シンデレラコーナー 番外編

小さなバレリーナのための メイクアップ

2005年7月 夏の発表会に向けて

メイクをするにあたって
お母様のご要望

 きれいな肌をいためない

 特殊なものを使わない

 大量の汗に負けない

 子供の愛らしさを損なわない

   お母さんがメイクできる

 番外編シンデレラコーナーのモデルさんを引き受けてくださったのは、5歳のなっちゃん

 元気いっぱいで 一時もじっとしていない人をメイクするというのは、並大抵のことではありません・・・。

 なだめてすかして(時々 お願い、おとなしくして!というママの声を聞きながら)、メイクするほうも 腰をすえ、集中して 手早く おこないます。

 加えて、今回は 当日のメイクをお母様がする というので、ママにメイクのコツを覚えていただくための内容も入れてのメイク指導でした。

 余談ですが・・、たしかにたいへんだったのです、大変だったのですが、なんとも おかしいやら おもしろいやら、楽しくもありました。
 子供というのは そうそう こんな風に 動くんだった・・と、大人のメイクとは違った 駆け引き?もどきをしながら、できるときに すばやく手を動かすという・・、ちょっとした 別の意味でのテクニックを駆使し、それはそれで なんとも 後から思えばユニークな時間だったなぁ と 思い出すたびに クスっとしてしまいます。
 


なかよしになった お友達のピンクのうさぎさんと
一緒に メイク がんばるねー

 

 お母様からのご要望は−

 「どうしても このきれいな肌をきれいなままにキープしたいんです、でも ものすごい発汗量なので、化粧崩れは困るんです。それを できたら私の持っているもので やりたいんですね。そして、メイクそのものも まるで別人になってしまうこれまでのメイクとは違う その子とわかるメイクにしたいのです。」

 そして 当日は お母様ご自身が お子さんにメイクする というのが、どうやらこの世界の通常のようで、
  ですから ここで行ったメイクを 当日 お母様が おじょうちゃんにできなくてはならない ということも含めての今回のレッスンです。 

 

さぁ それでは はじめたいとおもいます。

 スキンケア

 小さい子にスキンケア?と 思われる方もおいでのようですが・・、大人は勿論ではありますが、小さい子だからこそ!是非 やっていただきたいのです。

 上に乗せるのは、皮脂や汗に強いメイクでなくてはなりません。

 普通のメイクではもたないから、どうらんを塗り、その結果 およそ そのメイクをされた顔が一体だれのものなのか わからないようなメイクになってしまうのです。
 そして、 その後の肌荒れや あるいは ひょっとすると 肌をいためて跡になる なんてことも 決してありえないことではないのです。

 そうならないためにも かならず きちんとした スキンケアをおこなってください

1 化粧水 
 
化粧水普通からしっとりめのものを選びましょう。
  お顔全体にコットンに染ませた化粧水を お顔全体 首筋などにも丁寧になじませます。

2 乳液
  この場合は さっぱりしたものでかまいません。
このくらいの年齢というのは まだ皮脂もそれほど沢山は出ませんので、まずは 水分を十二分に与えて それを逃さないのは、メイクを落とした後に肌荒れをおこさないようにするためには 欠かせないことなのです。


 乳液は 手のひらに取り、大まかにお顔全体になじませ、改めて(もう一度)指先で まぶたの上や唇の周りなどの細かいところを 丁寧にすばやく塗りましょう。  

 ※ポイント

1 2 の後、かならず フェイスアップパウダーを額と小花の脇、
こめかみを重点的に、お顔全体にしっかり押し付け、
余分な粉をブラシで払いましょう。汗を吸着してくれます。

 また、かぶれやすいとわかっている場合は 
目の周り まぶたの上などに お粉をはたく前に 
もう一度乳液を薄く塗って
あげるのも 
かぶれを防ぐひとつの方法になります。

3 化粧下地
 こんなものまでいるの?と 思われるかもしれませんが、いずれ不足するであろう大事な水分を逃さないためにも、そして 直接素肌に塗るべきではないファンデーションを 素肌にいきなり塗ることで、毛穴の中に残るファンデーションを最初から肌内に入れない!ためにも、必ず つけてください。

 今回の場合の化粧下地は 資生堂アネッサのすこし白くなるタイプの日焼け止め

注意: しっかり肌に密着する日焼け止めを使いました。
ですから 必ず クレンジング剤を使ってメイクを落としてください

  そして 肌に赤みなどが起こる前に きちんと洗って 冷たいタオルなどでお顔を冷やしてあげてください。
その後 軽く化粧水 乳液をつけて、肌の乾燥を防ぎましょう。

 舞台メイクというのは 光の当たり具合が非常に人工的ですので、その状態を考えて あまりに普通のメイクよりは やはり いくらかでも白めに近い明るさを出すようにします。

 汗をかく とわかっているところにから 塗っていきます。手早く むらなく塗るように練習してください。

※ポイント
化粧下地を塗り終わったら 再度 フェイスアップパウダーをはたき、余分を払いましょう。 より 化粧崩れがしにくくなります


う〜ん・・ もういいよー

 ファンデーション

 ファンデーション汗水に強いものを選び、スポンジにすこし多いかな と 思うくらいの量をつけ、(付け直しをしないためです。)頬と額を先に大まかに塗ります。

 最初に目頭下部分から 真横に顔の外側に向かって、次に目と鼻との真ん中あたりのラインを斜めに耳の下の付け根に向かって、最後に同じところから 口元にかけて、ざっざっと大振りにつけます。
 額も 眉間から上、右、左、そして全体、こめかみ とつけましょう。

 その後、スポンジに残っているもので 鼻筋や目元、口元 そして できたら首筋など(勿論 化粧下地をつけておきますよ。)こまいかい部分を忘れずにつけて、お顔全体の付き具合のバランスを見、塗り残しやむらのないように チェックしてください。

 ◆ 仕上げ

  大人の仕上げ同様、フェイスアップパウダーを大き目のパフで しっかりなじませ、余分な粉を フェイスブラシで払いましょう。
 こうすることで、肌がお面状態にならず、舞台栄えする割には、作りこんだ感じのない 自然な肌になるのです。  (どうらんを塗ると ピエロのように 真っ白になります・・・)

 ここまですると メイクされるほうも メイクする側も ハイテンションになりつつ、くたびれ始めます。
楽しいおしゃべりや 好きなこと、楽しかったことなど あれこれ 質問して いっしょにたのしめるくらいの余裕があると すこしは楽にできるかな・・?


きのう、ママが眉のお手入れしていたのを真似して、私も眉のお手入れをしてみたの。そしたら 右側の眉に すきまができちゃったの。

  ポイントメイク

  眉
 本人のもともとの眉の形をそのまま生かします。

 舞台は遠くにあり、その上の小さい人は まさに 小さな顔をこちらに向けるわけですから、どこに目があり鼻があり というのが、ちゃんと見分けがつくようにしなくては、メイクする意味もないわけです

 黒々とした眉を描くのが 定説のようなところがあるようですが、もともとがそうであるならともかく、まだ 柔らかく 産毛に近いような眉を黒々と描くのには 抵抗がありましたので、濃い目のブラウンの、ケーキタイプを使用し、不足と思われるところがあれば、ペンシルで色形を整える程度でよいと思います。

 一度 出来上がったら あまり濃くない茶系のシャドウで ノーズシャドウとして、目頭の位置くらいまで アイシャドウブラシで 色をぼかし入れます。

 アイメイク

 使う色は決められていましたので、その色を使いつつも 練り上げられたような 油っぽいアイシャドウは避けました。 

 このくらいのブルーなら良いようですので、右写真のブルーのパウダーアイシャドウを アイシャドウチップいっぱいに取り、目頭から目じりすこし先まで、アイホールいっぱいに しっかりと色をつけます。

 黒のアイラインペンシルで 目頭から目じりに向かって 太めにラインを描き(なんとしてでも細く きれいに と思わなくても大丈夫です。思い切って 太めでいいので 一気に描いてみてください。) 必要なら 先をすこし太めにした紺色のラインペンシルで ダブルラインを 目頭から 目じりに向かって入れてもよいでしょう。

 まつげには このくらいのお子さんでしたら 特に マスカラはいらないかと思います。
そのお子さんのまつげの状態 メイクの仕上がり状態を見て 使用を決めてください。

 チークは 練りのものを 中指と薬指の腹にとって、ぽんぽんと軽くたたくように 頬の中心から 外側に向けて 円を描くように詩ながら 広げながらなじませましょう。

 練ろのチークは ファンデーションの後 すぐに使いますが、ここで使用した場合は つけ終わった後、フェイスアップパウダーを 軽くチークの上に乗せ、余分な粉を払います。

 口紅です。これを使うんですよ という色は かなりの赤。でも このくらいのメイクで 遠目から ということになれば、ある程度の赤であるほうが やはり 存在ははっきりしますので、お母様のお手持ちのものの中から 一番赤そうな口紅を 直接唇に乗せ、その後、近い色味のリップライナーで形をとるほうが やりやすいかもしれません。

 いかがでしょうか?

 とても 長い時間をかけたように思われるかもしれませんが、それほどの時間はたっていません。なにしろ 急いでしなくてはなりませんので・・。

 今回は 遠藤がモデルさんの半顔をメイクし、次に お母様がやってみて・・というのを繰り返しましたので 時間はかかりましたが、実際、慣れてしまえば スキンケアからはじめても 10〜15分程度のものでしょうかと思います。 
 ただ・・、子供というのは 10分座らせておくのが限度といいますので、メイクする方は 要領をつかんで、手早くメイクすることに慣れていただきたいと思います。
 このモデルさんのママは こちらで ご自分のメイクを とてもよく学んでくださっておられますので、大まかなコツは すぐに 実践なさることができました。

 今回のメイクは、ご自分がメイクなさらない方、自己流のメイクがそのままお子さんのメイクになってしまう方などには、ややこしいやら面倒やら・・と 思われるかもしれませんね。

 このメイクのご指導を希望なさった理由に、決して おじょうちゃんの肌をいためたくない という お母様の強い愛情があったこと、お子さんの顔が 他人の顔にならないようにしたい、そして あくまでも まず きれいにメイクしたい という 積極的なお気持ちがあったから できたことだと思います。

 結果は・・・、とても すばらしできばえ でした。

 

 モデルのおじょうちゃんも 散々に あれこれ言っていたわりには(つかれちゃったのよねー。お疲れ様でした、ありがとね)、
このまま帰る、バレエの先生に見せに行きたい と とりあえずは ご満悦のよう・・?

 実際の発表会のメイクも お母様は お具合が良くなかったにもかかわらず、ほかにも何人かのお子さんのメイクをなさったり、成果のほどは 大変なものでした。

 遠藤も 当日 拝見させていただきましたが、ああ あそこになっちゃんがいる と すぐにわかりましたし、やはり なっちゃんのお顔 になっていましたね。

 ママの頑張りが とても うれしかったです。

 

 ひとつ お断りしておきますが・・、遠藤は 子供の顔にメイクをすることを 積極的に行うつもりは まず ありません。

  今回のように お母様のはっきりした納得できるご要望があり、なおかつ 問題を抱えてこれまできたことに なんとか終止符を打ちたいという 今後のことをも含めての問題提起をいただきましたので、挑戦してみた というものです。

 以前 別のバレエ教室でのメイクのお手伝いをしたときは、そのメイクにおどろきつつも そうやってください という なんのために自分がよばれたのかわからない指定があり、その経験から その後 バレエメイクを引き受けるなんて金輪際しないと 思っていたのですが、まさに『子を思う親の想い』が、遠藤を動かすことになりました。

 体を使っての表現芸術であるバレエ、見て美しく ため息の出るような世界を見ながら、それを舞っている人たちこそ、当然 きれいな肌、ふさわしいメイクであってほしいと思いました。

 表現の手助けをするメイクです。ぜひ いろいろなバレエメイクも なさっていただきたいな と 思いました。

 お手伝いできたことを 感謝いたします。 ありがと なっちゃん!



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