ちょっと 関係のない話をします。
先日 NHKの「プロジェクトX」という番組で 葉山にある心臓外科専門病院"ハートセンター"の 須磨先生という方が取材で、確か「医者というのは 患者さんに見離されたら もう終わりで、苦しんでいて 何とかして欲しいという方がいて、自分にできることがあるからするのであって、命の問題に 自分の地位や名誉なんて どうでもいいのだ」というようなことをおっしゃっておいでだったと思うのですが、さすが プロ。
昨今の病院、医者事情を思いますと 目からうろこの お言葉でした。
さて そうなんですよ。プロというのは さる有名な落語家のいうように「それで飯を食ってるモンをプロ」というのです。そして プロには それを受け入れてくれる相手があって、常に鍛えられ 精進し より確かな存在になっていくのです。
なぜこういうお話したかといいますと、先日 先月のこのコーナーを お読みになった方が、"やってうまく行かなかったらプロの手を煩わしてください"という文を読んで 気持ちが楽になったとおっしゃられ、私達には当たり前のことでも「そうか、お客さま(メイクされる側)には言い出しにくかったり、気兼ねしたりすることなのかもしれない。」と 思ったからなのです。
どうぞ お気兼ねなく!!
聞きたいこと 知りたいことは どんなことでもとりあえず 聞いてみてください。本当にお客様のことを思ったら たとえその時 その方のお望みにこたえられなくても 本物のプロは 勉強して必ず何とかしようとしますし、自分にできないとなれば できるだけ確かな人を紹介すると思います。問題は 解決されなければなりません。素朴な疑問が 新しい見地を 開拓するかもしれないのです。どうぞ 私達を鍛えると思って ご質問ください。
では、眉メイクその@ 顔型を知るですが、ご自分の顔のタイプ 分かりましたか?
カチューシャやターバンで すっかり髪を上げ、鏡を正面から見てくださればお分かりだと思います。その形で 目鼻などの位置も確認してください。
下の図にも書きましたように それぞれのお顔型に加え それぞれの位置の方向というものもあります。あまり神経質になることはありませんが 一応 ご存知でいらしたほうがよろしいかとは 思います。
とりあえず 分かりやすく O―1タイプでやってみましょう。
(顔型については 前回のQ.&A.を ご覧下さい。)
ご自分に該当するものがありますか?
ご自分の顔型で 上の図の どの配列形なのかを知っていてください。
Cでの 希望する形にタレントや女優さんの眉を考えておいでの方は その方のお顔とご自分の顔型が一致しているかどうか、良くみてくださいね。
あまりにかけ離れている場合はちょっと 技がいります。
大体似ている ということであれば、目と眉の始まりの位置、眉山の位置、眉の長さ、色の濃さ、眉の幅を ひとつひとつチェックして、まずは真似てください。
こういったことに「これは絶対」という定説はないのですが、どうも データ的には 正面から見て 眉の終わりが 眉の始まり位置より下にならないほうがきれいなのは 大概の方に言えることのようです。(下図を参照してください。)
一応 それは 気にしてみてください。
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次にポイントの取り方になるのですが、まず 自分の眉山の位置を知りましょう。
鏡に向かって 思い切り 眉を吊り上げてみてください。その時 一番 高くなるところが 眉山になるのですが、メイクによっては その眉山より 眉ペンシルの先 一つ分くらい 内側か外側のほうがいい時もありますので、一応の目安と考えてください。
眉に関しては いろいろな方たちが いろいろな方法を考えていらして「こうするものである」と決められないし、お顔型やその方の人となりも さまざまですから、私などは こうだと言い切れないのです。
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ただ、眉そのものがはっきりしていて 密度も高く色も濃い場合を除いては 眉を描く時は できるだけ 眉山から眉尻を 先に描きます。
眉山から眉尻までの額側のラインを見て 希望する形に近いなら、色と状態を見ます。色のはっきりしない時は 目や髪の色に合わせたり それよりもう一段色を濃くしたりして 眉の色を選び、希望の形に描くのですが、
例えば 上の図の中の S−L型の場合、額側のラインを 色のうすめのもので描いて、目に近い側を 多少 濃い目の色で描いたほうが 顔の長さを感じさせない、ということもあります。もちろん 眉と目の間が 適度な間隔で、あまり近くなりすぎていない場合です。また G型の場合、眉頭は薄めに、眉山あたりは きちんと色を出し、眉尻は気持ち長めで色も適度に、というようにすると ゆとりを感じさせ 穏やかな印象をあたえます。
それぞれの顔型で ご自分の顔型、パーツの配置、眉の色、眉山について 確認しておいてください。
次回は 眉と目の形との関係を お話しましょう。
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