ひつじ小屋便り 63 あけまして おめでとうございます。 ’良い時’が私たちの日々により多くある年になりますように・・! |
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発行日 2006/01/05 発行人 遠藤由美子 ひつじ小屋の風景 53 元旦雑感 この元日に芦名の実家に行きましたところ、話の流れで 母の引き出しを開けることになりました。いわれて開けた引き出しの中には、2〜3度見たことのあるようなものや初めて見るこまごまとしたもの―数枚の写真、アンティークな装身具、人からもらったという飾り物や小さな置物、手鏡やしまいっぱなしの練り香水、幾枚かのハンカチ、スカーフや小風呂敷に袱紗、扇子、手帳、きれいに飾った小箱などなど―が、次から次へと出てきて、これはだれそれからいただいた、これはあの時あの方が下さった、それはいついつの記念と話が続きます。
一度、戦争で何もかも失ってしまった母にとって、今までもっているものと言うのは、戦後からのものばかりで、数としてもそれほどのものはないものの、その一つ一つが思い出深いものばかりでしょう。でも そういうものでも、母に言わせれば『やはり物は物だから』なくては困るというものは なにもない というのですね。 生きていれば、どうにも避けられないことに直面するというのは、誰にでも仕方なく起こる。そういうことを通して、一体自分には何が必要で何が大切なのかを少しずつわからせてもらってきた、という母の言に耳を傾けながら、私自身、物や人に固執する事をやめたときから、人はすこしずつ自由に身軽になっていく・・と思うこの頃を、改めてこれでいいのだ・・と腑に落ちた気分になった年明け早々の出来事ではありました。
今年も |
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"きれい"への工夫
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寒風(さむかぜ)に 楓葉の赤 濃く沈みゆく |