ひつじ小屋だより  9

2001.7.5


も く じ

   ひつじ小屋にて  2  「顔」

   Q.&A.   夏のメイクアップ

   ケンとメリー 『のせられて・・』

   編集後記(幸せになる義務について)
      & お知らせ

ひつじ小屋にて 2  「顔」

 ずいぶんと以前、小学校5年くらいのとき読んだいくつかの物語の中に、レオナルド・ダ・ヴィンチの有名な「最後の晩餐」についての話がありました。

 彼が あの絵のためのモデルを探すとき、まず11人の使徒達については問題なく 順調に見つかったのですが、その後 キリストを描くのにふさわしい顔を持った人物がなかなか得られず、彼は長い日数をかけてあちこちを歩き、ある日ついに「その顔」を見つけます。
 過酷にして 貧しいその人生にあっても その青年の眼差しは暖かく、慈しみに満ちていたそうです。   

 それから 最後にレオナルドは、キリストを売った「ユダ」を描こうと、再びモデルを探しますが、その後 一年以上もたって やっと「その顔」にめぐり合います。
  デッサンを取りながら 彼は 突然叫びます、「私はこの顔を描いたことがある!

 なんと、それは 彼がやっとの思いで見つけた「あのキリスト」の変わり果てた顔だったのです。多額のモデル料を手にしたあの青年は誘惑に負け、賭け事に手を出して、その身を持ち崩していたのです。

 ダ・ヴィンチの慄きもさることながら、当時の私にも それは大変なショックで、「人の顔」というものが 成長のためだけではなく、生活や心のありようでも変化するとうことを このとき知らされたわけです。

 その話のせいなのか 仕事柄なのか、私は今も「顔」というものに とても惹かれます。
その美醜、その幸不幸、その強さ弱さ、その陰と陽、その満足と貧しさ、そして そこに見え隠れするその人の喜び、悲しみ、涙に微笑み、憂いや深い思いを抱いた目、豊かさ、不満、慈愛、冷淡などなど・・・。   「顔」は 正直に「その人」を語ります。

 疲れている人の豊かな部分、自分を見失っている人の 自信のある部分、寂しい人の愛されている部分、悲しむ人の素直な部分、幸福な人のあたたかさ、苦しむ人の信念・・・、そう、「もともとその人が持っている、"愛されているがゆえに与えられた、豊かに生きるために用意された心の一部"表に現すこと」が  私の仕事のように 最近、思えるのです。
 
 私の仕事は ただ人をきれいにするだけではありません。
 その人がどれほど愛され、望まれて生きているのかを 実感していただくためのものでもあります。   思いがかたちになるように! 

 ときには 鏡の中のご自分と 語り合ってみて下さい。


Q.& A. 夏のメイクアップ

 Q「ちょっと動くとすぐ汗になるからできればメイクしたくないの、だってすぐ崩れちゃうんだもの。」
 
 A.ごもっとも!
 私なども 歩いてこの仕事場へ来ますので、それはもう 嫌と言うほど汗をかき、メイクもきれいに取れてしまいます。 が、人にはあまり気づかれないようです。実はこれ、ちょっとしたコツがあるんです。

! ポイントメイクをきっちり! 

 簡単な話し、なんとしてでも崩れを防ごうと考えるよりは、たとえ 崩れてしまっても そうとは見えにくいようにしてみよう と 思ったのです。

 例えば、殆どの方が アイメイクに変化があると、とても 具合が悪そう見えますし、眉が消えたり薄くなると 顔がぼやけ、老けた感じになりますので、まずその点をくふうしましょう。
 
 朝、メイクをするときに、もちろん肌作りは大切ですが、そのとき目元(または崩れては困るところ)のベース(下地作り)は いちど顔全体に塗ってから もう一度、その部分だけ 薄く改めて 下地をつけます。 下図を参照してください。 

 目元は ここでは眉の上から 頬骨の少し 下 までと こめかみ辺りまでを言います。
  この辺り、Tゾーン部分とも重なりますね。

 メイクは 汗と皮脂で崩れるので、肌作り の時は まず水分をたっぷり肌に与えて 丁寧に抑えるようにつけます。

 乾燥しやすいところには 乳液をしっかりなじませ下地に移ります。

 そして 最初の一工夫お粉(フェイスアップパウダー)をつけるのですが、目の周りは少なめに、Tゾーン部分には、たっぷり 大きめの綿パフでしっかりとつけてください。

 次に フェイスブラシで 丁寧に払ってからパウダーファンデーションをつけますが、これは できるだけ薄くします。ブラシでつけるといいですよ 。
 リキッド状や水様のものは、それをつけた後で お粉をつけてください。

 アイメイクは きれいな色使いであっ さり、又ラインを強調して、くっきりきちんと作ります。眉は 必ず粉気 のあるところに描くようにします。
 そうでないと とても長い時間持ちません。これは アイラインが滲むとき もそうですが、肌の上に 直接色物を乗せると滲みやすくなりますので、 粉類はきちんとつけてください。

! 肌は下地で作る!

 さて、話が前後しますが、大事な下地(ファンデーションベース)のことを お話しなくてはなりません。
 
 汗 皮脂に強いもので、日焼け止め効果のあるもの にしていただきたいのですが、それに加えて 明るさを出せるものを 選びます。

 肌の色はファンデーションで作るよりも 下地の段階から 少しずつ色を重ねていくようにすると 肌色も自然ですし、化粧崩れも 気にならないようです。 
  人が見て 一番疲れて見えるのは 目元を中心にした顔の上半分ですので、日焼め止め効果のある明るい色味の下地を 目元、Tゾーンに 丁寧に着け、先の要領で アイメイクをしていきます。
 これだけでも 汗をかいてもそれほどの崩れを感じない と思います。

 目元にポイントを置いたときは 口元はあっさり、肌の色に近い色味の ベージュ系のオレンジや ピンクなどが良いようです。
 (逆に 目元をあっさりとしたら 口元はこの季節、つややかなラズベリーレッド、深みのあるブラウニーレッドなど 素敵です。)

 夏のメイクは さわやかさを出すために 薄付きがポイント。
軽さのある、さ っぱりとしたメイクは やっぱり 素肌の健康と美しさが 物を言います。
 汗をか くことで流れてしまう 大事なミネラル分は きちんと お手入れや食べ物で補充 して、肌に力をつけ、きれいで 元気におすごしください!

 

ケンとメリー  「のせられて・・・」

 

 1

 チリーン

 あつーい

ケン
「日曜って ダレるよなぁ・・・

メリー、お昼は どーすんのかなァ
なにやってんだ?」

 カルボナーラとか たべたいけど作れないし

 

 

 2

ケン
「ねぇ、メリー 今日のお昼ゴハン 」 お

メリー
「どーするのっ? ♪
 こーするのっ 」 ♪♪ 

 

 

 3

メリー  ゴーゴー

ケン  ほぅ
「こーして ♪ んぐんぐ

 こーして ♪♪ 」  あちち

ケン
「こーするのっ ♪」

 

 4

メリー
「あっ おーいしーい」

ケン
「出だしをまちがえた・・・ッ
レパートリー増やしてどーするっ」

 ぐっ

編集後記

(幸せになる義務)
 

 下の息子が お世話になっている方が この6月の末に結婚なさいました。
 お祝いになんと言ったものか考えていましたら、大分昔に 私の恩師がある折に送ってくれたカードのこと を思い出しました。

 私はそのとき もうこれ以上生きている意味が 私のどこにあるのかというくらいの 苦しい虚しさの中にあったのですが、そんな私に 恩師は
  「人には幸せになる義務があります。最終的には私たちは幸せを約束されているのですから、それを信じて 生きてください。」 
 
と いうメッセージを くださいました。

 その人のために 思いを込めて贈られた言葉は その人のための祈りそのもの。
  あのときの言葉が無かったら、わたしが今ここにいることも 無かったわけですから、あれこそが"命の言葉"だったのでしょう。

 今も 決して楽しいことばかりではありませんが、その言葉を思い出したことで、改めて 自分のありように 意志を持って 意気高くあるよう、思いを新たにしているところです。
"Be Happy, to All!!"

 

 



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