A.O.の散歩道 9 
04/09/19 sun.

法性寺から竹寺の報告寺へ 3  

〜巡礼古道より竹寺の報告寺へ〜

 で・・?どうするの?ここじゃないよ と 空腹ゆえに仏頂面になりつつある遠藤を連れて、
なんとか 食べ物のあるところへ行こうとするタコ氏でしたが、


ふと 道の横を見ると・・

あるではありませんか! でっかい『報告寺』なる看板(!)が・・・

その看板に沿って 斜めに小道をたどると もうそこがお寺の入り口。
ちいさな良く手入れされた石庭を左に石段を上っていく。


落ち着いた雰囲気が あります。

 まぁ、往々にして 人の出入りの多いお寺というのは 多少 世の中の流れにあわせているようなところも
無きにしも非ずですが、でも『竹寺』という 下の写真の通りの様相を呈しているところなんですから。。
できたら あの看板は やめてほしい・・なんて 思ったりして・・。

 と 余計なことを 書きましたが、
上の写真の左の如き孟宗竹を京都から持ってきて植えたというだけあって確かにすごいです。。し、
見事なものです、なのですが、、やはり 人の考えた形に植えられているので、そのあたり ちょいと私などに言わせますと、不自然といえなくもなく、ただ 右の写真のような 空へまっすぐに伸びた竹の群たちを見ると そんなことも ま、いいか になってしまいはしますけどね。

 由来記によりますと、報告寺は、建武元年(1334)に創建された臨済宗・建長寺派の禅宗寺院で、開山は天岸慧広(仏乗禅師)、開基は足利家時(足利尊氏の祖父)とのこと。鎌倉市の指定文化財になっているようないくつかの彫像や、国指定重要文化財の開山の著書「東帰集」や開山使用の木印などのある、由緒あるお寺ではあります。そして 中にはお茶室もあり、所望すればお茶をいただくことも。。

 ですが、その素養のない我々は、一般向けと称された東屋風のところで腰掛けて、下の写真の小庭を拝見しながら、お抹茶をいただくことのできるところで、和三盆のちいちゃな甘いお菓子をいただきながら、休むことのほうを 選びました。(和三盆つき抹茶 500円)

 それなりに 気分になりましたけれど・・・、ここが とにかくいきなり思いつきで行動してしまったことへの後悔の元でして・・、何しろ休日の鎌倉、それも 彼岸の入りということで、ま〜あ 人が多い 多い! 
  拝観料を払ったところでもらったリーフレットの最後に「どうぞ 心静かに、ご参拝ください。」とありましたけれどね、 無理! にぎやかでー、しょっちゅう人とすれ違うしー、わさわさがやがや、どうにも落ち着かず
早々に  出ざるを得ませんでした。 

 これを見て 竹寺に行ってみたい と思われた方には、
平日のちょっと曇ったような日に おいでになることを お薦めしておきます。

 

 こういう鬱蒼さ

たまらない。

なにもかもを

吸収し尽くすような、

(それも 静かに)

気づいたら

そうなっていた・・

というくらいの

森閑さが いい。

 

 

 鎌倉などの、それもこういうところでは 
まったく 当たり前の人に見える タコ氏。

 連日の仕事の疲れからか、出かける頃は 
少々 面倒くさげだったのだけれど、
このあたりから やっと調子が出始めたよう・・

 ちょっと広いところや 静かで 
自分に具合の良いところに来ると、即 型を組んでしまう。
 


この日も振り返ると こんな格好をしていた。→

 

 

 お昼前の最悪の空腹時・・・だということが見て取れるような、緊張感のない 気の抜けた顔をしている遠藤。。
(遠藤のこういう顔を見ると タコ氏は懸命に食物を探し始める。)
 
それでも お天気も良く 人出もよく、適度に風もあり、読経の低く流れる中、本当に これでただ静かであれば。。と 心底、心底 思ったものである。




鎌倉 百の花の寺のひとつというだけあって
あちこちに 珍しい名前の札のついた花木がある


報告禅寺 の文字が読める。

とにかく・・・

やはり 『お出かけは計画的に』ということなんだろうと 納得。 日を選ぶことも 念頭に入れるべし。

せっかくの宝物 一つも目にする気もうせて、
何しろ はやく この煩わしさから逃れて(空腹を満たしたい) 落ち着きたいと願うばかり。

世の中の流れとは あまり相容れない生活をしているからだろうけれども
やはり 暦にのっとって生活している方たちの日常行動には
それなり あわせるものなのだろうと つくづく 思った次第ではありました。

「今度は 静かな平日に行こう。」 と 言われて、そだね なんていっちゃって・・   
でも もう あの古道はやめて、鎌倉駅からバスのほうがいいよー と おもっている遠藤でした。

鎌倉駅からお越しの方は 
JR横須賀線の鎌倉駅東口から 京急バス5番線からのバスに乗り
『浄明寺』で おります。

そのあたり 方向違いに 報告寺、杉本寺もありますので、はしごするには いいですよ。

 

A.O.の散歩道 9 ―α(おまけのページ)

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