すこし前までは 朝も9時になれば もう その日の暑さを十分予感できるほどの熱気を身辺に感じていましたが、この何日かは そうした気配がまったくありません。
今日などはとくに涼しさが心地よく、一年の半分以上−大半はこんな風であってほしいと思ってしまいます。
今年の夏は・・とにかく辛かった。半世紀以上も生きてきて 生まれてこの方これが初めてというほどのひどい肌トラブルに見舞われ、夏のほとんどを 首から上の顔に起こるさまざまな肌の変化に 毎日 散々に振り回され、悩まされました。
最初は左側の首に赤い発疹が手のひら大に起こり、それが気がつくと顔の左半面に広がって、なんだろうと思っているうちに顔中がそうなったころには、もう赤みを帯びた部分が隆起したように腫れあがり、しかもその盛り上がった赤黒い皮膚が突っ張って、何度も何度も洗顔とお手入れを繰り返した結果、一時はすっかり元に戻ったようになったものでしたが、どうしても避けられない外出がすこし続いたあと、また しかし 以前よりも もっとひどい状態に手がつけられなくなってしまいました。
それでも こういう仕事をしておりますので、なんとか自分でとあれこれ工夫を凝らしできること、知っていることはどんなことでもやってきましたが、首から始まった初期症状のころを含めて、約3ヵ月半にわたるこの戦いには 結局 白旗を掲げることに・・。
覚悟を決めて病院のドアを開ければ、意外や意外、ビタミン不足とストレス!だとか。
この時代 これだけの豊富な食物に恵まれた食事を毎度毎度いただけているというのに、ビタミン不足とは・・!まさか ありえないでしょ?!とはおもったのですが・・。
(実際 つい先ごろまでは現代日本において人がビタミン不足に陥るなどとは まったく考えられていなかったようです。しかしながら、いわれてつらつら考えるに、端から欠落している自分の経済観念が災いして、いい加減な計算でおかしな節約をしていたことなど 原因は自らがこしらえたもの・・。)
実は 私も今はやりの『隠れビタミン不足』だった というわけです。
しかし 食べ物というのは実に良くできていて、そう思って意識的に食材を選び せっせと摂れば、実にあっけないほど簡単に― そう、3日もしないうちに 憑き物が落ちたように、改善の兆しが顕著に見えるとなるば、これはいささか拍子抜け というところ。
でも もっと面白いと いま とても興味深く思えているのが、過剰なお手入れ回数による 溢れるばかりの水分の補給によって、気がつけば、これは もうそういうもの と納得していた顔の「しみ」が、ない!!ということなんです。 |
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Photo by C.
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これは もう 笑えるくらいの出来事です。だって、こういう仕事をしていますからね、あちこちのメーカーの、それこそ膨大な時間をつぎ込んで、かなりの研究と製作の費用や手間をかけた高価なしみ専用美容液を、これでもかというくらいに使ってきたにもかかわらず、一向薄れる気配さえなかった(かなり薄くなったひとつの商品を除く。)しみが、ただ単に 水分をじゃんじゃん補給し続けたというだけで、食事内容を変えるよりも先に、ない!あるいはかなり薄くなってしまった なんて・・、おそらく 私のような仕事をしている人は特に、思うことすらもないのでは・・と これも まったく拍子抜けです。 |
今は、まだまだ油断できず・・、というのも、どうやら今回の私の主なストレスというのが"暑さ"とのことなので、今後 またぶり返すであろう残暑などを思いますと、当分これまでのお手入れに手加減することはできないな・・と思っているところなのですが、このことで身にしみて感じたことは、人間は 本当に水の生き物である ということでした。海から命が生まれたということと今現在の我々のありようを結びつけるのは 頭の中ではできることとしても、それを日常レベルで感じられるということは あまりないと思うのですが、このたびのことは 実に それを 体感・実感・納得させてくれたものでした。
本当に十分な水分補給とそれを逃さないというのは、人が生きるうえで 欠かせない絶対条件とともに、さらにまた 美しい素肌のための絶対条件でもあると言えます。
人は代謝の動物、死ぬまでそれを繰り返すということは?
そうです、まったく年齢に関係なく 《思い立ったがお手入れ時》 ということ。
さぁ 今すぐ!きちんとしたメイク落としと軽い洗顔、繰り返して肌に浸透させる化粧水とそれを封じ込めるディクリームの使用をスキンケアタイムマッサーでする、一日2回以上(具合により5回以内まで)の※水をたっぷり閉じ込めるスキンケアを始めましょう!
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