ひつじ小屋便り
 
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発行日 2006/09/05
発行人 遠藤由美子

ひつじ小屋の風景 61 
   
変化は好機

『エレの引き出し』 
     
ひみつのいえ 

"きれい"への工夫 9月

愛すること R

きれいをおいしく!
古漬け沢庵の炒め物

ひつじ小屋の日々

編集後記

ひつじ小屋の風景 61   変化は好機


  暦は 葉が落ち始めるという月が往き、夜が長くなるという月に暮らしが移ったことを告げています。日中のすさまじい熱気に多少の変化を感じはしても、まだまだ日焼け、熱中症などには要注意。それでも、静かな朝晩に届けられる涼風は、すでに秋がすぐそこに控え、いつでも登場できるよう 出番を待っていることを報せているようです。

 ここ何日か、少し考える時間があったからでしょう、自分のこれからについて思うことがたびたびあり、そのせいか、ふと、こちらで行う施術の内容や種類、料金などを書き換えたりしたら、(簡略化といいますが、簡単に、もっと簡単にという思いがわかってしまうかもしれません。)あれもこれもと手直ししたくなり始め、ついにそれは すっかり型にはまり込んでしまった 現在の自分の生活そのものを変えたくなるほどになってしまいました。


くり、すき?
 仕事を変えるというのは、文字で書いてしまえばそれだけのことですが、いざ実行しようとすると、結構な手間や労力が必要になり、それが目下のところの重い腰が重いままになっている原因ではあるのですが、大分以前から、漠然と感じていた、目指していたことと実際とのギャップが、折々にはっきり感じて取れるようになってきていて、いつかは修正、あるいはやり直しを、と思っていたことを、そろそろやり始めるときにきているのかも・・、などと思ったりもしています。
 だからといって 今すぐ何をすぐにどうこうするというものでもないのですが・・。

 会社勤めをしていたころは、自分の思いは後回し。まずは決められたことをこなすことが仕事でもありました。そうではなくて、ちょうど50で仕事替えをしたのは、それからの人生に、これまで得てきたことは勿論ですが、何よりも、これまでの自分を培ってくれたさまざまな戴き物を自分だけのものにせず、人の役に立てられれば・・とおもったからなのに、いつの間にか それがまた元の、会社勤めのころのような形になりつつあったり、あるいは思ってもいなかった方向へ歩き始めたりして・・、一種の"ずれ"を感じているのです。

 そこへきて、どういうわけか、そういう時、そういう季節なのでしょうか・・、あちこちから仕事替えを考えているという話や面接を受けたとか受けたいとか、続けたい仕事なんだけど、やむをえない事情でやめなくてはならなくなったとか、あるいは自分で描いてきた仕事の仕方は こんなはずじゃなかった・・などなど、いちいち驚くような話が 舞い込んできています。

 思ったことが思ったようにならないというのは、人のすることや人相手のことであれば、そんなこと当たり前に始終起こることではありますが、あまりにそれが顕著になるならば、それはやはり 何か、どこかがおかしくなっていると思うほうが 恐らくあたっているだろうと思えます。

 私の場合、施術ひとつとっても これを使わなくてはならない理由はなにか ということから考え始めますので、まだまだ 実際の仕事替えは遠くにあるように思いますが、とくにメイクアップについては、自分が去年の殆どをメイクできない状態ですごしたこともあり、そもそもメイクアップするということが、一体どこまでどのように必要なのかというところから見直したり、その必要をどう捕らえて、その人に生かしていくか ということなども、改めて考えたほうがいいだろうと思っているのです。

う〜さぎ うさぎ! な〜にみて は・ね・る?
 これは 一種のアンチテーゼのようなものになるかもしれませんが、実際、メイクすることにおいて、用意されたもの=世の中に散在するくらくらするような種類と量の商品たち=がどれほど その人が願うようになるために必要なのかといったら・・、人によってはさほどのものは必要としないということを、私は何度も経験しているので、そんなことなども自分の思っていることとあわせて 見える形にできれば・・と思っています。

 これまでは必然によって変えてきた働き方ですが、そしてまた、望むと望まぬのに関わらず、世の中の出来事というのは思いがけない展開をしていくものではありますが、それができるうちは、たとえ考えているうちに終わらなくてはならないとしても、今、目の前にある問題と前向きに取り組んで進めていきたいものだ と願い始めています。

 年を取ると、慣れ親しんだことが変わるのは、何しろ億劫だったりめんどうだったり・・ですが、変化は好機、変われることをわくわくして受け止めたいと思う、秋の始めでした。


 

『エレの引き出し』

ひみつのいえ 8

 みんなは さいしょのへやにもどって テーブルについていました。

マントの人は しずかな声で いいました。
「よく 言いつけをまもって しずかにしてくれたね。ありがとう。きみたちのような 小さいこどもには なかなかできないことだ。 
  おれいに、ふたりが ききたいことにこたえてあげよう。」

 「あそこにはいってねむっていた子は、だれなの?」 と えれがききました。

 「あれは こどものようにみえるが、いまは もうおとなになっている人だよ。ただ、その人がひみつをもったときが あのくらいのときだったんだ。そのひとは じぶんでむかしのそのひみつをもっているのにたえられなくて、ここへきて すっかりおいていくことにしたのだ。」

 それで、きみは?というように マントの人は おにいちゃんをみました。

 「あの・・、ぼくたちが ここへくる まえのまえに、いったいえがあるんです。あなたが さいごにあけた引き出しから その人とおなじにおいがしました。あれは あの人の引き出しなんですか?」

 マントの人は ゆっくりうなずいて いいました。 
「ほんとうは ひみつだからね。あまりくわしくははなせないのだが・・、そうだ。」

つづく・・

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赤ちゃん誕生のお知らせをいただき何ができるかナー・・と考え、ふと 思いついたベビーシューズ

 

何しろ 小さい・・・!手の中の作業というのは思いのほか時間のかかるものでしたが、
失敗を重ね続ける試作品1,2・・。まだまだ 贈り物には遠いけど・・・、まっててね、がんばります。

 

 気(き)の9

〇 ところで、私はたびたび同じ方のメイクをする機会に恵まれますが、やはりメイクはその方の雰囲気やお人柄を反映するように思われます。

〇 一見、とてもやさしい甘い感じの方が、実はとても芯の強いしっかりした方で、いろいろな困難を乗り越えていらした結果、穏やかで人を包み込む趣がそなわったとすると、たんなる甘いとか優しいとか甘やかではない、どこか凛としたものを感じさせるメイクの仕上がりになります。それは、その方の特徴をさらに引き立たせて よりその方らしく創り上げるものと思います。

〇 今までと違うメイクをされた自分を見ることは、自分の中に新しい発見となって記憶され、そのとき持ったイメージの記憶は、それゆえに さらに、くっきりとしたその人の意識を高め、育てていくものです。どんどん綺麗になっていく という言い方は、そういうときにこそ 当てはまるものともいえるでしょう。 10

 (れ)の9

◆ 私には顔の3箇所に 目立つしみがありました。左目の下と右の頬に2箇所。それはどんな美容液を使っても(ある一品は薄くなりました。)殆ど変わらず、効果の実感のないまま、面倒くささに使うのをやめるくらいでしたが、去年一年間、大変な皮膚トラブルを経験し、そのときの腫れや痛みを軽減するために始終繰り返していた洗顔と水分補給は、あれだけの年数、そこにしがみ続けてきたそれらのしみを 何も使わずしてすっかり消滅させてしまったのです。

◆ この経験から、私は、十二分な水分補給と新陳代謝の促進をしみでお悩みの方には どなたにでもお話しするようになりました。何も 特には使いません。〜というか 使えなかったのです。できることは、とにかく洗うことと水分をそのたびに与え続けるということでした。それだけで 長年のしみがすっかり消えうせた事実は、ありとあらゆる良いものを使っていても どうしてもしみが消えないと悩まれる方には、特に是非、なさっていただきたい方法なのです。 10

 (い)の9

▽ 自分の毎日を振り返って肌のためにできることをするには、もっといろいろ考えられますが、とにかくどういうことであっても習慣づけることが大切です。きれいは一日にしては成り立ちません。どんなにメイクで綺麗になったとしても、そういう習慣=努力がない人は、ひとたびメイクを落とせば、一見綺麗でしっとりした、なめらかな肌は消え失せ、くたびれ疲れたいつもの自分に戻ってしまいます。

▽ 綺麗になるには心にゆとりも必要です。いつも何かを抱えて汲々としている人は、実際肌の硬さやそれゆえの化粧水などの浸透の鈍さなどを感じますし、なかなかお手入れの効果が出にくいという場合があります。

▽ 心は皮膚と直結していますから、皮膚は その人の現実を如実に表しながら、何とかしてくれとサインを送り続けます。綺麗を取り戻すには、どこかでそれを認め、回復のためにリラックスすることが必要になると思います。 10


 

"きれい"への

工夫 9月

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

壁紙 Sape

 


愛すること R

 『はやっぱりえらいと思います。勿論いつもいつも正しいことをしてきたとは思いませんが、でも、その時にできる精一杯のことをしてきたんだなぁ・・と思うんですよ。』

 久しぶりに会った人から聞いた言葉。私は家族の中に『引きこもる子供』を抱えていますが、それは彼女の家族との共通点でもあります。

 誰のせいというときには必ず挙げられる「母親」の存在。そんな痛いものを背に受けながら、できることを長い間し続けてきた"母"へ、先の娘さんの言葉は、深くしっとりと、温かく染み入ることでしょう。

「だれもその人の人生は変えられない。」といった彼女のお母様の引きこもる子供についてでもある言葉は私も実感しています。

 子供の生きる力とそれを与えた存在に信頼して希望を失わずに暮らし続けることは、誰に何を言われようと、それは愛に他ならないと思います。

きれいをおいしく!
古漬け沢庵の炒め物

材料:古漬け沢庵、削り節、

作り方:
1 古漬けの沢庵
は普通に薄切りにしたものを、さらに棒状に切る。

 フライパンに油を熱し、沢庵をいためて 一通り熱が通ったら、削り節をいれて全体に絡め、醤油少々を回して火を止める。

 熱々のご飯に乗せたり、練りわさびや味噌を加えてお茶漬けに。また、みじん切りを厚焼き玉子にいれても おいしい!
 

 暑い季節に食欲がなくなる ということは、前の仕事の時にはよくあったことですが、現在は皆無。でも、そのころに食べたものは やはり食べたくないとき、食べられないときのお助け料理だったので、おいしいと感じるものばかりでした。この古漬け沢庵の炒め物もそのうちのひとつ。 

  食べなきゃ きれいどころか、動けなくなっちゃうよというようなとき、こんな食べ方もあるんだ と思いながら、珍しくおかわりできた 苦しい夏でのおいしい 思い出の食べ物です。 (ご飯に沢庵、日本人だなー。)

ひつじ小屋の日々

 この2週間での出来事。

表の玄関脇で、突然水道管が破裂!
あっという間に沼地になった玄関先と庭にはトンボが卵を産みにきた・・。
  大家さんへの連絡、修理屋さんへの対応を隣家に住む娘から、ああせいこうせい、こういうときはこうするものと、逐一指示され、素直にその通りにする。 ・・・・。

友人たちが押し寄せて、昼まっから飲み食いし、とても表で話せないようなおしゃべりや大笑いで、おなかいっぱい&くたくたになる。

立て続けに赤ちゃん誕生のお知らせをいただき、楽しい忙しさを追加中。

何のせいか、再び皮膚トラブルを感知。少々あたふたしつつも対処して事なきを得る。

・恩師を囲んでの毎度のOB会に出席。10月で81になるという恩師は、懐かしい顔を見るたびに、元気に楽しそうに若返っていく。時を分かち合った人との再会と談笑は、どんな薬よりも、効果的らしいように思えた。

 今年の夏も無事に済みました。
  季節は です。

編集後記

〇 昔、子供たちがまだ小さいころ、夏休みになると(8月になると)、あと4ヶ月でクリスマスだ・・!と思い、暑い盛りからあったかそうな冬用衣類などの手作りに励んだ。ひとり一ヶ月の予定で準備しないと間に合わなかったからで・・。

〇 今、汗をかきながら、赤ちゃんのための手作りなどしていると、そんなことを思い出したりして、ちょっと懐かしい。

〇 手の中の仕事、膝の上でできることはいい。これが、あそこを開けて、これを広げて・・となると、のっけからやる気がうせてしまう。・・単に好みの問題なんだろうけれど。

Aurea Ovis

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南側の隣家の畑には、コロボックルどころか、人間の大人でもOKそうな芋の葉が密生中。
日が当たり始めるころの葉の上には、ころころと 水晶だまのような朝露。

芋の葉の朝露を集め、それで墨を摺って字を書くと、上達するというのは・・、七夕だったっけ?



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