ひつじ小屋だより 84

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ひつじ小屋の風景 74

豊かに生きる


・・バターソテーが すきだな ♪

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考えるひつじ

まわりをみれば・・

ちまたの話

メイクアップ

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愛すること 33

きれいをおいしく!
味噌漬けとかぼちゃの鍋物

ひつじ小屋の日々

編集後記

発行日 2007/10/05発行人 遠藤由美子

 


ひつじ小屋の風景 74  豊かな生き方

 柿の実の色づく秋になりました。光も空も雲も風も木々の葉も、みんなひと息ですね。

 9月のひつじ小屋だよりでお知らせした京都での『江上幸子グループししゅう展』に、長男が行ってきました。あちらでは幸子さんやお身内の方、幸子さんのご子息の江上氏に、大変細やかなお気遣いとおもてなしを戴きずいぶんと良くしていただいたと、戻った翌日の仕事帰りに寄った我が家で 遅くまでいろいろとはなして聞かせてくれました。

 修学旅行で駆け足で見所だけをピックアップして回ったのとは違い、ご専門が古美術でおられる江上氏はお話上手な京都の方でもあり、ここぞというところへ案内していただいたり、普通では聴くことの無いようなお話も伺えたようで、息子は大変善い一日を過ごせたと満足げでした。

  戻った息子から手渡されたのは、江上氏が私にと持たせて下さった「無心のときを求めて」96年の記録(青山社05年刊行)と題された25.5cm四方の素晴らしい刺繍の数々を納めた写真集。

  その中にはご自分で刺されたいくつもの作品とともに"生活の記録"という、幸子さんの'大変個性の強い、並外れて変った人たちの中'(本書より)での生い立ちが詳しく書かれ、それはそれは言いようもなく魅力的でわくわくするような年月のあれこれが、まるでその時を見るかのように鮮やかに記録されています。

 こうした記述がおできになるくらいの表現力が言葉とともに刺繍にもなったのでは と思いました。

「無心のときを求めて」  96年の記録

江上 幸子 著

青山社


江上さんが よく その刺し方を
質問されたという カットワーク

写真をクリックしてごらんください

 あと2年で100歳という江上幸子さん。
お目にかかった息子は、不思議なくらいにお年を感じさせないお元気なご様子に感嘆していましたが、一世紀を生き抜き、今尚日常に支障なく意欲を持って暮らせるのは、健康に恵まれたお体の手と目は勿論のこと、五感をフルに活用なさってこられておいでだからなのかもしれませんね。

  先のご本を拝読しましても、ふと「おばあちゃま、楽しい・・!」と声が出るほど、とても好奇心旺盛で何にでも興味を惹かれればすぐに行動に移ってしまうご性格と、豊かな教養を身につけられ、出会う物事に対して もしかしたらどきどきしながらも楽しまれておられるのかな、ご苦労もそれゆえに乗り越えてこられたのでは と思われるような、そんなお人柄を感じて、実際にお目にかかったわけではないけれど、僭越にもとても親しい方のように感じております。

 「今にして言えることは、喜び悲しみはもとより、越えねばならなかった険しい山坂も、沈みそうになった深い谷底の出来事も、全ては私の養いのための大きい賜物であったということです。何事も与えられるままに素直に受け止めることの大切さを学ぶことができました。(中略)しかしその全てを終え、私の貧しい土の器を脱ぎ捨て、次のすみかへ移るときがやがて訪れてまいります。 何の不安もおそれもなく、全てを身手にゆだねて、楽しみつつその時を持てる自分の幸せを思い 感謝を禁じ得ません。」(本書 おわりのことば より)

 個人的には、人は長く生きるものではないな と思っているのですが、幸子さんのような方を知るたび、長く生きていることを謙虚に受け止め感謝できる人の長寿は良いものだなぁ・・としみじみ思います。

 静かな秋の夜のひと時、今宵もまた この本を開いて心地よい眠りを得ようと思います。
 豊かで稀な人生を生きる方との幸いにしてエキサイティングな出会いに感謝・・!


    

「無心のときを求めて」のごく一部ですが、それぞれの写真をクリックして ごらんくださいませ。

 

 

考えるひつじ
   まわりを見れば・・ 

 嫌な話ですよね。若干17歳の若者が、図体のでかい、それも大人といわれるような者たちに散々に殴られ続けて亡くなったなんて。誰の庇護も無いまま連れ戻されては殴られてなんて、どこのいつの時代のことなんだか。複数の者にいじめ殺されてしまったという似たような事件は近い過去にもいくつもあります。なんでそうまでするかなぁ・・。本当に分かりません。それでも人ですから、ふとどこかに「いけない!」「だめだ、やめなくちゃ。」と思うことって無いんでしょうか?ほんの一瞬も・・。
  もしそうなら人ではない、人でなし。人の皮をかぶった別の物。何か醜いきたない”者ではない物”なんでしょうね。 

 そんな連中に痛めつけられて、本当に苦しく哀しかったろう・・と。
  そして、彼は命を失った。で、やった連中はのうのうと今も当たり前に生きているし、「一区切りつく」と、これもまた当たり前の顔をして当たり前に生きていくんです。
  変でしょ?おかしいですよね?理不尽極まりないと思いませんか?怖いことです。 

 「ゾウさん」と親しまれた人の本性は暴君人殺し。恐らくそこだけのことではないでしょう。癌と一緒。早期発見、徹底排除。そのためにはインサイダーの告発が求められます。
 「人なら そうするもの」でしょう!

ちまたの話し

フルーティスト 白川真理さん

『海王の娘』を思いつつ・・

photo by Tako


・ 実家の周りにあった畑では、殆ど毎日畑の持ち主夫妻が朝から暗くなるまで一緒に働いていました。私は、結婚するというのはそんな風に一日中いっしょに居られるのだ と思っていました。

・ でも結婚したら、相手は朝から夜遅くまで外に出ていて家に居るのは休日のみ。

・ 今の連れ合いは自宅作業なので、出張と稽古など以外は殆ど一日一緒です。
  よく「それ、大変でしょう?」といわれますが、三食ちゃんと食べるためには良いと思っています。  ご飯を作る行為をそれほど面倒と思わないのがありがたいです。

・ というか、何を作っても おいしいというように仕向けるのが、「一緒が楽」のコツと心得ます。

  メイクアップ 

 この頃の自分のメイクもそうですが、お越しくださる方へのメイクが大分変ってきています。当ホームページのシンデレラコーナー、実はしばらく前から更新していません。それもメイク方法が変ったからで、自分としてはとても好みなのですが、その良さが写真で出せないのですね。まぁ、単に腕前の問題だろうとは思いますが、それにしても撮りようによってはすっぴんに見えたりして、良さが伝わらない。 

 ベーシックメイクアップのご指導のときは、一応メイクとしての正道でいたしますが、プレゼントメイクになると、いきなり超ライト級のメイクに。特に、エステの後は、まるで赤ちゃん肌、まるで一皮脱ぎ捨てたような肌になるので、ファンデーションなどで そのしなやかで血色のよい 艶のある肌を覆いふさいでしまいたくないと思うのは、ごく当然だと思うものですが、今のメイク傾向の反対を行くのかな・・? 

 もともとファンデーションを顔に塗るという行為を仕方なしにやっていたほうなので、気になる部分へのケア以外にはきっちりべったりしたくない。でも、本来’メイクって決まりのないもの’と思っているので、ほんと好きにやったらいいと思うのです。

 その人がきれいで元気になって自分を好きになる。それがメイクです。


♪tea for two〜

 

 

愛すること 33

この目は 
善いものを見出すためのもの。

この耳は 
悲しみと苦しみを聴くためのもの。

この口は 
励ましと慰めを語るためのもの。

この鼻は 
安全を得るために働くもの。

この肌は 善と真実
美と慈しみを知るためのもの。

そのように働く 
その目と耳と口と鼻と肌は、
あなたのもの。私のもの。
全ての人のもの。

人として生まれてきた者、
すべての者に与えられている
五つのセンスは
愛しあうために 与えられた力。

幸せな世界を築くために 
誰でもが使える力。

きれいをおいしく!
味噌漬け肉とかぼちゃの鍋物

材料:
味噌漬け肉、かぼちゃ、ねぎ、大根
 各適宜、豆腐一丁、天然なめたけ一袋、 数個

作り方:
1
 なべにだしこんぶなどを敷き、野菜と豆腐、麩をならべ味噌漬け肉と漬けた味噌を乗せる。

 具がひたひたになる程度に水を注ぎ、一つまみとで煮る。

 煮立ったら味を調え火を止める。 

 

 味噌に漬けっぱなしで忘れていた肉を食べなくてはと、有り合わせを煮始めた鍋に入れたところかぼちゃの甘みとあいまって、なんともおいしかったのです。

 煮物はなんでも煮っぱなしにしないで
煮立ったら保温しておくと具は柔らかく、味も染みますね。

ひつじ小屋の日々

 先日、オールドフルートと呼ばれる100年前のフルートの奏者、白川真理さんがお越しくださいました。白川さんは 当日、平成11年に福島県に江平(えだいら)遺跡で天平時代(1200年前)の竹笛が二つに折れた状態で発掘され、この日本最古の竹笛をもとに精巧に復元された「江平の笛」を自然の中で吹いてみたいとお持ちになられました。

◇ 海は波風が強く、笛の音は風にさらわれましたが、ご本人様にはとても心に刻まれるような一時だったようで、奇しくも新しい曲が生まれ、来月鎌倉の東慶寺にて初演の予定です。 

  以下は年内のコンサートの予定です。
  是非、お聞きくださいませ!

オールドフルートの響き

日時:2007年10月16日(火)
18時会場 18時半開演
会場:銀座山楽器本店7F
イベントスペース"JamSpot"
予約・問い合わせ:
03−5250−1062 銀座山野楽器

11月18日(日)北鎌倉 東慶寺にて(席数80の)

12月16日(日)大和市文化会館にて

(10月16日のコンサートでの
江平の笛の演奏は有りません。)

編集後記

・ 近所に、その家のガラス戸の白いカーテンの裾を、伏せた自分の背中に乗せて表を見ている犬さんが居て、たまさかそれに出会うとあまりにかわいくて(別にこっちを認めてにっこりしてくれるでもないのだが)勝手に好みの名前をつけて、(一瞬私有化して)声かけなどしている・・。

・ 日中、音も立てずに庭を横切る猫さんたちを呼び止めてはうるさがられたりもしている。

・ 人以外との相性はよさそうな気がする。・・・?

・Aurea Ovis

営業時間  
平日:午前10時〜午後7時
日曜祝祭日:午前10時〜午後6時

連絡先  
240-0111三浦郡葉山町一色857-1
椿コーポ5号室  
Ph.& fax.046-876-2538

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URL  http://aureaovis.com
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