これを書いている日は、5月の末日で、天気予報では 南のほうの台風4号の情報を 毎回つたえている。そのせいなのか、この やたらに暑苦しい夏日は何なんだ・・?と
思うほど、きょうも また いらいらするくらいに 暑い・・。
空は 光りに白っぽい水色で、みどりたちは 油を塗ったように テラテラと風に輝いている。
夕暮れ時からは もう 地虫がジージーと 夏を呼び集めるかのように ひっきりなしに鳴きつづけはじめている この頃。
季節は 確実に 急ぎ足で 夏に向かっているようだ。
こうなる少し前のこと、ある昔から知る人から 一つの誘いを受けた。
私がこういう仕事をしているということは 一体 人にどういう印象を与えるのか・・と 考え込んでしまったことにもなったことだ。
実は その人から 今の仕事と併行して 自分もやっているという店舗を持たない化粧品の販売をしないか という話があったのだ。
私が この仕事をしようと思ったのは 私は私なりに考え続けてきたことを形にしつつあるというもので、仕事そのものももちろんではあるが、半世紀を生活するためだけに生きてきて、できることなら
これからの人生を もっと自分の願うような形、方法で過ごしていきたい と 願ったためでもあるのだ。
その人は おそらく 私のお客様への繋がり(販売ルートの開拓)を見たり、店舗販売の経験があることなどから そういう話を持ってきたものだと思うのだが・・、そのとき
その人から「私は あなたに幸せになってもらいたいから お勧めするの。」という言葉があって、わたしは どうやら 彼女の目には 幸せに見えていないらしい・・と
思ったのだ。
確かに 現実的に見れば 収入も仕事の広がり方も もう どうしたらいいのか・・と 途方にくれまくることばかりの今ではあるが、でも 一生懸命はげまし、支え
助けてくれる連れあいや家族、友人達のことを思い、愚痴ばかりこぼす自分を反省しつつ、思うことは やはり 「私は幸せだ」 ということである。
こうしたい と思って言ったことを すんなり受け入れ、やってみれば と元気づけながら、時として どうにも先に進めずに ひどい落ち込みやら、泣き言
果ては 八つ当たりのけんかまで売ったところで、それにいちいち腹を立てることもなく 諄々と諭したり、現実的であるようにと 物心両面でサポートしてくれる連れ合いを見れば、そして、どうしようもない時は手伝うから
という息子達のバックアップここにあり という意思表示を知れば、私は どうして 今のありようを嘆くことがあろうか・・?
それが見えにくいから 彼女は 私を幸せに遠いと 思ったのではないか・・。
もしそうなら 私は 私の周りの人たちに とてもよくないことをしている と 今は 考えはじめている。
働くという言葉を「傍が楽になるように」 と 教えてくれた人もあったが、今は 自分が働くことは 傍りの人たちが 心安く、私に関しては 安心していられるようにすること
と 考えるようになった。
この仕事を始めて2年半。とにもかくにも 具合が悪くて寝込むようなこともなく、怪我や事件で仕事に支障のあることもなく、ここまで続けさせていただいているのだから、まず
何よりそれに感謝して、そろそろ 初めの頃の 青臭いばたばたをやめ、ちゃんと地に足つけて 落ち着いて、安心して働くようにしたいものだと、今回のことから 考えるに至った私ではある・・。
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