シンデレラコーナー No.28 Ms.Inagaki
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A メイクバリエーション 6月の良く晴れた日に お近くにお住まいという Ms.Takahashi のお宅で、お二人だけでの小さなセミナーを開かせていただきました。 今回のMs.Inagakiのご要望は、月末にハワイに行くので その時の日焼け止め対策と関連したメイクを ということでした。聞けば 海に入ることを目的となさるので、メイクは 二の次 三の次という気もしなくもなかったのですが、でも せっかくいらっしゃるんなら 綺麗になさることも あるかもと思い、では とやってみたのが、リゾートメイク。 その後 雰囲気を生かしたパーソナルメイクのご提案として、アジアンメイクをさせていただきました。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 右の写真は いらした時のメイクです。ピントが合わずに すみません。。 Aurea Ovisに 最初にいらした時のメイクからすると 大分 メイクアップに手馴れてきて、メイクすることにも あまり抵抗なくなったようにもお見受けしました。 ただ ちょっとまだ わたしから見ると ご自分を生かしきっていないな・・と 思う点を、色使いの控えめさに感じられました。 目元はグラデーションが よくできています。
左の写真は 先のご自分でのメイクと 同じ物を使って、好感度メイク風に 仕上げたものです。 素敵ですね。この方のお人柄のイメージは こんな感じですよ。 このメイクのときも(Ms.Takahashiの好感度メイク)と一緒に 目元の理想的な配置を意識して やってみたものですが、写真の撮影技術が良くなくて、あまり お分かりにならないと思います・・ すみません。。 それでも 目元の和らぎなどは 最初の写真からすれば 大分 人に受け入れられやすいメイクになっていると思います。 また 前髪も 額全部を隠してしまうようになさるより、お顔を見せるようなつもりで 少し おでこを見せてみるのも 明るさの演出として 効果のあるやり方です。 ♪〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪ もともとがお色の白い方で、日本で日に焼けても やけどのようになってしまうのなら、ハワイのようなところでは どうしても万全の日焼け対策が必要です。 以上は お顔だけでなく 体についても同じです。大変かとも思いますが、ここできちんとしておくと、たとえ日焼けして戻ってきても 回復にかかる時間や お肌のダメージなどを思うと あとが 本当に楽です。 できる限り なさってくださいね。 ファンデーション: 1 こういうメイクのときは 肌色も少しこんがりした感じに作りましょう。 2 ファンデーションはパウダーでも リキッドでもかまいませんが、厚塗りにする必要はありませんので、それよりは ムラのないように、しっかりと隙間なく お顔全体に塗り広げるようにしてください。お色は 気持ち暗めのベージュオークルの20番。 それでも 白い方には こんな風に明るく出るのですね。OC30でもいいくらいでしょう。 アイメイク: 1 ブロンズゴールドのアイカラーパウダーを大き目の平筆に取り、アイホールより 少し上に出るくらいを意識して 大胆に塗ります。 2 眉の下からは サンドベージュのアイカラーを 掃き下ろすようになじませ、先の色との境目を すこしだけなじませます。 3 インラインはベビーブルー。マスカラはブラック。下まぶたのラインは スティールグレーを 目尻から少しだけ入れてあります。 4 眉はこういうときは「気持ち太め」ではっきりと、でも きつくならないように 品よくきちんと角を取ります。 リップス&チーク: ・ 口紅は 本当は もう少し ブラウンがかった赤のほうが良かったのですが、手持ちになくて、とりあえず、近いお色を使いました。あるいは 目元がこれだけはっきりしますので、ゴールドの入ったスキンベージュなども良いかとも思いますが、その場合は もう少し 肌色の明るさをはっきり出さないと やはり 疲れたり具合悪かったり見えてしまいます。 ・ チークは 茶に近いテラコッタオレンジ。ちょっと日に焼けた感じを 出してみました。 このメイクは どちらかというと いらした先での 夜のお食事などに よろしいでしょうね。 ♪〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪ アジアンメイク ファンデーション: 先ほどのメイクを利用して、アイメイクだけを取り、目元のみを変えました。 リゾートメイクのファンデーションのところをご覧ください。 最後に 大き目のブラシなどで、パウダーファンデーションを掃くように お顔全体に つけてあります。 お顔立ちそのもの、そして 目の形がアーモンド形で とても エキゾチックなので、こうした大陸的なメイクも 捨てがたいと思います。 今回は 遠藤のちょっとやってみたい を 許していただきまして、させていただきました。 アイメイク: 1 アイメイクベースに 艶のある下地を使い、軽くお粉をはたいたあと、上のまぶたのアイラインだけを 黒のリキッドアイライナーで 細く気持ち長めに 目尻のほうへ伸ばして描きます。 2 アイホール全体に 若竹色のアイシャドウパウダーをつけ、二重の中いっぱいに 濃い目のグリーンを アイラインをなぞるようにして入れます。それぞれを 綺麗にぼかしながら お互いになじませます。眉の下からは アイホールに向かって 多少パール感のあるホワイトのパウダーアイシャドウをいれました。 3 目尻よりの一部に シルバーがかった濃い目のグレーで 影を作ってあります。目幅を広げて 綺麗なアーモンド形を 強調します。 4 マスカラは ブラック。艶の少ないものを使って、マットな質感を出します。 5 眉は きちんと眉山で角を取り、眉尻のほうへ 多少長めのラインを描いて整えます。
リップス&チーク: ・口紅は できるだけ赤く。でも 品がないのはいけませんので、艶をおさえてあります。きちんと ラインを生かして 力強く描きます。 ・チークは 先にテラコッタオレンジが入っていますので、ダークなローズをそっと重ねる程度にしてあります。
印象深いメイクですね。たいへん 綺麗です。 そして とても お似合いです。
当り障りのない 雑誌や人のメイクを真似るより、その方の持ち味(骨格や雰囲気)を どうぞ メイクアップを楽しんでください。 そして ご自分をいとおしんで 大切になさってくださいね。
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先ず 次の2枚の写真をご覧になってください
左はいらしたときのMs.Inagaki。右は基本的なメイクアップをし終えた写真です。 アンケートには プラスイメージの多いご自分を語る言葉がとても沢山ありました。 さて 私があれ?と思ったのは 何と何でしょう?おわかりですね。 では もう一度 最初の2枚のお写真を見比べてください。 見てお分かりの通り たいへん綺麗なお顔立ちの方です。 では メイクプロセスです。 きっちりとスキンケアマッサージを覚えていただいた後は、頬も引き締まり お顔の輪郭がきちんと見え、また 顔色もうっすら赤味が差してきていますね。 左の写真 右半顔は遠藤のメイクです。それを見ながら左半顔をご自分でしていただきました。肌作りは とてもよくできていますね。 ◇ アイメイク 1 眉骨の下から 平筆に取ったホワイト系のパウダーアイシャドウを目頭にむかって刷きおろし、それを目尻側と軽くしたまぶたの目尻側にも 入れておきます。
眉は 眉山から目頭へ また、目尻へ と描きますが、この方の眉は腰があって色もはっきりしているので、そういう時は いきなりアイブロウペンシルを使わずに 先ず ケーキアイブロウで大体の眉の形を作っておき、形(輪郭)が曖昧にならないように 後からペンシルで軽く描くようにします。あとは必ず 描きっぱなしにしないで、アイブロウブラシでぼかすこと。 ◆ ポイントメイク 口紅はブラウンです。マットなブラウン、良くお似合いですね。アイカラーにブルー系を持ってくると、一般的には ローズとかピンクとかを選びがちですが、最初に書いたように 私はこのかたのまるでくっきりと彫りぬいたような きちんとしたくちびるがとても良いと思い、そういうありきたりな色あわせをせずに、この方の個性をきちんと前面に出したかったのです。 綺麗になったら 前髪を上げましょう!お顔をチャント見せて”綺麗”を見ていただくようにしましょう。 最後、こちらを出られるためにコートをお召しになられましたが、いかがですか?表情に可愛らしさがありますよね。今回は基本的なことばかりでしたが、とてもよく学んでくださいました。 |
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Ms.Inagakiから たいへん貴重なお話を伺いましたので 似たような体験をなさっておいでの方もおありかと思い、ご本人様のご承諾をえまして、ここに 少々遠藤の考えを書かせていただきたいと思います。 Ms.Inagakiは 数年前、あるパーソナル・カラーコーディネーターから 似合う色についての指摘を受けられた経験(この色はあなたに似合わない、この色とこの色が似合いますね・・云々)がおありで、そのときに言われたことが 色を選ぶときにいつも思い出されて、結局 好きな色さえも選べなくなってしまった とおっしゃいます。 一種のトラウマでしょう。 「似合わない と言葉にされてしまうと 人というのは そうなのか じゃ だめだな と思ってしまうものだ」 と ご自分の日記(2004年02月04日(水) メイクアップラボ) にも書いておいでですが、ご本人の素直さも手伝って、その言葉は 数年の間 胸に巣食い続け、自分にふさわしい色選びをすることを いちいち妨げるばかりだった ということでした。 私は このお話には 久しぶりにたいへん腹が立ちまして(!まったく 余計なお世話です!)、長い間その言葉によって、メイクしたり 綺麗になったりすることへの意欲や興味を欠かせてしまうなんて、私には 一種 罪悪とさえ思われるのです。 私は どんな色でも 好きだと思った色は似合う色だと思いますし、一回やってみて綺麗に見えなくても プロのところに持っていって 相談すれば、プロというのは たとえ似合わないと思っても『あなたにコレは似合わないかもしれません、なぜかというと・・・、でも こうすると似合うようになると思いますよ』というか あるいは どんなことをしてでも 似合うようにしてくれる と 思っているのです。 ですから 私も毎回四苦八苦しますが、でも やっぱり せっかく あ いいな 綺麗だな と思って、代価を払って手に入れたものです、ちゃんと 使えるようにならなければ 本当にもったいないし、選んだ色をあきらめるというのは、その色の似合う自分をあきらめる ということになるとおもうので、なんとかして その方に似合うよう、あるいは ご自分で使いやすくなれるよう、考えて工夫をしたいと思っているのです。 Ms.Inagakiには どうぞ金輪際!そんなつまらない余計なお世話アドバイスは すっかり心の中から捨てきってしまってください と お話しました。 ラボの結果、ブルーのアイシャドウのメイクをご覧になっていかがですか?似合わないですか? メイクアップというのは 色や形にこだわるものではありません。 細かいメイクテクニックを云々することよりも、雑誌のモデルが綺麗に見えるよりも、なによりも どうぞ!感性を磨くように!そして 自分の勘や好みを怖がらずにしめすように! 綺麗は 自分で手に入れるものなんですよ。 2004/02/06 Aurea Ovis 遠藤由美子 |