ひつじ小屋だより 82

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ひつじ小屋の風景 72

木漏れ日つきの涼しさを

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『エレの引き出し』

おうちへ 3

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考えるひつじ 5

まわりをみれば・・

ちまたのはなし

メイクアップ

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愛すること 29

きれいをおいしく!
ゼリーカップケーキ

ひつじ小屋の日々

編集後記

発行日 2007/08/05  発行人 遠藤由美子


ひつじ小屋の風景 72   木漏れ日
つきの涼しさを

 暑くなってきました。例年より遅い梅雨明け宣言、本格的に「夏」ですね。

 先日、連れ合いが家の上下の南側に ターフを取り付けました。不透明のものなので、目の前の小山やその緑たちをしょっちゅう見ることができなくなりましたが、それを取り付けたとたん、すっと熱気が引くのが分かります。こんなもの一枚で・・とおもいますが、暑さに弱い者にとっては、全く持って大助かりです。

 ちなみにこのターフ、紫外線防止率99%なんて書いてあった外国(どこだったか・・?)製キャンプ用品の類だったように思いますが、自分にとっては なにしろとてもありがたいです。

 私は、エアコンというものがだめで、それに体が慣れるということが どうしても無い。人工的な涼しさの部屋から出てくれば、もう身体に重石がついたような重圧感をずっしり感じてしまうのです。とくに夏場の公共の乗り物や施設の冷房など 建物やそのもの全体に空調が施されているというところは いるだけで実に辛いという時があります。
  でも、もともと ものすごく暑さに弱くて、暑いだけで体が思うように動かなくなるので、ある程度の涼しさの確保はせずにはいられないのですが、しかしそれでも風を入れる、団扇や扇風機を使う、涼しい所への移動、ごく弱い冷房という程度で済ませています。

 勿論、真夏の日中のお客様のためには せっせとエアコンを効かせて、部屋の温度を下げる努力をするのですが、もしその時に風があれば、窓を開け放っておくだけで、こちらはわりに涼しい時もあるので、暑さを気になさらない方やエアコンの風を嫌うお客様は、冷房は消してください と言われます。そういうときに、ターフがあると開けていても表から全く見えませんし、涼しい風を入れることもできるので、開放感たっぷりに窓を開け放してのお手入れができるというわけです。

 '暑さ'もストレス、生きものを消耗させます。ただ、暑いというだけで・・。

 そう思うと、直射日光を遮ることができなかったり、蒸し暑さにただただ耐えるしかなかったり、意識や身体に異変を感じたりしながらも通常をこなさなくてはならないとしたら、それはどんなに苦しいことかと思います。様々な環境や社会・政情の下、そんなことを強いられている人々に、せめて一枚のターフがあれば・・と、本気で思います。

 そんなものよりもっといろいろに必要なものがあったほうがいいにきまっているというのは、十分承知しています。それでも、暑さで身体を壊す自分には、暑さのレベルが上がっても、それをしのげない辛さが どんなにしても やり切れないことはよくわかります。
  小さかったり弱かったりしたら命にだって関わる。ターフ一枚ごときでとも思うものの、やっぱりせめて、とも思います。

漆芸の風狂
渡部誠一近景
 より

2007年8月3日〜7日
国立市 ギャラリーわとわ 
にて


銘々皿  墨花

写真をクリックしてごらんください)


盆  月下門

写真をクリックしてごらんください)

 自分の住む葉山ではありませんが、丘の上の実家に行くために通る道は、以前は うっそうと木が茂り、登っていくにつれて緑は濃くなり、木々をわたる涼しい風に、木漏れ日がそれこそ白い花びらのようにちらちらと眩く降り注いで、少々急な坂道ですが それがあるから暑い最中、汗をたらしながらも楽しく通えていたのに、数件の新しい家と小ぶりの集合住宅が建って、車を使う人が多くなったせいでしょう、道幅を広げるために それら木陰を作っていたものたちがすっかり排除され、たんに 日ばかりが照りつける 行くも戻るもきつい坂道になってしまっていました。

 そうにまでする理由が どうにも分かりません・・。車一台、通すだけでよいのに、何もかもをばっさりと切り払ってしまったために、日中の日盛りに歩かなくてはならない人は、照りつける太陽光とそれををまるまる受け取るような格好になった舗装された道の照り返しをもさらに受けながら、暑さにあえいでその坂を上らなくてはなりません。さほどの距離は無いにしても、実に苦痛を余儀なくされます。

銘々皿 妙墨 (写真をクリックしてください)→

 ターフ一枚の涼しさはそれを利用する人のためだけですが、緑の重なりによる木漏れ日つきの涼やかさは、そこを通る誰にでもの、そしてどんな生き物のためのものでもあります。
 先日も「ものを外に捨てるのはいけないことだと分かっているのに、エアコンなどの熱気を表に排出して それをいけないと感じる人が少なすぎる。」というコメントを読みましたが、これだけ地球や市街地の温暖化に拍車をかけているものが何なのか、誰でも知っているというのに、それを増長するようなことばかりし続ける人の愚行をどうおもってよいのか・・、どうすればよいのか、考えても考えても 分からずにいます。

 冷え防止用のジャケットが手放せない夏なんて おかしいと思うのですが・・??


『エレの引き出し』

 おうちへ 3

 そうだった。。はとは はとどけいのはとだったんだっけ。エレは はとをみおくりながらおもいました。

 そのとき、したから おにいちゃんのこえがしました。

「それでね、トムじいは ぼくに ひかりのたまをくれたんだ。これがあれば もう いじめっ子にやられても へいきなんだよ。きいてる?ママ!」

「よかったねー。そんないいもの ママも見たいナー。さ、エレちゃん おこして、おやつにしよう。」

 へやのドアがひらいて、ママとおにいちゃんが エレのねているへやにはいってきました。

 ママは エレのおしめをかえると エレをだっこして まだ あれこれ いってきたところのはなしをしているおにいちゃんといっしょに 下におりていきました。

 だっこされたエレは へやをでるときに、もとの大きさのきいろいひつじがエレにむかって てをふっているのを見ました。
 エレは きいろいひつじに にっこりわらって 心のなかでいいました。

「ありがとう、すごく たのしかった。」

つづく・・・

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暑さとおなかに気をつけて  お大事にお過ごしください。


 考えるひつじ  

  まわりを見れば・・ 

  酷い地震でした・・。’やっぱり'怖いなー’と。備えあれば憂いなしなのでしょうけれど、そのときになったら自分は何をどうするのかと見当もつきません。
  毎日新聞連載の「がたやんの男の家庭面」を書いている潟永秀一郎氏は、たびたび地震や洪水などの災害にあっているそうで、その経験から「天災の前で己の無力さを痛感した。」とのこと。特に生業を失った人たちについて、「天災では保険がほとんど下りず、零細な自営業者では廃業が相次いだ。大半がパート扱いの従業員は失業給付もなく、年配者は再就職先も見つからない。復旧の網からこぼれる現実を、目の当たりにした。」と災害による悲惨がどこまでも人を追い込んでいく様子を苦しげに見つめています。早急に考え 対処すべきこととおもいます。

 一方、先日の報道で赤ちゃん40人がしばらくぶりにお湯につかったとありましたが、潟永氏も避難生活の中で一番癒されたのが風呂とのこと、赤ちゃんも当然でしょう。お風呂でなくても、身体を拭いたり髪を洗ったりできるよう炭火焼コンロがあるといい、とも。思いもしなかった。それこそ備えあれば ですね。

ちまたの話し

8月のお菓子は 火を使わない 冷たいお菓子。

・台風5号の影響ですっごい稲光!雷雨!ザンザン振り。翌日も半日雷様が大暴れして、その後は気が抜けたような静かな雨になりました。

・すみれ色の夜空の大スペクタクルショーを2階の窓を全開にして興奮気味に楽しんでいた連れあい。きれいとは思いましたが、こっちはゴロピカにくたびれて寝てしまいました。

・後日、彼のお客様の所へ森戸の花火を見に行ったのですが、花火途中で突然稲光。花火との同時ショットを取りたかったのに、連れ合いの撮ったものは「花火はどこ?」状態。闇と煙の残像・・が。
 途中からの雨と稲光、これまた貴重な大スペクタクルショーでしたよ。

  メイクアップ 

 暑くなってくると、必ずこういう方がいらっしゃいます。「暑くて気持ち悪いから化粧水しかつけないの。」そして その方の涼しくなってからのご相談は必ず「肌がかさかさ、ごわごわするし、なんだか細かい皺が・・。」
  ありとキリギリスじゃないですけど、暑いときにせっせとお手入れしておかないと秋口に哀しい思いをするのはキリギリスさんだけではないんですよー。 
  脂っぽくて化粧崩れもするし、顔に何もつけたくない、という気持ちはよくわかります。だけど、先日の方にもきっちーんと化粧水+クリームのような乳液のあと、メイクしましたが、お肌はさらっさら!時間が経っても化粧崩れを知りません。

  しっかりと水分をお肌に浸透させ、それを逃さないように薄くてよいので乳液(どんなタイプでもかまいません。)で覆いをし、そこでオイルコントロールするお粉を 汗や脂が出ると分かっているところにしっかりつけますこれ、大きなポイント!その後、日焼け止め兼用の化粧下地をつけ、またお粉。余分をブラシで払って、初めてファンデーションです。

 水分が肌にしっかりたっぷり入っていることと、それを逃さない工夫をすること、そしてお粉を駆使することで 崩れ知らずのメイクが出来るのです。 そして そうやってしたメイクをきれいに落とすこととその後にふさわしいお手入れをすることで、しっとりつやつやのうるうる肌にすることができるのです。そんなお肌は、季節が変わっても、何の心配も無い。ただただ美しい肌になること 請け合いです。
  水分をたっぷり&逃さない。まずはこれが基本です!

 


愛すること 30

 有言実行という言葉があります。言っていることとやっていることが同じという意味ですね。これ、恩師も言っていたなぁと、ふと 思い出しました。

 恩師は、よく「言うだけなら誰だってできる。それに言っただけのことがついて始めて本当になる。」と言って、何人もの人たちのために 物心両面にわたってシェアし続けていました。

 それなら自分も と思ったは良いのですが、どうやらやり方があるようで・・、自分の場合、なんだか事が大げさになったり、本末転倒になったり、思いもかけない結果になったり・・。難しい(デリケートな)ものだなぁ・・と。

 でも きっと恩師は 黙ってうなづきながら言うでしょう。「自分でできることをしなさい。」 それをどう受け取るかは受け手の問題。結果を恐れたり 慮ったりして躊躇するばかりでは 何も始まらない。
  単純に「気の毒だなぁ・・。」と思ったのなら、そのときできることを少しずつすればいいだけのこと。ちょっと気負いすぎていた自分でした。

 

きれいをおいしく!
ゼリーカップケーキ

材料:市販のスポンジケーキかカステラ、好みの色と味のゼリエース 一箱分、生クリーム 適宜、カットフルーツ 適宜。

作り方:1 プリン型を水でぬらし、スポンジケーキかカステラを1cm角にカットしたものを8分目くらいまで入れておく。

2 ゼリエースを作り方にしたがって溶き、1のカップに注いで 冷蔵庫で冷やし固める。

3 グラニュー糖を入れて7〜8分立てにあわ立てた生クリームにバニラエッセンスを加えて混ぜ、固まってお皿の上に出したゼリーの上に搾り出して飾る。カットフルーツを乗せて できあがり! 

 たまたま 残っていたものでやってみたら しっとりつるん!でおいしかった。
生クリームやフルーツは あってもなくても 良いと思います。
  暑いから簡単に!と手のかからない出来合いの物でしましたが、ケーキもゼリーも手作りなら なおのことおいしいのは 言うまでも無いですよね 

ひつじ小屋の日々

◇ その日が猛暑日ということを知っていれば、勿論出かけません。知らずに行った東京は国立市。

◇ 確かに 猛暑日といわれるだけのことはありました。もう「Gのかかった暑さ」。どうやってその辺を歩いたらよいのかなんて おかしなことを本気で悩むくらい暑くて暑くて・・。半分意識も飛んでいたようです。乗り換えの横浜では、横須賀の花火大会のために ものすごい混雑。日が悪かったのでしょう。さっさと帰ることにしました。

◇ 東京から戻ってくるといつも 京浜急行なら神武寺あたりから、JRなら北鎌倉あたりから、まったく周囲の様子が変ります。逗子に下りれば、風も空気も空も緑も 生き生き、清々。夫々の活力を感じます。東京には そういうものが全く感じられない。

◇ 自分にとって北は鬼門と思っているのですが正解のようで、その夜から体調ががたがたに崩れました。都会では自分は暮らせない、とまたまた確信。同じ日の風と緑の違い。貴重な体験でした。

編集後記

・ 参院選、開けてみれば多少の状況変化。しかしそれで何が変るのか。上のほうでごちゃごちゃやったところで下々にそれがやってくるころにはやっぱりね、になるな、と思えてしまうこの国の政治が哀しい。

・ 無所属で20万票近く集めた河野美代子さん、たいしたもの!一票の重みが違う。 今回は残念な結果ながら 時期到来の日が待ち遠しい。

Aurea Ovis

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9日の間 アポロンを見つめ続け・・そして ひまわりになった。



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