シンデレラコーナー 

No.25   Ms.Yokomizo

今年の目標

きれいになる!

@  2004/1/12 パーソナル・ラボより
美しい骨格を生かす

A 2004/2/11  セレブレート・メイク
「綺麗にして出席することも お祝い」

A リハーサルメイク
B   当日のメイク


A 2004/2/11  セレブレート・メイク
 「綺麗にして出席することも お祝い」

A リハーサルメイク

Ms.Yokomizoが大親友の結婚のために お披露宴での司会を担当なさるということで、その準備を始めました。
  この方は お声がとても柔らかで耳に心地よいのですね、声というのは 骨格―とくに頭部の骨格によって決まるようですので、きっと 私好みのこの方の骨格が その良いお声の元 となっているのでしょう。

 こういうことは 当日のお約束の前に やはり リハーサルができるようですと よりイメージがつかみやすいものです。お肌のお手入れもかねて リハーサルメイクもいたしました。

 当日お召しになるドレスを見せていただき、ご本人様から髪をアップにというご要望をいただきました。 髪の長さと量から できるかな〜と思っていましたが、やってみますと意外にきちんと上がりました。
 髪をすっかり上げてしまわれると お顔がすっかり前面に現れますね。
こういうときは その方のお顔立ちが 一層 目立ちますので、それをどのように見せるか でメイクが決まります。 
 ご自分でもおっしゃっていらっしゃいましたが ちょっとバレリーナのようなイメージですね。この方には凛としたところがありますので、それが人との距離を作らないようなメイクにしたいと思いました。

 ◇メイクアップ・プロセス◇

 ・ファンデーション
 メイク下地はクリアタイプで 塗り残しのないように 丁寧にお顔全体に薄く行き渡らせます。その後は フェイスアップパウダーで T-ゾーン部分のみ押さえ かるくブラシではきます。
 濃い目のクリームタイプのファンデーションを目の下に適量置き、指の腹で 軽くたたきながら 薄く延ばしていきます。その後は 何もついていないスポンジで ファンデーションを伸ばさないように気をつけながら ポンポンと よぶんなものを吸い取るような気持ちで 平均させていきます。あとは フェイスアップパウダーをたっぷりと大きめのパフで押さえつけ、大き目のブラシで丁寧に艶を出すように払います。

・アイメイク
  写真では分かりにくいのですが、ゴールドのメイクをやってみました。
 お召し物が とても綺麗なチャイナドレスだったのと、ご自身のお顔立ちからあまりに綺麗にしてしまうと お嫁さんより目立ってしまうかも・・と思って、少々控えたつもりのメイクのご提案です。

 多少光る素材の入ったスキンベージュのパウダーアイシャドウを目元全体にアイシャドウブラシでつけ、まつげの際にそって できるだけ細く黒のアイライナーを引き、それにかぶせながら アイアンブロンズのシャドウカラーを二重の中全体にきちんとラインのように太めに入れます。
 偏光パールの入ったサンドベージュのパウダーアイシャドウをまぶた全体に塗り、目頭と目尻部分に意識して色を重ね 立体感を持たせます。
 マツゲをカールさせ ブロンズブラックのマスカラをしっかり塗ります。
 下のマツゲの際には 目尻から目の中央に向かって、ゴールドのラインを引き、軽くぼかします。目頭部分にも 少し色をかぶせます。
 眉骨の下からアイホールに向かっては ゴールドのニュアンスカラーをチップでいれ、光があたったときに 明るく見えるようにします。

ケーキアイブロウを柔らかなブラシで眉の形なりに描き、様子を見て 必要なところに イエローブラウンのアイブロウペンシルで色をあたえ、形を整えて すっきり描きます。必ず描き終わったら アイブロウブラシで きちんとぼかして 自分の眉となじませます。

・チーク
 目元が引いた分、チークはちょっと大人に ダスティーローズのパウダーチークをブラシで頬骨を包むようにして、多少幅広にこめかみ部分もかすめ、耳の付け根あたりまで、軽くふわっと 広げます。

 ・リップ
 口紅はバランスを見て 今回は艶のあるローズピンクベージュを使いました。グロスよりも品がありますね。

 いかがでしょうか? 光るものの多い割には 落ち着いた綺麗な仕上がりだと 私は思いましたが・・。


  リハーサルということもあって、かなり自分(遠藤)本位のメイクになってしまいましたが、私は やはりお召し物とのバランスばかりを考えてしまうせいか、写真に撮ると ずいぶんと引き気味のメイクに見えますね。

 実際は 光があたるとやはり印象的なのは目元で、これはこれで この方の持ち味を 十分生かさずしては できないメイクでもあると思います。


B   当日のメイク

 大親友の結婚式当日の朝、9時というお約束ぴったりにお見えになられたMs.Yokomizo。
 すっきりさせたお体に軽くフィットする綺麗な色のチャイナドレスをお召しでした。

 二の腕をすっかりみせたり、ほんとにほっそいすとんとした綺麗なラインのドレスを 大勢の人の前に立つというのに選べる といのは。。。遠藤にはずっと向こうのほうにある理想というか・・決して手の届かない若さではあります。いいな〜・・

 〇ヘアメイク〇

1 髪の毛全体に クセ付けのために軽くウォータースプレーをかけ、良くなじませ、こめかみ部分から 頭頂部にかけての前髪を一まとめにして 上部に止めつけておきます。
 残っている下の毛をまとめて、できるだけ高い位置にゴムでしっかり留めつけ、ピンで根元に髪を巻きつけて固定させます。

  上部の髪を櫛で流れをつけながら、2の位置あたりでまとめ、半分に分けた髪をクロスさせて、ながれのままにピンで留めつけていきます。
 型崩れのしないように ハードタイプのフォームを櫛で 髪の流れをなぞりながらつけ、しっかりとさせます。

当初は なにか髪飾りを と思っていたのですが、程よいものがなく、今回はシルバーラメのジェルを 毛先や部分につけました。見る角度によって あれ?と 思わせる演出です。このジェルも 髪をクセ付けするのに役立ちます。

 この日は 私のスタートが遅く?3回もヘアをやり直してしまいましたが、Ms.Yokomizoは ちっともいやな顔をせず お付き合いくださいました。
 ありがとうございました、そして すみませんでした。

 

 ◇メイクアップ・プロセス◇

 ・ファンデーション
 やはりお召し物の具合によって 肌色の調整をしますので、先ず 下地の後、イエローのクリームファンデーションを目元を中心に 軽くなじませました。
 それから オークル20番のクリームファンデーションをリハーサルメイクの手順でつけていきます。
2 お粉(フェイスアップパウダー)は 要所要所にできるだけたっぷり、丁寧に しっかりと使い、その都度、ブラシで丁寧に払い お肌に艶を出すようにします。

 ・アイメイク

 先ず 光る素材のスカイブルーのクリームアイカラーをアイホール全体に合いカラーチップでぽんぽんと載せるように使います。それをできるだけそっと上部に向かって フェイドアウトさせるようにします。
 はっきりとしたネイビーブルーのパウダーアイシャドウを細筆に取り、二重の中いっぱいにしっかりと入れ、ラインとします。
 眉下部分 眉骨の上からアイホールにかけては、平筆でホワイトパールを押さえ気味に軽くいれ、刷きおろすようにします。
 下のまぶた、目尻側から細筆でネイビーをほんの5ミリほどいれ、それを目頭に向かって フェイドアウトさせます。インラインはベビーブルーのライナーペンシル
 マツゲをカールさせ、ウォータープルーフの黒のマスカラをしっかりつけ、乾いたらブルーのマスカラを上のマツゲの目尻がわにだけ 色づけ程度につけます。

5 眉ケーキアイブロウを小さいブラシで眉の形なりに色を入れていきますが、その後 ダークブラウンのアイブロウペンシルで きちんと形を整えながら、左右の流れに注意して すっきりと描くようにします。  

・チーク

 ドレス、ヘア、アイカラーとアイメイク。
それらを見て 自然に色が決まります。この日は フランボワーズレッドのチークを使いました。
  アイメイクやヘア、お顔の様子から ひょっとするとちょっと近寄りがたいようなイメージになりかねないので、ここは ひとつはずしまして、ほぅっと上気したようなあたたかみのある頬の演出をしました。
 
ブラシにチークを取り、頬骨の上部をかするようなところから こめかみ、頬骨の下、そして耳元にむかって 2回くらい円を描いてすっと引き上げます。

 ・リップ
 司会をなさるので おはなししたり 多少何か召し上がっても取れてしまわないように、マットタイプの口紅のブラウンレッドを使いました。この方も唇の形が綺麗ですのでこういうはっきりした口紅がすっきりとなじみます。

 とても 素敵ですね。

 日中のセレモニーはなるべく肌を見せないのがお約束ですが、Ms.Yokomizoはドレスの上にシルバークレーのストールで肩を覆って巻くようになさっていらっしゃいました。

 御呼ばれのときは 主賓よりも目立ってはいけませんが、パーソナルユニークを、品良く演出することは お祝いの意味もありますから きちんとした印象をもたせてきれいにしていきましょう。


Ms.Yokomizoからは
『ヘアもメイクも崩れることなく快適に司会進行が出来ました。』
というご報告メールをいただきましたが わたしにとっても うれしいことです。

 今回、ご覧になられてお分かりかと思いますが、
  メイクアップは 
本当に創り上げる作業です。
  いろいろな要素が集められてすこしずつイメージとなり 最終的に具体的な表現としてメイクアップが威力を発揮します。

 ですから どうぞ くれぐれも人任せにしないように・・
メイクアップアーティストと感覚が似ていればいいのですが そうでないと 首をかしげるようになることとおもいます。

 美しくなるのは当然、でもそれだけではなくて その方の特徴や素敵さがアップされていなければ 何のためのメイクアップでしょう。 それを どうか 忘れないでいてください。


@  2004/1/12 パーソナル・ラボより

美しい骨格を生かす

 Ms.Yokomizoです。 この方の骨格は すばらしい・・!!
横顔は特に 美しいです。腕のふるい甲斐のあるお顔立ちにもかかわらず、いかんせん ご自分に対して ほとんど無頓着。。という もったいない事をしていらした方でもあります。
  まぁ この方に限らず そういう方 意外に多くて・・ 私など あまりそういう方との出会いがつづきますと、なんだか 哀しくなるようなときもあるくらいです。

 でもね Ms.Yokomizoのように 綺麗になるんだ という決意のもと、即 その実行に至るような方は、大丈夫 かならず 綺麗になるものです。まず ここへ体を運んでやってきた というだけで、もう綺麗の第一歩が始まっているんですから。

 左の写真は いらしたときのご自分でのメイクです。普段はファンデーションを使わないで、目元を集中的にメイクなさるとのこと。

 先ずは スキンケアマッサージをしていただくことを憶えていただき、オイリーだからといって 乳液を使わなかった習慣を改めていただくことに・・。
  そういう傾向が殆どですけれど、オイリー肌のかたはその方の脂分の量に対して 必要な水分量が不足しがちであるということなので、勿論 化粧水は必要です、たっぷり。でも 水分だけで長いこときてしまったお肌は やはり肌が硬くなりがちですので どうしても水分保持力が少なくなっていますので 水分と脂分とが きちんと混じって お顔の皮膚の上でバリアのような膜を作ってくれるまでは 擬似脂分である乳液などで 水分をとどめておく必要があるわけです。勿論 乳液などは オイリー肌用 というのをお使いになられてかまいません。良くないのは まったく 使わないということなんですね。

 ともかく、お写真でお分かりのように 骨格のしっかりしたお顔立ちをごらんいただけると思います。これは なかなか日本人には少ないですから、上手に この恵みを生かすことを ぜひ 憶えていただきたいと思います。

左側。
いつものメイクでご使用のものを使って遠藤がメイクしました

目幅が広がって多少切れ長になっていますね。写真の写り具合で分かりにくいのですが、アイシャドウの色味を右側よりきちんと出スことによって 立体感を出しています。

チークも可愛らしくぽんとまるく、口紅も輪郭を描いてよりはっきり色を出します。

お粉の使い方を変えただけで肌質も変わります

右側。
いつものメイクをご自分で半顔だけで再現していただきました。この日のメイクですね。

ご自分なりの工夫が生きていて、目元をきちんとお見せしたいと思いましたが、二重の中いっぱいに、黒のパウダーライナーが入っています。まつげも だいぶしっかり何度も マスカラで上げてあります。

口紅、チークは薄め。 お粉を使っている意味が分かりにくいかと思います。

 お顔のめりはりが感じられるのは どちらでしょうか? 右側のほうが平坦な感じがすると思うのですが いかがでしょうか?せっかくのお顔立ち、崩すことはないですよね。この方は 唇もとても格好が良いので それも主張しないのは、残念です。
  お手持ちのものも かなりいろいろで そのどれも ご自分にとって良いだろうと思われて購入なさったものでした、が、使い方が曖昧なことが多かったので、この日は それに慣れていただくことも メイクしながらも まず必要なことでした。

 肌作り
 スキンケアマッサージのあと、透明なメイク下地をお顔全体に薄く塗りました。(いつもは多少色のついたメイク下地を使われるとのこと。)その後 お手持ちのかなり色の濃いお粉をパフでつけますが、お粉はパフにたっぷり取り、毛並みに逆らって 顎付近から 粉を押し込むようなつもりで きっちり押し付けて 上部に向かって付け広げます
  そして フェイスブラシで 艶を出すように、中央から側面へ向かって 丁寧に余分な粉を払い 平均させます。(お粉を2種類 お使いでしたが、一種類でもよろしいと思います。)

 アイメイク
 パウダー状の黒のアイライナーをライナーブラシにとって 上手にまぶたの重なってしまう部分全部に入れていらっしゃいましたが、これを 細めのラインとして入れて、それを上方へぼかしあげるようになさるとよろしいかと思います
その際 黒はグレー系になり先のアイシャドウとミックスされ、グラデーションを作るようになります。

 アイシャドウは パウダーのラベンダーをアイホールいっぱいより多少はみ出すくらいまで、そして パープルをちいさめのシャドウブラシにとって、さきの黒のライナーにかぶるようにして 目幅分 ブラシの幅いっぱいに きちんと入れます。

 すぐ下がってしまうというマツゲは 根元にビューラーをきちんと入れて その部分をしっかり癖付け、マスカラも根元をしっかり固定させるつもりでつけます。
 必要であれば さらにつけることもかまいませんが、あまり沢山つけると 重くなってまつげの下がる原因になります。

 は 眉尻に明るい茶系を少しだけ入れておいででしたが、アイメイクが浅いですから眉はきちんと描きます。髪の色と目の色との中間くらいの色を選んで、眉山から眉尻を先に描き、眉山から眉頭に向かって 眉ブラシなどで色を写すようなつもりで運びます。

 チークは オレンジのパウダーで 頬骨を掠めるくらいのところを上辺として ブラシをぽんとおき、くるくると回してすっと耳のほうへ引きます。境目がわからないよう ぼかしてください。

 口紅は ブラウン系ローズのペンシルで輪郭をきちんと取りますが その際、口角に 色を多めに入れて 影と奥行きを演出します。お手持ちのライトベージュオレンジの口紅を直接のせて完了です。

 ごく 基本的なことばかりのメイクですが 知っておくほうが良いものです。


 下の写真 正面のものは 先のメイクとやり方はいっしょですが、肌はパウダーファンデーションをブラシで刷きつけ、目元には フランボワーズレッドのパウダーシャドウカラーをいれ、ボルドーのアイライナーを入れました。まつげもボルドーです。

 ケーキアイブロウをブラシで 軽く入れました。チークくすんだローズ
 口紅は きれいな艶のあるピンクローズです。きれいですよね。

   

 せっかくの横顔の写真をぼやけてとってしまって・・遠藤のしっぱいです。。 m(_ _)m

 何しろ この骨格には ほれ込んでしまいましたので、コレからをお楽しみに といいたいです。(というか 自分が楽しんでいますね。)

 今回は ご要望もあって メイクのごく基礎的なことをいたしました。次回からは 少しずつ レベルを上げて 肌色の調整の仕方目元の変化の方法など、ヘアアレンジメントも入れて 綺麗になっていかれる予定です。

 2月の11日に お友達の結婚式の司会をなさるという 大変良いきっかけを得たことで、いやがおうでも 人が注目する立場になられますので、是非是非 綺麗に磨きをかけて 輝いていらしていただきたいと思います。



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