木工製作
 
ザマ トウゴロウさん
 
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木工房 TOGO

 ひつじ小屋から 鎌倉方面に向かって ほんのちょっと行くと、すぐ踏み切りになります。その踏切を渡って 左にてくてく歩いていくこと、5分ほどで 木工房TOGOに着きます。
 「小さいときから 木に囲まれて ストーブをたいて 好きな仕事ができたらいいなぁ と思っていたことが、実現しています。」と おっしゃるように たくさんの木片に囲まれた仕事場には いまどきめずらしい木を燃やして暖をとるストーブがあり、適度なにぎやかさの音楽を耳に流しながら ざまさんは 毎日 木片と向かい合っています。

 頼まれればなんでもする といわれるように、話し好きで気さくなざまさんは、ほんとに え?こんなこともするんですか?と思うようなことも 一生懸命 依頼主の意向に添えるようにと 様々に工夫を重ねて かれこれ35年間 このお仕事をしています。

巳年のざまさんのお気に入り。

 このデザインは 船の舫い(もやい)結びから ヒントを得たとか。
 材料はシカモア。

 「(仕事がなくて)もうだめかなー と思うと なぜか たすけられるんですよね。この蛇のおかげだと思ってます。かわいいでしょ?目が笑ってるんですよ。これ まるじゃだめなんですよね。それから ちょろっと 下が出てるでしょ?これも うんと細く切り込みを入れて それに 細紙を差し込んでいるんですよ。」と その時の 試行錯誤を楽しそうにお話してくださいました。 「お金がなくなると 助けてくれるの。」


  工房のテーブルの上に 「宝箱」の中で見つけた かわいい今年の「干支のお猿さん」たちをのせ、ざまさんがつかっているとんかち、「サーフィンに乗ったくらげの名刺立て」を置いて見ました。(干支の申 1800円)

   

 下左側は ザマさんが たのしんでつくった という『くらげのモビール』 くらげのかさは和紙を張り合わせたもの。そのキュートな丸いカーブは 木でこしらえてあります。ほんのちょっとの空気の流れにも 海の中を 潮向きのままに漂うくらげさながら、ふわふわと 夢の中のように 静かにゆられています。
 「くらげが好きで・・、だから 本を読んだり 江ノ島の水族館に行ったりして研究して作ったんですよ。」と その時のことを 楽しそうにお話してくださいました。

  

 上の写真右側は『水車小屋の郵便受け』 だいぶ前に作られたそうですが 依頼主が雨風にさらすのはもったいない と 家の中に入れてしまったとか。
  紆余曲折あって 今は ざまさんの手元に里帰り中です。


 くらげの本を開いて 「いろんなくらげがいるんですよ。僕は くらげが好きだから こういう本を読んだり、実際に観察したりして どうやってる作るか 決めるんです。」と 楽しそう・・。

      

    


 時計の枠飾りに使うガーランド。とても薄くて繊細なつくりです。コレを何枚か重ねて張り合わせ、同じ形にカットした違う色の木枠の台にはめ込んで ニスを塗って仕上げるとか・・。何でこんなに薄くできるんだろう と思うくらいですが、とてもしっかりしたつくりです。
 シカモアというエジプトの街路樹を薄くそぎ、和紙などの裏打ちをして のりをつけたり・・と 工程が複雑。


   茶杓 
 鎌倉鶴岡八幡宮の大銀杏(樹齢約300年)の枝木での依頼で作ったもののひとつです。
 (台風などで折れたものであったといわれます) 
                          ザマ トウゴロウ

     

茶杓の右にある木片ーこれから茶杓を彫りぬきました。
このカーブは 決して あとから曲げたのではなくて あくまで 
こういう曲がりをつけて 削っていったということです。


下の写真左側は トウゴロウさんが もうかれこれ40年以上も使っているという
彫刻刀。 右側は いろんな可愛くて楽しいものがいっぱいの「宝箱」

    

「宝箱」から・・

   
掌サイズの辰   連れ合いが気に入って注文したものでもあります。

    
→ 子年のねずみ 
パイン材のねずみさん。とってもキュートな丸みが素敵です。
ぴんと張った髭は なんと こより・・
てぐすなどでは 透き通ってしまって見えないから と
これも トウゴロウさんの 楽しいアイデア。


文鎮=ペーパーウェイト 中に鉛が入っているのですが 上のお花の部分は漆の木
鉛を溶かして くりぬいた方の中に流し さらにぴったりとふたをして・・という 手のこんだものです。

   
 コレも掌サイズのまんぼう まんぼうもお気に入りとか。これも連れ合いが注文しました。
 牛年のときのうしさん。模様だけだとつまらないから と好きなことばの「大入り」を入れました
横から見ると分かるのですが、なんと 違う色の木を模様のように切って形を作り はめているんです!

  
左 かんざし 値段のついているものは2800円。私は蘭がいいなーとおもっています。
左 辰 これはかなり大きいです。立てて置くこともできます。でも・・どこからきっていったのでしょう?

たのしい♪ とにかくたのしい。そして かわいいんです。
上のうさぎは 私の年でもありますので 早速注文させていただきました。
できたら これを ペンダントヘッドとブローチに使えるように 加工する予定です。 楽しみ楽しみ!
左側の汽車は 煙突部分に穴があいていて ガラスの細い入れ物を入れて 
一輪挿しになります♪ さいは入れ子の親子。いのししもその柄が分かるような木材を使っています。


『人と違ったことをしたい』という思いがこんなチャーミングな作品を生むのですね

  

好きなんですよ とおっしゃるみのむしをモデルにした 壁掛け式の一輪挿し。
そういえば最近蓑虫を見かけません。「中国からの鳥が食べちゃうんですよね。
いなくなっちゃうんじゃないでしょうか・・」と心配げなようすで そんなことも話してくださいました。


みのむしの壁掛け式一輪挿しはちょっとおおきめ。
蓑虫が顔を出しているように花がちょっと見えたらいいな と 思って作った ということです。 


”萬や”ですよ と 笑っておっしゃる トウゴロウさん。
ほんのちょっとのつもりでおじゃましたのに 
結局 話しこんで楽しく過ごさせていただきました。

お仕事中にもかかわらず いろいろ詳しく教えてくださいまして 
本当にありがとうございました

木工房 TOGO
Tel.& Fax. 046―871―6207

特注による作品 「葡萄の房の門扉

トウゴロウさんの腕にほれ込んだO氏
製作を依頼、説得に半年かかったという 門扉。

透かし彫りではめ込み、それに独自の鉤型という
O氏のデザインでは 丈夫なものができるかどうかと思ったので
なかなかお引き受けしにくかった というザマさん。

できばえは ごらんの通りです。

このとても素敵な門扉の設置は トウゴロウさんとO氏の共同作業だったそうです。
O氏は「大変でしたよ」とおっしゃりながらも そのときのことを 楽しそうにお話してくださいました。

 

特注の元になった
デザインの門扉。

この葡萄の房を
木で作って欲しいという
ご依頼は 
見事に果たされました。


↑道からO氏宅を見る

 

 

門扉の開閉時に
使用する取っ手。

このまま 
ペンダントヘッドや
ブローチやスカーフ止めに
してしまいたいほど 
可愛らしくて 粋。

この方が良いと主張したのは トウゴロウさんとか・・

葡萄の絵柄が
とても 素敵です。

O氏宅は お庭も綺麗でした。春先 まだ 風の冷たいころだというのに
色とりどりのお花が 良く手入れされて 綺麗に咲いていました。
毎日住まうところを 自分の好みで心地よく というお気持ちが感じられ、
また 刺繍がご趣味という奥様の手作りでしょうか、
可愛らしく刺繍された布が 軒先に干され かすかな風にゆれていました。

毎度の事ながら 深く考えもしないで 突然うかがい
「門の写真をとりたいのですが・・」などという 我々の唐突な依頼にも
気軽にお出ましになられて 快くお話くださったO氏に
感謝いたします。 ありがとうございました。



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