ひつじ小屋だより 38
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も く じ |
『エレの引き出し』 ゆりのかおり A Q. & A.「ちょっとした集まりのための 冬季限定メニュー予約受付中 使ってみました ☆ きれいをおいしく 「けんちん汁」 編集後記、特別企画 & お休み予定日
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ひつじ小屋の風景 28 (時の音) あれは まだ私が高校生になってまもなくの大晦日の夜中のことでした。 そのころの住まいは横浜で、大きな池や有名な阿吽の仁王蔵や木々の豊かな金沢北条氏の菩提寺である称名寺に伝えられた北条氏歴代の肖像画や仏像彫刻、文書などを収めた金沢文庫というところのもう少し先のほうにいたのですが、駅からゆるゆるとした坂道を少しずつまっすぐに上がって、その向こうは下るために見えなくなり、代わりに 海風を通す切通しになる手前のところで、右に折れ、ほんの少しはいったところ、もう一軒先だったら 庭のあちらは浜辺というところに、私達家族のいた家がありました。 それは 私が15の年の暮れで、いつもよりも遅くまで起きていて、さてそろそろ寝ようかと布団に入り、うとうとし始めたころ、いきなりなにやら激しい物音が遠くからこっちに向かってやってくるようで、私はぎょっとして布団の上に起き上がりました。 夢の中でも その音が鳴り響き、八景園の大門がばんと大きく開かれ、どういうわけだかテレビでしかみたことの無い、荷が山積みの大八車を、威勢のいい格好のお兄さんがぐいぐい引っ張りながら 大急ぎで目の前を通り過ぎていくようすが、繰り返し繰り返し現れたせいか、目がさめても どうにも そのことが頭から離れず、気になって仕方が無かったので、起きて早々 家のみんなに 夕べ こういう音が表でしたけれど あれはなんだろう?と 聞いたのですが、私より遅く起きていたはずの両親は そんな音まったく聞いていない と言うのです。 それでも気になって仕方が無かったので、新年の挨拶もそこそこに、より道に近い家の方に 夕べの音はなんだったんでしょうね とたずねても 誰一人 そんな音は聞いていない というのです。あまりに誰からも否定されると なんだか自分の気のせいだったようなきがしてきて、心にわだかまりつつも そのことはそのままになってしまっていたのですが、もう40年近くもたった今、さて12月は何について書こうかな・・と思っていたところ、どういうわけか そのことが突然思い出されて、一回 そのことを書いてみたいなと思いましたので、今回書き始めたわけです。
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ゆりのかおり A |
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毎年 この時期になるとたくさんの雑誌にパーティーのための装いについて いろいろな提案がなされます。今年もそれぞれとても素敵なアイディアが満載で、雑誌のページをめくるだけでうきうきした気持ちになります。
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