ひつじ小屋にて　７　（雨の日に・・）

　雨が降ります。

・・・日によって　それは　細かい霧がゆっくりと漂うようであったり、身に纏わりつくようであったり、肩をうがつかと思うほど激しかったり、妙に気持の悪い生ぬるさで腕を伝ったり、音もなく密やかに降っていて　気がつくとバラの葉をぬらしていたり・・・と　様々です。
この雨は この号をお読みいただくころでも まだ 続いているのでしょうか？　

　これといって　雨ゆえの恩恵を自覚できない生活をしているため、雨にしろ　日の光りにしろ、ふと　思えば　それがあるときは　どこでも　そういう状態にあるのだな・・と、つまり　雨降りの日は　どこへ行っても雨だし、お天気の日は　やっぱり　出かけた先でも　お天気です。
　
　雨や日の光りについて「悪人にも善人にも　等しく降り注ぐ・・」という言葉があります。確かにそうですね。自然の仕業というものは　我々のエゴイスティックな　他への悪感情など超越して、例えば　豊かな愛のように　だれかれの区別なく　注がれます。
　
　 雨が降り その中を 鬱々と、あるいは うきうきと歩く時、そんなことを考えては　わが心の狭さや あまりの自分本位な対人感覚に思い至って 息詰まるように胸がいたむこともあります。
　 しかし それに気付いたからといって なにか 人に対して　よい変化があるのか といえば 別にそうともいえず、相変わらず 簡単に 人の行為や言葉で 相手を位置付け、自分にとって その人が気持のいい人なのか 苦手な人なのか などと やっているのですね。
　まったく　いつまでたっても　大人になりきらない子供のような自分で　そういうところに気がつくたびに　いちいち　自己嫌悪に陥っては、相変わらず進歩がなくて　年を重ねた意味がないなぁ・・と　本気で　落ち込んでいます。

　6月は、雨に覆われ　静けさが少し増したようなこの辺りの道を歩きながら、そこここに　潤いを得て生き生きと　色鮮やかに咲き誇る百合や薔薇や紫陽花などが、苦々しく陰鬱な空に　軽やかに歯向かう様を見る毎に、”あんなふうに　ごく当たり前に　自分が自分でいることで　他に　何か特別なことをしなくても　十分に　意思表示が出来たら　きっと　それが　一番　軋轢を生まない人とのやり取りになるのかもしれないな・・”と、そんなことを考えては　小難しいこの世のしがらみに絡め取られて　身動きできずにいた自分に　なんとか道を開こうと試みる　そんな　雨の日々ではありました・・。

　　使ってみました。
　　　　　　 2回目　（ｂｙ　遠藤）

　まず　使い心地が　きもちいいなー・・という感触がありました。使った時　その高い粘性が　しっかり気になるところを捕らえて　他に滲まずに　集中して　必要なところだけに入り込んでいく・・・。そんな感じがしていました。そして　確かにそうでした。

　ビタミンＣは坑酸化作用、コラーゲン生合成促進作用、たんぱく質の代謝、貧血と血液凝固の改善、糖質・脂質の代謝、また　皮膚的なところでは　メラニン色素の異常沈着の改善など　様々に　すばらしい働きがあるにもかかわらず、その安定性にかけるため　製品化されても　その効果には　いまひとつというところがありました。

　この最新型ハイパーVCは　安定的なビタミンC誘導体を求めて　新たに開発された「リン酸アスコルビルアミノプロピル」を高濃度で配合。

　何よりも　安全で確実な美白効果をえられる　大変よい商品だと思います。

ケンとメリー　　『バリュー　オブ　ブラック』

編集後記　

　
木彫漆器作家　
渡部誠一さん　の　こと

　手にしてみると それは 思いがけない軽さだったり、なるほどというほどの重量感だったり、たゆたうようなとろみのある漆黒や、ほほに当てれば ぬくもるかと思うような 生き物などのあるがままが、生気のない木から 例えば 水や植物や動物の息遣いを表現しようとして ちゃんとそう成されている作品がありました。

　今年 68歳という渡部さんは 確かに芸術家ではありますし 一度ご覧下されば　その技の確かにして凄絶なくらいのきわまりは 誰が見たって納得できますが、何より生活者で慾がない というのがその作品にも如実にあらわれています。
　
　 その 掘り出していく木や 掘り出されてくる作品について あくまでも 真摯で率直で 小気味よいほどの そうあれかし という祈りにも似た決断のこもったのみの当て口など 美しいを通り越して 一種敬虔な思いすら感じさせます。
　
　 掌サイズの姫鏡、ほおずきやたけのこ、庭の石すらも 原木から掘り出して茶道の棗になってしまう、その思いがけない発想は 単純に 自らの度量を試さんがための挑戦だという この生活の匂いのする芸術家は 彫るものや彫ることに しっかりとした信念があり 目指すものの確かな存在を 謙虚に受け入れています。
　
　できることなら 葉山に住むこの芸術家の作品を 是非 この湘南の地で 常に見ることが出来るようにならないだろうか、あるいは こういう芸術というものがあるのだということを 出来るだけたくさんの人に知ってもらいたい と その作品を見た人たち 一人一人が 切に切に願うほど、その生まれ出でたものたちは 溢れる熱情の凝縮でもあると わたしには そう思えてならないのです。

＊ 近く　渡部誠一さんのホームページも　出来上がります
でも　やっぱり実物を間近で見るのとは　ずいぶん違うと思います。ただ、こういうものもあるのだ　というご紹介にはなりますので
出来上がりの連絡があり次第　即　お知らせいたします。
楽しみにお待ちください。

　（また　この件につきまして　関心をもたれた方は
Aurea　Ovis　遠藤まで　ご一報ください。）

姫鏡　いろいろ・・・

　直径は　10センチもないと思いました。
この写真は　ごく一部です。二つと同じものがありません。
左上から時計回りに・・・水芭蕉、牡丹。紫陽花。桜。
そして　多分　何かの葉だったんです・・・　ごめんなさい
ちょっと　はっきりと覚えていません。

でも　とっても　素敵でしょう？大変な芸術品です。

　棗　たけのこ　　　　　　　　　　　　

　　棗　庭の石　　　　

庭の石の上に　赤とんぼが止まっていたそうです。

中は　秋模様・・　　

　棗　ほおづき

一本の木から彫り上げたもの

軸も　後からつけたものではなく　そのまま　掘りだしたそうです。こういうことは　普通　あまりに危険で＝折れやすいし　掘り出すことが　とっても　大変なので＝しないそうです。　

　これだけを見ても　その技術の確かさが　よくわかります・・・　

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シンデレラコーナー　

　前月のウエディングスペシャル　ごらんいただけましたでしょうか？　がんばった甲斐あって　とっても　好評です。
　
　 7月も　ラボを経験してくださたMis.Tsutadaが　2度目で新登場、またMis.Sanadaがお手紙と一緒にすてきな写真を送ってくださいましたので、お便りとコメントを添えて掲載いたします。

ぜひ　ご覧下さい。