眉メイクの3回目です。 こういうやり方は どうなのでしょうね?
眉を描く前に なんだってこんなにいろいろ考えなくっちゃならないのかしら?
と 思われるかもしれませんね。 これも 私個人の考え方ですので、そうしなくてはならない、というものではありません。その方がそれでいいというのなら、特に こんなやり方をする必要はありません。 いくつかの方法のうちのひとつと そうお考え下さい。
では、眉メイクそのA 目の形 です。
お手元に「ひつじ小屋だより 10」が あれば、そのQ.&A.の"目の形"の 図を参照してください。
本当はこれだけではなく もっともっと いろいろな形がありますね。
東洋的なアーモンド型、比較的目頭に丸みがあり 目尻にかけて下方に流れる涙型、日本人に多い少々小ぶりな丸目型、上まぶたの肉付きの良い
一重、ないし奥二重型、目尻の上がった切れ長の目、などなど・・・、ほんとに 人それぞれですね。
余談ですが、あちこちで セミナーを開かせていただくと、時に何人もの方のお顔に触れる機会を頂くのですが、似てはいてもまったく同じ形の無いことに気付かされ、その造詣の不思議さを思わずにいられません。目の形ひとつとってもこれほどに個性的なのですから、私達は 一人一人 本当に 唯一にして無二、それぞれが 独特の存在なのですね。ため息が出るほど すばらしい と思いませんか?
メイクアップは とても個人的なもの、100人いれば100通りのメイクが存在するとお話する理由は ここにあります。
だから、どうぞ ご自分を誇り 大切にしてください。あなたは あなたでしかないのですし、ほかの誰かが あなたになったり、あるいは 誰かの代わりをあなたがするなど まったく 必要ないことなのです。
さて、話を戻しまして、では、ご自分の上まぶたの曲線の 確認をしてください。
これもやはり 一通りの見方はしないのですが、例えば、アーモンド型の場合、その方の眉のある位置が なだらかな額にあるときは、その目の形に沿って 眉山から眉尻にかけてを 目の形に合わせて描き 自然にぼかしていきます。(図の@)
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同じことが 眉尻の上がった目の形の方にはいえますね。
涙型の方や丸目の方は 眉尻に向かっての下げ方を 気持ち 引き上げ気味に描きます。
肉付きの良い一重や奥二重の方は 目を開けた時の目の形で考え、多少
眉山から眉尻にかけて 横に引くようなつもりで描 いてみてください。
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そうはいっても これもあくまで一つの目安ですから、それだけを見ていれば良いというものではありませんが、顔型や お顔のほかの部分との釣り合いというものも よくごらんになってみて、そういうやり方でできそうならば この方法だけでよい場合もあります。これも Cの希望する形と ご自分の目の形を良く見比べて 検討してください。
ひとつ例を出しましょうか。(図のA)
お顔型が四角で長いS−2で、パーツの配置が SW (左右に離れ気味)、目の形が涙型の場合。
本来の眉 山から1〜2ミリ内側に眉山をとります。 心持はっき りめに色味を持たせて ほんの少々 鼻柱近くに眉頭を 取り、そこから眉山へはあまり高さやカーブをつけずに すっと描きます。 眉山から眉尻にかけてはあまり長く引かずに 目尻に向かう上まぶたの流れ方にあわせ、 それよりも気持ち引き上げ気味にフェードアウト
(次第にぼかす)させます。(これは 好感度メイクのときに使う方法です。)
難しいですか? |
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でも こうやって 一つ一つ個別の条件の組み合わせがあって 初めて「その人」があるのですから、"こういうときはこうするもの"と 簡単にはいえないと思っている私の考えも お分かりいただけるのではないかと思います・・・。
次に 眉の状態に進みますが、その前に よく 眉墨の色の選び方を聞かれますので、先にそれをお話します。
一般的には 髪の色や目の色よりも一段濃いめの色を選ぶと良いように言いますが、確かにそれは無難です。ですが、肌の色やその方の持っている雰囲気、表現したいイメージも考えれば これも 一概にこうするものとは言えない と私は思っているということを書いて 次回へ 続けましょう。
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