せになる義務

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 愛してるって言いなさい

 

結婚しようと決めて、二人で伊藤神父のところに行った人に。

「あのね、結婚したらね、
『愛してる』って言葉に出しなさい。
ただ 心の中で思っているだけではだめだよ。」

「それからね、結婚というのは約束なんだからね。
約束だから破ってはいけません。 」

 


 「愛している」という言葉、結婚した初めの頃は まだ 言いやすいとはおもいますが、そのうち 子供が生まれたり、また 年を重ねたり、生活が忙しくなってきて 相手がそこにいるのが当然になってくると、ここでこそ、それをいわなければ というときになっても その言葉がでてこない ということ、わりにあることなのではないでしょうか。

 でも きっと いわなくても 分っているはず、、と 思ってしまっていたり、きっと 相手も そう思っている ・・なんて 思い込んでいたりすると、それが お互いの間での 暗黙の了解だから なんておもっちゃって・・、そして さらに もっと 言わなくなってしまったりする。

 それは ちょっと 考えると とても 寂しいこと、残念なことです。

 言霊、ご存知でしょうか。言葉には 確かに「言葉の意志」のようなものが あるのではないかと 常日頃思っているのですが、その言葉を発した人の思いは、その言葉を向けられた人に、その思いを持って 届けられる、と思っています。

 だから 祝福やねぎらい、慰めややさしさ、安心を与える言葉や単なる挨拶などなどは、相手を 喜ばせ、張り詰めていた気持ちを緩め、不安を鎮め、あなたがそこにいるのを知っているよ と伝えて励ますことにも なりましょう。

 だから、決して 悪口雑言を吐いてはいけません。それは 相手に そのように不幸になれ、惨めになって 酷い目にあえばいい と 本気で思ってなくても そうなるように願ってしまっていて、なによりも その思いを投げつけられた人の心に、その悪意がそのまま入って行き、そのように作用してしまいかねないからです。

(おまえは 馬鹿だから、ほんとに 愚図でしょうがない、なんでもまともに出来たためしがない、・・あるいは 醜い子だね とか、駄目な奴だな とか・・、そういう言葉は、だから 決して 子供に言ってはなりません。

 たとえ、勉強が出来なくて、なにをするにも時間がかかって、何をさせても うまく出来なくて、頭を抱えるようであっても、一言、だいじょうぶだよ、そのうちちゃんとできるようになるよ、と 添えるだけで、子供って ほんとに そのようになっていくものです。

 今は まだ なんでも うまく出来ない 新人さんも、人とうまく行かない人も、同じです・・。)

 

 さて、「愛している」ですが・・、多分 愛してるって言葉を改めて思うと、愛してるって どういうこと?ほんとに 自分は彼(彼女)を愛してるのかな・・と 思ってしまう人も いるかもしれません。

 そう、だから ここで 毎日 繰り返すことが 大切になるのです。
言葉は、繰り返すことで その意味が見えてくることがありますが、「愛してる」も そうです。
繰り返すことは 願うことと同じで、そのようになれ と 思いを込めることでもあります。

 毎日 朝に晩に 愛しているよ と繰り返すことで、その言葉がはっきりした輪郭を見せ、だんだんと 実際にも 確かなものになっていくことって あるものです。

 これが 言葉の力で、毎日 愛してるよ というたびに、自分のことも相手のことも ますます クリアになってくる、ますます 相手を大事に思えてくる。
 「愛している」と言うことで、その約束を思い、それを守ることを 意識するのです。

 愛してる を使わなくても 好きだよ とか 大事だから とか、それこそ 誕生日を必ず 覚えていて おめでとう、一緒になってくれて よかったっておもってます とか・・で、ちゃんと 相手に 照れくさくても 恥ずかしくても、言葉で言えないのなら、文字ででも、なんででも とにかく 相手に 愛している ということを 伝えていかないと、人の心や思いって どんどんやせていってしまう・・と 思うのです。

 相手を 大切に思っている、気にかけている、案じている ということを、なぜ といえば、だって あなたは大切な人だから と 声を掛け、会いに行き、同じ時間を過ごすというのは、誰にでもできることであっても、これがまた なかなか 誰でもが 簡単には出来ないことでもあるようです。

 なぜ? 自分の都合を優先するから です。

 「愛している」がいえないのは 自分の都合です。
自分が 照れくさいから、はずかしいから、なんていう そんな気持ちが先にたってしまうのです。

 ほんとに それでは ちっとも 相手は嬉しくないし そして 当然 気持ちなんて分らない。伝えてないのに 自分の気持ちを理解しない とか 自分がこんなに思っているのに 相手が自分を軽んじる とかなんてのは、本当に 自分勝手な 思い上がった考えです。

 伊藤師に 一度も 先の言葉の意味を聞いたことはありませんが、多分、「愛している」と言うことは、そんな自分を後回しにして、相手を第一にする という、いつも 伊藤師がなさっていたこと、勧めていらしたことを 実行しなさい、そうやって 愛しあっていきなさい と おっしゃっているのだろうと 考えています。


 

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