ん〜ん ね〜むい・・・ けど
さ て と ちょっとだけ お出かけしてこよう
あらぁ・・ 私が眠っている間に いつのまにか 日がかたむいちゃってたのね
かさかさ こそこそ。。 このごろ少しパリンとしてきた草を踏んで・・・
きゃあ〜! そう・・ やっぱり まだ 日のあたるところの草は ごろごろするには気持ちいいー
ご〜ろごーろ こ〜ろころ・・ きゃん! たのしー!
あ・・ お庭のはしっこのオシロイバナさん
ぅ わぁ・・・ はしたないって顔 されちゃった・・
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4 o'clock というだけあって
夕方の4時くらいの明るさに
咲き出す オシロイバナ。
でもさー 自分たちだって
なんだか ねむそうじゃないのー・・・ ?
そのせいかな?オシロイバナさんを見ると
私はなぜか 寝る時間が近いって
思っちゃうの・・
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で〜もね
きょうはもうちょっと 歩いてみようと 思っているんだ
ふんふ〜ん・・♪ テットテットテット・・
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あ・・ これはね 私が いつもなぜだか 突っかかりたくなる木なの。
だって なんとなく 中身がいっぱいって感じしない?
だけど ほんとは とっても ふにゃふにゃしていて 滑らかな葉が
たくさんついていて GO!って 突進しても ぜんぜん痛くないのよ
だから きょうも・・!
「わぁ〜い! それー!!」 (posun!)
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「ちっとチャン、遊ぶのはいいけれど
時間に気をつけて!
ご飯に間に合うように おうちに戻るのよ。」
「あ 親切な 時計草さん。
うん ありがと。 ちゃんともどるわ。
あ〜、でも もしかして じかんになったら
おしえてくれると うれしいんだけどな・・♪」
「わかったわ。
チャント知らせるから 遠くへ行かないで。」
「は〜い!」
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「あのこは いつまでたっても
ちっちゃな女の子みたいだね。
私たちとは なんでもなく話せるのに
人間たちとは いまだに
ドキドキしながら いっしょにいるよ。」
「そうね・・、
でも それが あのこのいいところよ。
けっして なれなれしくならいの。
時間がたてば
当たり前になれなれしいというのも・・
私は あんまり 好きじゃないわ。」
「そうかね・・。
じゃ 私などは
あんまり好きじゃないのかな?」
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「なにいってるの。
わたしとあなたじゃ 立場がちがうじゃないの。まったく・・」
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ふんふ〜ん・・ ♪
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あ 道祖神様 こんにちは!
また きちゃいました。
だって ここって 目の前を車がとおったり 人が通るのに
わたしがここにいるって だれも 気がつかないんだもん。
日向ぼっこしながら 眺めているには とっても 安全で
いいところなのよね。
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「ふぁ〜・・・!
すりすり・・
ぐるぐる〜・・
にゃぁ〜ん
この木も だいすき!」
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ずっとずっと 何年も この道祖神様を護ってきた。
いつの季節も 涼しく やさしい木陰を作るこの木々は
そばに生きる物 すべてをいざない 光のかけらを振りまいて
みんなの呼吸を あたらしくする
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見上げれば
木々の隙間に
赤い実ひとつ
はじめの秋の
からすうり
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(ここは 丘のてっぺん。 木の下の方、ずっと向こうには
富士の浮かぶ海が見渡せる)
こんなに静かな夕暮れ時は
とんびも じっと 空を見る
光が眠りの色になる
そろそろ おうちにもどるころ・・
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「おや 大変!
あの子は どこに行ったのかしら?
あ いたいた。
ちっとチャン! 時間よ
ほら Cさんが 呼んでる。
はやく かえりなさい。ご飯ですよ。
また あしたね。」
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「は〜い、かえりまーす。 時計草さん ありがとう。
またあした! み〜んな みんな またあしたね!
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