れた先の世紀のほうが、思い返してみるとなんだかとっても悪魔的に思えるのは、私だけでしょうか?

 テレビをつければ、一日一度は悲惨なニュースが伝えられ、「本当にどうしちゃったのだろう?人間は...」と考え込む事件がいくつもありました。

 あれこれと識者たちは事を分析し、それぞれにうなづけるようなこともたくさんありますが、総じて言えそうなのは、いわゆるよく言う「アイデンティテイーの喪失」、つまり自分を見失ったり、自分の居場所やその存在に自信がないことから起こる不安や焦燥などにも いくらかの原因があるような気がします。

 自分にも思い当たることが多々ありますが、確かにそういう時期というのは、だれにでもあるように思えます。それでも、人命や社会に多大な影響を及ぼすようなことをする人は、ごく一部の人達と言えましょう。

 

 なにが、「人」を分けるのでしょう。   
半世紀の半分ほどを ほどを5人の子供たちと生きて来て、つらつら思いますに、結局は「自分でいてよかった」というようなことを 経験したかしないか」で、決まるような気がします。

 わたし自身は あまり自分を大事な存在として 受け入れられるような経験が、子供のころは少なかったのですが、それでも、よい環境によるよい人達との出会いや、よい音楽、よい書物などによって かろうじてあまり馬鹿なこと(?)をせずに成長し、子供時代よりは 大人になってから、子供達との毎日によって、自分の居場所を得たように思います。

 子供達を見ていて、やはり、心おきなく可愛がった子ほど、あわてず騒がず、安心しているように見えます。
 その子にとって、自分が愛されているということは、もう確信のようなもので、自分の存在についての揺るぎない自信なのでしょう。

 親も 始めから親でははく、子を育てて初めて親になるので、大切に思っていることを伝えることを学んでゆとりができてからの下の子ほど落ち着いているような気がします。
 親だろうが子だろうが、結局は限りある一人一人、どんなに大事に思っていても、思いが伝わらなければ、経験にはなりにくいように思います。

 愛されている事を知った心は 素直さを生み、外への関心を 持ちます。
そして、自分がしてもらったように 人にも優しくしようと思うようになるでしょう。

 また、長じて かつて受けたであろう慈しみを忘れてしまったとしても、思いがけない 人と人のつながりや タイミングよく出会う事柄の不思議に思いを巡らせば、自分を包む暖かいまなざしに、感謝をもって生きることができるように思うのは、甘いでしょうか・・?

 I.T.(Information Technology)が声高に言われ続けていますが、21世紀は是非、慈しみに満ちた 暖かい思いの情報伝達や交換が 盛んになるように と 願っています。

 新世紀と 新しい年の一日一日が 皆様お一人お一人にとって 楽しく  豊かな時をたくさんの人達と分かち合う喜びでいっぱいになりますように...!

 

"Q.& A." スキンケア 洗顔

 Q.「私はとても肌が乾燥するので、朝 顔を洗わない方が良いと言われたのですが...」

 A. 確かにとても乾燥している感じのするときは、顔を洗うと少ない水分脂分すらなくなってしまって、さらに乾燥してしまいそうな気がしますよね。
それでも できれば 無理のない洗顔をすることはお勧めします。
 ただ、そのときの肌状態に合わせたものを お使いくださるようお願いします。 

 では、お勧めする理由をお話ししましょう。

 人は、代謝の動物。
眠っていようが、年を取ろうが、乾燥肌だろうが、 生きている間は その速度に差はあっても、必ず新陳代謝が行われています。

 ほとんど自覚なく眠っている間にも、昼間受けたストレスを なんとか回復しつつ、私たちの副交換神経は、体を休ませながらも、新しい細胞を生むために、ちゃんと 老廃物を排出しています。
 
 また、どんな人も寝ている間には 必ず寝返りを打つそうですから、そのたびに布団や部屋のほこりが、表に出ている顔につく訳です。
 そのような状態の上にメイクするのは、決して良くないと思います。
それから、朝の洗顔は、肌に手や水、タオルを感じることで眠っていた神経が目覚め、活発に働く準備を促します。

 顔を洗う目的は もうひとつ、不要な角質を 取り除くことにあります。
人の角質の剥奪は、洗顔後 大体平均し 4時間程度でアカとなってはがれ落ちはじめ、それによって 新しい細胞が生まれるのですが、加齢や不規則な生活、栄養の偏り、疲労などにより、新陳代謝の異常を引き起こし、不要なものが 肌のうえにとどまり続け、肌ぐすみの原因になったり、新しい細胞が生まれにくくなって、色素沈着の滞りに 一役買ってしまうのです。
 それを定期的に正常代謝させるためにも、洗顔することは役に立つのです。

 次は、「洗い方」です。

 お医者様から 洗い方の指導がない限り、セッケンや洗顔フォームでお顔を洗うことを お勧めしますが、洗うときは、髪が顔にかからないようにして、最初に 顔をぬるま湯で濡らし、手の平に 洗顔フォームなら約1cm 絞り出し、もう一方の手で 空気を含ませながら よく泡立てます。
 セッケンも同じです。できるだけふんわりと クリームのような 泡を作りましょう。泡立ちにくいものもありますが、とにかく 挑戦してみてください。
 くれぐれも泡のない、あるいは泡の少ない状態は避けてください。 

 両手に分けた泡で、顔を包むようにして 全体に広げ、指先でクルクルと細かな円を描きながら 額から 洗って行きます。
 化粧くずれしやすい眉間、額、小鼻のまわり、あご周辺などは 特にていねいに、力を入れ過ぎないよう 注意しながらマッサージの要領で 行います。

 泡は、ぬるま湯を流しながら よくすすいでください。
髪の生え際、耳やあごの辺りに すすぎ残しのないよう 気をつけてください。乾いた清潔なタオルで 顔をこすらないように気をつけながら、水気を取ります。

 さあ、これで洗顔終了です。
言葉にすると、大変なそうですが、慣れてしまえば3〜4分もかかるかかどうかです。

 正しい洗顔は、美しい素肌を作るための第一歩。
ぜひ、練習して覚えてくださいね。


   “Q.& A." メイクアップ  色について    

Q.自分にあう色がわからないんだけど...」         

A.とても頻繁にされる質問ですが、わたしはこの質問にはいつもこう答えます。  

 「ご自分の好きな色を選んでください。それが一番似合うと思いますよ。」  

 口紅などは特にそうです。
そのときは言われていいと思っても、納得していなければ、結局使わなくなってしまうのです。

 おまかせメイクの場合は、そのかたの雰囲気や、御召し物の印象から、色を決めますが、最終的にはそのかたの好みのほうが優先されます。

 色の好みというのは、不思議なもので、そのかたの精神状態や、潜在意識にすらかかわ って決められるように思います。できるだけ、静かな場所で落ち着いて色えらびをすれば、あまり後悔せずにほしいと思う色を手に入れることができると思います。

 アイシャドウなどの場合は 例えば、12色相環というのがあって、これなど知っていると感覚で色選びしにくいときなど結構助かります。下図をご覧ください。 

 これに 度数が関わるのですが、参考までに やってみましょう。

CC 0度、30度〜60度は同系色
PQ 90度は異色
CT 120度〜150度、180は反対色

今は、そうですね、ブルーのアイシャドウ
つ いて 考えてみましょう。18ですね。
CCは14〜22、 PQは24
CTは2〜8 ということに なりますね。              

 度数が小さいほど当たり障りなく落ち着いて見え、度数が大きいと派手に(はっきりと)見えます。


 こういうことは ちょっとした法則のようなもので、計算されたものでもあります。
 これは 「いろあい」についての話ですが、色にはこれに「明度」も加わります。

  多分皆さん、学校の美術の時間で、普通の鉛筆で紙一杯に20前後の升目を、ほとんど色をつけない状態から 最後は真っ黒に塗り潰すという作業をなさったことがおありだと思いますが、それが「明度」―明るさです。

 明度にも CCやCTがありますから、同レベルで選んだり、多少のCTを意識して選ばれるとよいと思います。

 人は、数字に裏打ちされると 何やら 安心してしまうのですが、これは一つの方法で、これを利用して 何度も 反復練習し、いろいろなよいものを見て、できるだけ感性を磨き 目や心で選ぶことのほうを、わたしはお勧めします。
 心地よいと思うこと、きれいだな、使ってみたいな と 思うことのほうが、見ていて 自然な色えらびをしていることが 多いように思います。

 もちろん、それでも不安だったり、迷うようなら ちゃんとお手伝いしますし、こういう仕事をしていると、この人にこういういろを使わせたい とか あの色はどうだろう などと思うことがありますから、すこしは お役に立てると思います。




ケンとメリー 
手あれの季節』



 1
ケン
「メリー、ハンドクリーム ちょっとかして・・」

メリー
「あい」


 2
メリー
「荒れてるの?会社に持ってっていいわよ」

ケン (ぶつ ぶつ)
「なんか今年になって 外に出ると 風にも染みるようになってサ

 紙で脂が吸われるのかも―
 気のせいかナー

  3
ケン
「となりの馬野さん、
「けずっちゃうから苦労ナシですよ」って言ってたっけ」

 ハンドクリームこてこて塗っている男って
情けないやー   はー

メリー
「今朝、奥サン 言ってたわ、だから 
アタシ言ったのよ、「ホント、ヒヅメって肉球より楽で
 いいですね」って!」
 ふーっ

 

 4 

ケン&メリー

 「羊ぢゃん!」

 

 



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